ロレックスが買える国はどこ?海外正規店の在庫・穴場と成功率を解説

国内でのロレックスマラソン、本当にお疲れ様です。

正規店の前を通りかかってはショーケースを眺め、落胆して帰路につく…その気持ち、痛いほど分かります。

しかし、視点を「海外」に移せば、まだ光はあります。

この記事では、価格の安さといった二次的な情報ではなく、あなたが最も知りたいであろう「どうすれば買える確率を上げられるか」という一点に絞り、海外正規店の在庫状況や、具体的な攻略法を解説していきます。

もう無駄足を踏むのはやめにしましょう。

この記事でわかること
  • 国内での徒労感から解放され、海外での購入という新たな希望が持てる
  • 成功率の高い国や店舗の具体的な狙い方が分かり、次の海外旅行が楽しみに変わる
  • 税金や保証といった海外購入の不安がなくなり、自信を持って行動できるようになる
  • 「買えるか、買えないか」の運任せから、「確率を上げる」戦略的思考にシフトできる
目次

【結論】本当にロレックスが買える国TOP3

国内での購入が困難を極める今、突破口はどこにあるのか。 このセクションでは、私がこれまでの経験と情報から導き出した「本当にロレックスが買える確率の高い国」を、その理由と共に解説します。価格ではなく、あくまで「遭遇率」を最優先した結論です。

  • ロレックスマラソンに疲れたあなたへ
  • 海外は在庫の「買える確率」が違う
  • 穴場はシンガポール、ドイツ、カナダ
  • なぜそこがロレックスの買える国か
  • 成功率を上げるための基本攻略法

ロレックスマラソンに疲れたあなたへ

結論から言いますね。

日本国内における人気モデルのロレックスマラソンは、もはや精神修行に近い領域に入っています。そして、あなたが「もう疲れた」と感じるのは、至極当然のことです。

毎日、あるいは毎週のように店舗に足を運び、期待と不安を胸に入店し、「あいにく在庫はございません」の一言に肩を落とす。

丁寧に対応してくれる店員さんにも、いつしか「また来たか」と思われているのではないか、と余計な心配までしてしまう。本来、楽しいはずの時計選びが、いつの間にか苦行になっている。もし、あなたがそう感じているなら、一度立ち止まるべきサインかもしれません。

時計趣味の面白いところは、アプローチは一つではない、という点です。 国内のルールで勝負する必要なんて、まったくない。言ってしまえば、我々が欲しいのは「ロレックスの時計」であって、「日本の正規店で買う」というプロセスが絶対に必要なわけではないはずです。

もちろん、国内で購入できるに越したことはありません。 しかし、そのために費やす膨大な時間と精神的なエネルギーを、他のことに使った方が人生は豊かになるかもしれない。そう思いませんか?

この先に続くのは、そんなあなたのための「戦略的撤退」であり、新たな希望となる「海外」という選択肢です。 少しだけ、心の荷を下ろして読み進めてみてください。きっと、景色が変わって見えるはずです。

海外は在庫の「買える確率」が違う

なぜ海外に目を向けるべきなのか。その答えは**「価格」ではなく「確率」**にあります。 海外で買えば安い、という話も耳にしますが、昨今の円安や後述する税金を考えると、一概にそうとは言えません。

重要なのは、日本と海外では「在庫に出会える確率」の土台が全く異なる、という事実です。 その理由はいくつかありますが、主に以下の3点が挙げられます。

1. 需要の分散

日本では、ロレックスを求める人の数が、入荷数に対してあまりにも多すぎます。特に東京や大阪といった大都市では、需要が異常なほど集中しています。 一方で海外では、もちろん人気はありますが、日本ほど一つの都市に購入希望者が殺到する状況は稀です。顧客層が世界中の観光客や地元富裕層に分散しているため、相対的にライバルが少ない状況が生まれます。

2. 店舗数と流通量

シンガポールのような都市国家には、驚くほどの数の正規店が密集しています。 単純に店舗数が多ければ、それだけ在庫と巡り合う機会も増える、というのは自明の理です。日本とは流通の仕組みも異なり、特定の店舗に人気モデルがまとまって入荷する、なんてことも起こり得ます。

3. 販売文化の違い

これは肌感覚ですが、海外の正規店は日本ほど「転売」に対して過敏になっていない印象があります。 もちろん、明らかに転売目的と見られれば売ってはくれませんが、日本のように「一見さんには絶対に売らない」というような、過度に防衛的な雰囲気は少ないように感じます。純粋な時計好きに対しては、比較的フェアに接してくれる文化があると言えるでしょう。

比較項目 日本 海外(穴場国)
需要の集中度 非常に高い 比較的低い(分散)
ライバルの数 極めて多い 多いが日本ほどではない
店舗あたりの在庫 非常に少ない 流動的だがチャンスあり
販売の雰囲気 慎重・防衛的 比較的オープン

このように考えると、同じ「在庫なし」という状況でも、その背景は全く異なります。 日本が「そもそもパイがない」状態だとすれば、海外は「パイはあるが、タイミングが合わないだけ」という状態。これだけでも、精神的な余裕が全く違ってきますよね。

穴場はシンガポール、ドイツ、カナダ

では、具体的にどの国を狙うべきか。 私が友人におすすめするなら、間違いなくこの3カ国を挙げます。 「ハワイ」や「グアム」も人気ですが、日本人観光客が集中しすぎて、もはや国内と状況は変わりません。狙うべきは、時計市場として成熟している一方で、日本人観光客の関心が少しだけ逸れている場所です。

  • シンガポール
    • 世界的な金融ハブであり、富裕層が集まるためロレックスの流通量が桁違いに多いのが特徴です。オーチャード通りやマリーナベイ・サンズ周辺には、徒歩圏内に複数の正規店がひしめき合っており、効率的に「マラソン」ができます。観光客慣れしているため、接客もスムーズです。
  • ドイツ
    • 時計大国スイスの隣国ということもあり、ヨーロッパにおける流通の要所です。フランクフルトやミュンヘン、デュッセルドルフといった都市には歴史ある時計店が多く、ロレックスとの付き合いも長い。国民性もあってか、実直でフェアな販売姿勢の店舗が多い印象です。思わぬクラシックモデルに出会える可能性も秘めています。
  • カナダ
    • アメリカの隣国でありながら、ロレックス市場としては少し見過ごされがちな「真の穴場」です。特にバンクーバーやトロントでは、アジア系富裕層の需要はありつつも、アメリカほどの熾烈な競争はありません。為替次第では、価格的なメリットが生まれることもあります。

この3カ国は、いずれも「ただ行けば買える」という魔法の国ではありません。 しかし、日本で闇雲に店舗を巡るより、遥かに「戦略的なアプローチ」が可能な国々であることは間違いありません。

なぜそこがロレックスの買える国か

前述の3カ国がなぜ「買える国」の穴場たり得るのか、もう少しだけ深掘りさせてください。 時計好きの友人にするような、少しマニアックな話になりますが、これが成功確率を理解する上で非常に重要なんです。

この3カ国には、ある共通点があります。 それは、**「多様な正規ディーラー(Authorized Dealer = AD)の存在」**です。

日本のロレックス正規店は、大きく分けると百貨店か、レキシアのような専門ブティックですよね。販売網がある程度、画一化されています。

しかし、海外に目を向けると、ADの形態が実に多様なんです。

1. グローバルチェーンの巨大資本AD

シンガポールの「The Hour Glass」や「Cortina Watch」のように、アジア広域に展開する巨大な時計小売チェーンがあります。 彼らはロレックス本社との交渉力も強く、流通量が豊富です。最新モデルや人気モデルの入荷情報も早いため、まずはここをチェックするのが定石となります。

2. 地域に根差した老舗AD

ドイツの「Wempe」や「Bucherer」のように、何世代にもわたって続く家族経営の老舗時計店も、ロレックスの正規販売店として機能しています。 こうした店舗は、長年の顧客との信頼関係を非常に重視します。そのため、旅行者がふらっと立ち寄って人気モデルを買うのは簡単ではありませんが、彼らが独自に抱える顧客向けの在庫や、思わぬヴィンテージに近いモデルが出てくる可能性を秘めています。

3. 宝飾店が母体のAD

カナダなどで見られるパターンですが、高級ジュエリーブランドが、その一角でロレックスを正規に取り扱っているケースです。 こうした店舗は、時計よりもジュエリーの顧客をメインにしていることが多く、時計コーナーの競争が比較的緩やかである可能性があります。

このように、異なるタイプのADが混在している都市を選ぶことで、我々はアプローチを多様化できます。 巨大チェーンで最新モデルの在庫をチェックしつつ、老舗店でクラシックなモデルとの出会いを期待する。こんな風に、自分なりの「ポートフォリオ」を組んでマラソンができるわけです。

これが、私がこの3カ国をただの「穴場」ではなく、「戦略的に狙える国」と呼ぶ理由です。

成功率を上げるための基本攻略法

さて、ここからは机上の空論ではなく、もっと実践的な話をしましょう。 あなたがもし、次の休暇でシンガポールへ飛び、本気でロレックスを探すとしたら、どう動くべきか。 一緒にシミュレーションしてみましょう。これは、私が多くの情報や体験談を基に構築した、最も成功率が高いと考えるモデルケースです。

シミュレーション:シンガポールで『GMTマスターⅡ』を探す旅

【フェーズ1:出国前の準備】

  • 服装の決定: Tシャツに短パン、サンダルは絶対にNG。かといって、高級ブランドで固めた威圧的なスタイルも敬遠されます。理想は**「ビジネスカジュアル」**。上質なポロシャツにチノパン、革靴。清潔感と、「この時計を大切に扱ってくれそうだ」という品格が何より重要です。
  • 情報収集: Googleマップで「Rolex Authorized Dealer Singapore」と検索し、オーチャード通り周辺の店舗を全てリストアップ。The Hour Glass、Cortina Watch、Emperor Watch & Jewelleryなど、最低5店舗はピックアップしておきます。
  • 英会話の準備: 難しい会話は不要です。欲しいモデルの写真(Ref.番号入り)をスマホに保存し、こう伝える準備だけしておきましょう。「Hi, I’m visiting from Japan. I’m looking for this model for my personal collection. Is there any chance to see it?」(こんにちは、日本からの旅行者です。個人コレクションのためにこのモデルを探しているのですが、見る機会はありますか?)

【フェーズ2:現地での行動(平日・火曜日の午前11時と仮定)】

  1. 1店舗目:IONオーチャード内の巨大チェーン店
    • 入店後、まずは焦らず他のブランドの時計も軽く眺めます。いきなりロレックスコーナーに突進するのは素人です。
    • スタッフに声をかけ、準備した英語で丁寧に尋ねます。おそらく返事は「Sorry, we don’t have it for display.(すみません、展示品はありません)」でしょう。ここで落胆してはいけません。
    • 笑顔で「I understand. Thank you for your time.(承知しました。お時間をいただきありがとうございます)」と返し、紳士的に退店します。ここでの印象が、万が一のキャンセル待ちなどに繋がるかもしれません。
  2. 2店舗目:少し離れたショッピングモールの宝飾系AD
    • 1店舗目と同様のアプローチ。ここでも在庫はない可能性が高い。
    • しかし、ここで少しだけ会話を試みます。「By the way, I also admire the classic Datejust. Do you have any recommendations?」(ちなみに、クラシックなデイトジャストも素敵ですよね。何かおすすめはありますか?)
    • こうすることで、「自分は単なる人気モデル狙いの転売ヤーではなく、純粋な時計愛好家である」という姿勢をアピールします。もしかしたら、ここで**「GMTはありませんが、素晴らしいブルーダイヤルのデイトジャストならご用意できます」**といった、思わぬ提案を受けられるかもしれません。

【フェーズ3:決断】

  • シナリオA:奇跡の在庫あり
    • もし、3店舗目で「奥に一本だけあります」と言われたら。驚きと興奮を抑え、冷静にパスポートを提示。購入手続きを進めます。保証書の日付と名前、シリアル番号が一致しているか、その場で必ず確認しましょう。
  • シナリオB:代替案の提示
    • 2店舗目のように、別のモデルを提案された場合。ここであなたの時計愛が試されます。第一候補ではなかったとしても、その出会いを運命と捉え、購入するのも素晴らしい選択です。当初の目的達成度60%でも、満足度は120%になる。それが時計趣味の醍醐味です。
  • シナリオC:全滅
    • 5店舗回って全て空振り。これが最も可能性の高いシナリオです。しかし、あなたは何も失っていません。むしろ、「各店舗の雰囲気」「スタッフの対応」「他のブランドの魅力」といった、貴重な現地情報を得ることができました。その経験は、次の挑戦、あるいは日本でのマラソンに必ず活きてきます。

このシミュレーションで伝えたかったのは、海外購入は「宝くじ」ではない、ということです。 周到な準備と、紳士的な振る舞い、そして何より「出会いを楽しむ柔軟な心構え」。これら全てが揃って、初めて「成功率」は上がっていくのです。

海外でロレックスを買える国の注意点とコツ

海外での購入に希望が見えてきたところで、少しだけ現実的な話をしましょう。 海外で時計を買うというのは、国内とは勝手が違う部分も多く、知らずに損をしてしまったり、後でトラブルになったりする可能性もゼロではありません。 ここでは、あなたが安心して「その日」を迎えられるよう、具体的な注意点とコツを解説します。

  • 海外正規店での具体的な買い方とコツ
  • 免税・税金・関税の注意点
  • 保証とアフターサービスは日本と同じ?

海外正規店での具体的な買い方とコツ

シミュレーションでも触れましたが、海外正規店で成功を掴むためには、いくつかの暗黙のルールとコツが存在します。 結論として、「自分は時計を愛する、信頼に足る人物である」と、言葉を交わさずとも伝えることが全てです。

これは決して難しいことではありません。 少しの心遣いで、あなたの印象は劇的に変わります。

事前準備で差をつける

  • リサーチは徹底的に: 訪問する店舗の公式サイトは必ずチェックしましょう。取り扱いブランドや店舗の歴史を知っておくだけで、会話のきっかけになります。
  • 服装は「その店への敬意」: 前述の通り、清潔感のあるビジネスカジュアルが基本です。あなたがもし店員なら、どんな人に大切な時計を託したいか。その視点を持てば、自ずと答えは見えてきます。

店頭での振る舞い方

  • 入店直後の行動: いきなりロレックスコーナーへ向かうのではなく、まずは店内をゆっくりと一周し、他のブランドにも目を向ける余裕を見せましょう。「時計全般が好きなんです」という無言のアピールです。
  • スタッフへの声のかけ方: 忙しそうにしているスタッフを呼び止めるのは避けましょう。目が合ったタイミングで、軽く会釈をしてから近づくのがスマートです。
  • 希望の伝え方: 欲しいモデルの画像を見せながら、熱意を伝えることが重要です。「ずっと探していた」「このデザインのここが好きだ」といった、あなた自身のストーリーを簡潔に話せると、相手の心象は大きく変わります。

「在庫なし」と言われた後の魔法

  • 落胆した顔を見せない: 在庫がないのは当たり前。そこでガッカリした素振りを見せると、「人気モデルしか興味がないのか」と思われてしまいます。
  • 感謝を伝える: 「承知しました。教えてくれてありがとう」と、必ず笑顔でお礼を言いましょう。
  • 次の会話に繋げる: 「ちなみに、次回の入荷予定はありますか?」あるいは「もしキャンセルが出たら、連絡をもらうことは可能ですか?」といった、前向きな質問をしてみる価値はあります。可能性は低いですが、その姿勢が好印象に繋がることもあります。

言ってしまえば、これは恋愛におけるアプローチと似ています。 ガツガツと自分の要求だけを突きつけるのではなく、相手への敬意を払い、自分の魅力を伝え、関係性を築いていく。 海外の正規店、特に歴史ある店舗では、そうした人間的な繋がりが、時として在庫の有無をも左右することがあるのです。

免税・税金・関税の注意点

海外購入で最も誤解されがちで、かつ重要なのが「お金」の話です。 結論から言うと、「免税(TAX FREE)で安く買える」という考えは、半分正解で半分間違いです。

現地の消費税(VAT)が免除されるのは事実ですが、日本に持ち込む際に税金がかかるため、トータルで見ると期待したほど安くならない、むしろ高くなるケースすらあります。

現地での「免税」とは?

これは、購入した国で課される消費税や付加価値税(VAT)が、旅行者に対して免除される制度です。 例えば、付加価値税が8.1%のスイスで300万円の時計を買う場合、手続きをすれば約24万円が還付される計算になります。これは非常に大きいですよね。 手続きは、購入店で免税書類をもらい、出国する空港の税関でスタンプを押してもらうのが一般的です。

日本での「課税」とは?

ここが最大の落とし穴です。 海外で購入した品物を日本に持ち込む際、個人使用のものであっても、合計で20万円を超える場合は日本の税関で申告し、税金を納める義務があります。

海外市価(購入価格)の6割に相当する額が課税価格となります。 (中略) これに消費税(7.8%)及び地方消費税(消費税額の22/78)がかかります。

引用: 税関 Japan Customs

計算が少し複雑ですが、簡単に言えば**「購入価格の約6%」**が、ざっくりとした納税額の目安になります。 例えば、海外で免税価格300万円で購入したロレックスを日本に持ち込む場合、

  • 課税対象額: 300万円 × 60% = 180万円
  • 納税額(消費税+地方消費税10%): 180万円 × 10% = 約18万円

これを支払う必要があります。 つまり、スイスの例で言えば、現地で24万円安くなっても、日本で18万円の税金を払うので、実質的なメリットは約6万円ということになります。 この事実を知らずに、免税店の価格だけを見て「安い!」と飛びつくと、帰国時に空港で思わぬ出費を強いられることになるのです。

航空券代や現地での滞在費を考えれば、この6万円のメリットが果たして大きいのかどうか。 もちろん、為替レートが極端な円高であれば話は別ですが、少なくとも2025年現在の状況では、価格的なメリットだけを求めて海外へ行くのは、あまり得策とは言えないでしょう。

保証とアフターサービスは日本と同じ?

お金の問題と同じくらい気になるのが、購入後の保証やメンテナンスでしょう。 せっかく手に入れた一本を、長く安心して使いたい。当然の気持ちです。

これに対する結論は、**「正規品であれば、保証と基本的なサービスは世界中どこで受けても同じ。ただし、入り口での作法には注意が必要」**です。

ロレックスは、世界中で非常に優れたアフターサービス網を構築しています。 正規店で購入した時計には、5年間の国際保証が付与され、これは購入国に関わらず、世界中のサービスセンターで有効です。

すべてのロレックス ウォッチは、最適な性能と信頼性を保証するために、厳しい検査が実施される。この厳格な品質管理への自信の証として、新品のロレックス ウォッチには5年間の国際保証が付与される。

引用: ロレックス公式サイト – 5年間の国際保証

つまり、あなたがシンガポールで買ったサブマリーナの調子が悪くなっても、日本のサービスセンターに持ち込めば、保証期間内であれば無償で修理・調整をしてもらえます。これは非常に心強いですよね。

最重要ポイント:ギャランティカード

ただし、その「国際保証」を有効にするためには、絶対不可欠なものがあります。 それが、**「正しく記載されたギャランティカード(保証書)」**です。

購入時に、以下の項目が正確に記載されているか、必ずその場で確認してください。

  • モデルのリファレンスナンバー
  • 時計のシリアルナンバー
  • 正規販売店名
  • 購入日

特に**「購入日」と「販売店名」**が記載されていないと、保証書として有効と見なされず、サービスを受けられない可能性があります。海外の店舗では、コミュニケーションの齟齬や慣習の違いから、この記載が漏れてしまうケースが稀にあります。

購入の喜びに舞い上がってしまいがちですが、ここだけは冷静に、指差し確認するくらいの慎重さが必要です。

日本ロレックスでの対応は?

海外購入品を日本のサービスセンターに持ち込んだ際、何か対応に差はあるのでしょうか。 基本的にはありません。正規品であり、保証書が正しければ、国内購入品と全く同じ扱いで受け付けてくれます。

ただ、これはあくまで噂の範囲ですが、あまりにも多くの海外購入品を持ち込むなど、転売が疑われるようなケースでは、少し慎重な対応をされることもある、という話も耳にします。

もっとも、個人で楽しむために購入した一本であれば、何も心配する必要はありません。 堂々と、「この時計のオーナーです」という顔で持ち込んでください。

よくあるQ&A

Q. やはり英語が話せないと、海外での購入は難しいですか?

A. 必須ではありませんが、簡単な挨拶と、欲しいモデルを伝えるための準備はしておくべきです。前述したように、欲しいモデルの画像(Ref.番号入り)をスマホに保存しておき、「I’m looking for this.」と指差して見せるだけでも十分に意図は伝わります。大切なのは、流暢な英語よりも、丁寧な態度と熱意です。

Q. 支払い方法は何が良いですか?クレジットカードの上限が心配です。

A. 高額な買い物になるため、クレジットカードが基本です。多額の現金を持ち歩くのは安全上おすすめできません。事前にカード会社に連絡し、旅行期間中の一時的な利用限度額の引き上げを申請しておきましょう。多くのカード会社が対応してくれます。また、不正利用検知システムが作動してカードが止まってしまうこともあるので、「この期間に、この国で高額な決済をする可能性がある」と伝えておくとスムーズです。

Q. 1日に何店舗も回るのは、失礼にあたりますか?

A. 全く問題ありません。むしろ、それが「マラソン」です。ただし、同じ系列のチェーン店(例えば、同じ市内のThe Hour Glassを複数)を回る場合、顧客情報が共有されている可能性はあります。だからといって不利になるわけではありませんが、「あ、さっきの店舗にもいらっしゃいましたね」と声をかけられる可能性は心づもりしておきましょう。

Q. 購入できた場合、箱や付属品はどうやって持ち帰るのがベストですか?

A. 箱と時計本体は、必ず分けて持ち帰ってください。 税関で新品の時計として課税対象となるのを避けるため、という側面もありますが、一番は盗難防止です。時計は腕にはめ、保証書はパスポートと一緒に手荷物へ。大きな外箱は、スーツケースに入れて預け荷物にするのが最も安全でスマートな方法です。

総括:ロレックスが買える国への挑戦

この記事のポイントをまとめました

  • 国内のロレックスマラソンに疲れたなら、海外に目を向けるのは賢明な戦略
  • 海外の狙い目は価格の安さではなく、「在庫に出会える確率」の高さ
  • 需要が分散し、店舗数が多いシンガポール、ドイツ、カナダなどが穴場
  • 成功の鍵は、周到な準備と、時計愛好家としての紳士的な振る舞い
  • 海外チェーン店や老舗店など、多様な正規店の特徴を理解して攻める
  • 現地の免税制度は魅力だが、日本帰国時に課税されることを忘れてはいけない
  • 納税額の目安は、購入価格のおおよそ6%程度
  • 国際保証は世界共通だが、購入時に保証書の記載を必ず確認すること
  • 第一候補がなくても、出会いを大切にする柔軟な心が、満足度を高める
  • 海外購入は宝くじではない。確率を上げるための「戦略」と「努力」が実を結ぶ

こちらの記事も読まれてます

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次