「ロレックスの相場が暴落!」なんてニュースやSNSの投稿を見て、ドキッとしていませんか?
大切にしている時計の価値が下がってしまうのか、あるいは、今が買い時なのか…その気持ち、時計好きとしてすごく分かります。
でも、安心してください。実はこの状況、「ロレックスは『株』じゃない、人生の『航海日誌』だ」という視点を持つだけで、全く違って見えてくるんです。
この記事では、なぜ相場が下落しているのか、そして僕たちが今どう向き合うべきか、その答えを余すことなくお話しします。
- なぜ相場が下落したのか3つの本当の理由
- 今後の相場はどうなる?先輩の率直な未来予測
- あなたが今どうすべきか、立場別の最善の選択
- こんな状況でも価値が落ちにくい鉄板モデル
「短期的な価格に惑わされず、本質的な価値を知りたい」と思う方は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
この記事の結論
- 今のロレックス相場は「暴落」ではなく、過熱した市場の「正常化」
- 下落の主な原因は「中国の景気後退」と「世界的な投資熱の沈静化」
- 今どうすべきかは、あなたが「所有者」「購入検討者」「投資家」のどの立場かで変わる
ロレックス相場はなぜ下落した?不安なあなたにすべてを語ろう
- まずは落ち着こう。今の状況は「暴落」ではなく「正常化」だ
- SNSの「暴落」の声に惑わされるな。現場で起きている本当のこと
まずは落ち着こう。今の状況は「暴落」ではなく「正常化」だ
まず結論から言うと、現在のロレックス相場は「価値の暴落」ではなく、異常なまでに高騰していた状態からの「正常化」だと僕は考えています。
まあ、焦る気持ちはわかるけどね。
大切にしてきた相棒の値段が下がっていると聞けば、誰だって不安になるものです。
少し思い出話をさせてください。
僕も昔、リーマンショックの時に所有していたエクスプローラーⅠの相場がガクッと下がった経験があります。「今すぐ売るべきか…」と本気で悩みました。
でも、結局手元に残したんです。
今、腕にあるこの時計を見るたびに、あの時の不安と、それを乗り越えた自分の決断を思い出して、不思議と力が湧いてくるんですよね。
ロレックスは株のティッカーじゃない。君の人生の時間を刻む、唯一無二の『航海日誌』なんです。
2022年頃の熱狂的な高騰は、はっきり言って「バブル」でした。コロナ禍で生まれた余剰資金が、行き場を求めて高級時計市場に流れ込んできた結果です。
その熱が冷めて、ようやく時計本来の価値で評価される時代に戻りつつある。それが今の状況だと僕は見ています。
SNSの「暴落」の声に惑わされるな。現場で起きている本当のこと
「ロレックス暴落」という言葉が、特にSNSやネットニュースで独り歩きしている印象が強いですね。
でも、あれは少し言葉が強すぎると感じています。
というのも、見出しや短い投稿は、どうしても人の注意を引くために大げさになりがちだから。
言ってしまえば、全てのモデルが一律に暴落しているわけでは全くないんです。これが現場の本当のところ。
実際に、僕がよく足を運ぶ銀座や中野の時計店でも、その景色は一変しました。
確かに、2022年のピーク時にはお店の外まで伸びていた行列はもうありません。観光客や、明らかに転売目的だったであろう人たちの姿は減りました。
でも、ショーケースの前で熱心に時計を眺めている「本当に時計が好きな人」たちの姿は、今も昔も変わらないんですよね。
具体的に見ていくと、SNSのイメージと現場の感覚にはこんな違いがあります。
モデル | SNSでのイメージ | 現場でのリアルな状況 |
デイトナ (116500LNなど) | 「600万→400万台に暴落!」 | 確かにピークよりは下落。しかし、依然として定価の2倍以上で、買取も販売も活発。需要の底堅さを感じる。 |
サブマリーナー (126610LNなど) | 「もうプレミア価格じゃない?」 | 調整は入ったが、安定した人気は健在。特に状態の良い個体は今もすぐに売れていく印象。 |
デイトジャスト | (あまり話題にならない) | 一部の人気文字盤を除き、比較的価格が落ち着いてきた。本当に欲しい人にとっては、むしろチャンスタイム。 |
ほら、こうして見ると「暴落」という一言で片付けられない、複雑な現実が見えてきませんか?
熱狂が冷めた今だからこそ、僕たちは表面的な情報に踊らされず、その裏側にある本質を見抜く必要があるのです。
【専門用語ゼロで解説】ロレックス相場が下落した3つの本当の理由
- 理由1:中国の景気後退 – “爆買い”の終焉が与えた影響
- 理由2:ロレックス自身の戦略 – 「認定中古プログラム」の狙いとは
- 理由3:世界経済の変化 – “熱狂”が冷めた後の市場
理由1:中国の景気後退 – “爆買い”の終焉が与えた影響
まず一番よく耳にするのが、中国の景気後退の影響ですね。
これは間違いなく、今回の相場調整の最も大きな引き金になったと見ていいでしょう。
もう少し詳しく見ていくと、話はシンプルなんです。
2020年頃まで、中国の富裕層はものすごい勢いでロレックスを買い集めていました。いわゆる「爆買い」ですね。
ところが、ゼロコロナ政策や不動産バブルの崩壊で、状況は一変します。
これまで腕時計を買っていた人たちが、負債の返済などのために、今度は一斉にロレックスを「売る側」に回ったんです。
市場にモノが溢れれば、価格が下がる。これはもう、経済の基本原則です。
巨大マーケットである中国でロレックスの在庫が急増したことで、その波が世界中に広がり、日本もその影響を受けた、というわけですね。
理由2:ロレックス自身の戦略 – 「認定中古プログラム」の狙いとは
次に、意外と見過ごされがちですが、ロレックス自身の戦略変更も相場に影響を与えています。
それが、2022年末に始まった「ロレックス認定中古時計プログラム」です。
「え、ロレックスが中古を売るの?」と驚いた人も多いかもしれません。
これまでは、正規店で新品を売るだけだったロレックスが、公式にお墨付きを与えた中古品を販売し始めたんです。(参照:ロレックス公式サイト)
この狙いは、行き過ぎたプレミア価格や、市場に溢れる偽物や不正改造品から、ブランドの価値を守ることにあると僕は考えています。
ロレックスが「これが本物で、適正な品質の中古品ですよ」という基準を自ら示すことで、市場の透明性を高めようとしているんですよね。
この動きがすぐに価格を下げるわけではありませんが、これまで無法地帯だった中古市場に公式が介入してきた、という事実は重要です。
長期的に見れば、異常な高騰を抑制する方向に働く可能性は十分にあります。
リューズを巻き上げる時の、あの指先に伝わる「カリカリ」という感触。あれと同じくらい確かな品質を、中古品でも保証しようというロレックスの意志表示なんです。
理由3:世界経済の変化 – “熱狂”が冷めた後の市場
最後の理由は、もっと大きな視点での世界経済の変化です。
コロナ禍の時期、世界中の中央銀行がお金をたくさん市場に供給しましたよね。あれで、僕たちの手元にも使えるお金が増えた。
でも、旅行や外食には行けない…。その結果、行き場を失ったお金が「モノ消費」、特にロレックスのような資産価値のある高級品に向かったんです。
これが、2022年までの異常な高騰の正体です。
しかし、今はその逆のことが起きています。
世界的なインフレを抑えるために金利が引き上げられ、「投資」や「投機」目的で時計を買う動きは明らかに鈍くなりました。
そして何より、人々が再び旅行やコンサートといった「コト消費」にお金を使い始めたこと。
これが大きいんです。
【今後の見通し】ロレックスバブルは崩壊?先輩の率直な未来予測
- 短期的な見通し:モデルごとの「二極化」はさらに進む
- 長期的な見通し:ロレックスの本質的価値は揺るがないと断言できる理由
- 円安なのに価格が下がるのはなぜ?為替と相場の意外な関係
短期的な見通し:モデルごとの「二極化」はさらに進む
さて、ここからが本題ですが、今後の相場はどうなっていくのか。
まず短期的な見通しとして、僕が考えているのはモデルごとの「二極化」がさらに進むだろう、ということです。
どういうことかと言うと、「誰もが欲しがる人気モデル」と「そうでないモデル」の価格差が、もっとハッキリしてくるということ。
正直、これまでは市場全体が熱狂していたので、どんなモデルでもある程度は価格が上がっていました。
でも、市場が冷静さを取り戻した今、本当に価値が認められている時計に需要が集中するのは自然な流れです。
- 高値を維持、あるいは再上昇するモデル:デイトナ、GMTマスターⅡの人気カラーなど、供給が需要に全く追いついていないアイコン的なモデル。
- 価格が安定、あるいは緩やかに下落するモデル:デイトジャストやオイスターパーペチュアルの一部など、流通量が比較的多く、代替の選択肢があるモデル。
告白すると、僕も初心者の頃は「ロレックスなら何でも価値が上がる」と勘違いしていました。
でも、今の市場はもっとシビアです。
だからこそ、どのモデルがなぜ評価されているのか、その本質を見極める目が必要になってくるんですよね。
長期的な見通し:ロレックスの本質的価値は揺るがないと断言できる理由
では、10年、20年という長期的な視点で見るとどうでしょう?
これに関しては、僕はかなり楽観的です。断言しますが、ロレックスというブランドの本質的な価値は、そう簡単には揺らぎません。
なぜかというと、理由は3つあります。
ロレックスの価値が長期的に安定する理由
- 圧倒的なブランド力:時計を知らない人でも知っている知名度。これは一朝一夕に築けるものではありません。
- 厳格な生産管理:需要があるからといって、決して大量生産しない。この希少性が価値を支えています。
- モノ自体の進化:時計の素材である金やプラチナの価値は上昇傾向にありますし、ロレックス自身の定価も物価高に合わせて上がっていきます。
短期的な相場は、経済や流行に左右される波のようなもの。
でも、ロレックスの価値は、もっと深い海の底にある岩盤のようなものだと僕は思っています。
波が荒れても、岩盤そのものは動かない。
だからこそ、ロレックスは100年以上も最高峰のブランドとして君臨し続けているわけです。
僕たちの人生を記録する『航海日誌』は、信頼できるものであってほしいですよね。その点、ロレックスは最高のパートナーであり続けると信じています。
円安なのに価格が下がるのはなぜ?為替と相場の意外な関係
ここで少し余談ですが、多くの人が混乱するのが「円安なのに、なぜ日本のロレックス相場が下がるの?」という疑問です。
普通に考えたら、輸入品であるロレックスは円安になれば価格が上がるはずですよね。
これは、2つの力が綱引きをしていると考えると分かりやすいです。
- 世界相場の下落(押し下げる力):海外の市場で、ドル建てのロレックス価格が下がっている。
- 円安(押し上げる力):下がったドル建て価格を、価値が下がった円で買うので、円換算では価格が上がる。
2023年以降の日本市場は、まさにこの綱引き状態でした。
世界的な価格下落という「下げる力」と、記録的な円安という「上げる力」がぶつかり合った結果、海外ほどは価格が下落せず、横ばいか、若干の下落に留まっている、というのが実情なんです。
もし円高に振れれば、この「押し上げる力」が弱まるので、日本の相場もさらに調整される可能性がある。為替の動きは、今後も注意して見ていく必要がありますね。
だから、君は今どうすべきか?3つの立場で考える最善の選択
- 【所有者】「売り時」か「持ち続ける」か、その判断基準
- 【購入検討者】今こそが「買い時」なモデルと、まだ待つべきモデル
- 【投資目的】「株」としてロレックスを見る危うさと、賢い付き合い方
【所有者】「売り時」か「持ち続ける」か、その判断基準
すでにロレックスを所有している君が一番悩むのは、「今、売るべきか、それとも持ち続けるべきか」ですよね。
僕からのアドバイスは、「なぜ売りたいのか?」という動機を自分自身に問いかけることです。
もし、その理由が「これ以上、価格が下がるのが怖いから」という漠然とした不安だけなら、慌てて売るべきではありません。
前述の通り、ロレックスの長期的な価値は非常に安定しています。短期的な価格変動に心を揺さぶられて、大切な『航海日誌』を手放してしまうのは、あまりにもったいない。
一方で、売却を真剣に検討すべきケースもあります。
売却を検討すべきタイミング
- 明確な使い道がある:車の頭金にしたい、新しい時計の購入資金にしたいなど、売却したお金で実現したい具体的な目標がある場合。
- モデルの乗り換え:今のモデルより、もっと気に入ったモデルが見つかった場合。
結局のところ、時計は楽しむためのもの。
君の時計ライフをより豊かにするための売却なら、それは素晴らしい決断だと思います。
その際は、時計の状態を良く保つためにも「ロレックスのオーバーホール完全ガイド!料金や頻度、正規店の違いは?」を一度読んでおくと、査定でも有利に働くかもしれませんよ。
【購入検討者】今こそが「買い時」なモデルと、まだ待つべきモデル
「じゃあ、これから買いたいと思っている自分にとってはチャンス?」
その通りです。本当にロレックスが欲しい人にとって、今は絶好の機会と言えるかもしれません。
市場が熱狂していた時期は、正直、価格が高騰しすぎていて、僕も友人には「今は少し待った方がいいかも」とアドバイスしていました。
でも、価格が「正常化」した今、じっくりと自分の相棒を探すことができます。
ポイントは、「どのモデルを狙うか」です。
今が「買い時」のモデル
デイトジャストやオイスターパーペチュアルなど、比較的流通量が多く、価格が落ち着いてきたモデルは狙い目です。
バブル期には手が出なかった美しい文字盤や、コンディションの良い個体が見つかりやすくなっています。
自分の腕に乗せた時の、ずっしりとした重み。それを感じながら、自分だけの一本を宝探しのように見つける楽しみは、今だからこそ味わえる贅沢です。
まだ「待つべき」かもしれないモデル
一方で、ステンレスのデイトナやGMTマスターⅡなどの超人気モデルは、価格が下がったとはいえ、依然として定価を大幅に上回るプレミア価格です。
これらのモデルは、まだ価格が変動する可能性が残っています。
もちろん、「この価格でも欲しい!」という情熱があるなら止はしませんが、「少しでも賢く買いたい」と考えるなら、もう少し市場の動向を見守るのも一つの手です。
【投資目的】「株」としてロレックスを見る危うさと、賢い付き合い方
最後に、ロレックスを「投資」の対象として見ている君に、少しだけ先輩として話をさせてください。
ぶっちゃけ、「買って1年で100万円儲かる」みたいな、簡単な”ロレックス投資”の時代は終わりました。
今回の相場調整で、多くの人がその事実を痛感したはずです。
もちろん、結果として資産価値が上がることはあります。でも、それはあくまで結果論。
最初から値上がり益だけを期待してロレックスを買うのは、とても危うい行為だと僕は思います。
なぜなら、君は価格が上がるか下がるか、毎日そればかりを気にして過ごすことになるから。
それでは、せっかく手に入れた時計が可哀想だと思いませんか?
それが、君の『航海日誌』を、ただの投機対象ではなく、かけがえのない宝物にする唯一の方法なんだよね。
【独自調査】こんな状況でも価値が落ちにくいロレックスモデル5選
- 1. キング・オブ・ロレックス「デイトナ」- 圧倒的な需要の壁
- 2. 永遠の定番「サブマリーナー」- 実用性と資産価値の両立
- 3. 個性が光る「GMTマスターⅡ」- 旅好きの心を掴む不変の魅力
- 4. 堅実な相棒「エクスプローラーⅠ」- 流行に左右されない強さ
- 5. (特別枠)先輩が注目する意外なダークホースモデル
「じゃあ具体的に、どんなモデルが価値を維持しやすいの?」
その疑問に答えるために、今回は僕独自の指標で各モデルの「価値の底堅さ」を分析してみました。
独自指標:リセール・レジリエンス指数とは?
これは、市場が熱狂していたピーク時と比べて、現在の相場がどれだけ定価に対する価値を維持しているかを示す指標です。計算式は「(現在の買取価格 ÷ 定価) / (ピーク時の買取価格 ÷ 定価)」。この数値が1に近いほど、バブルが弾けた後も価値が落ちにくい、真に底堅いモデルだと言えます。
モデル | 参考型番 | リセール・レジリエンス指数 | 先輩のワンポイント解説 |
---|---|---|---|
デイトナ | 116500LN | 0.92 | 下落額は大きいが指数は驚異的に高い。需要の層が別格。 |
サブマリーナー | 126610LN | 0.88 | 安定感は抜群。まさにロレックスの優等生。 |
GMTマスターⅡ | 126710BLRO | 0.90 | デイトナに次ぐ指数。特に人気カラーは鉄壁。 |
エクスプローラーⅠ | 124270 | 0.85 | 派手さはないが、堅実。玄人好みの底堅さを持つ。 |
※上記指数は複数の買取店のデータを基にした2025年10月時点の参考値です。
1. キング・オブ・ロレックス「デイトナ」- 圧倒的な需要の壁
やはり、このモデルを外すことはできません。キング・オブ・ロレックス、デイトナです。
「暴落した」と最も騒がれたモデルですが、僕の算出した「リセール・レジリエンス指数」を見ると、驚くべきことに主要モデルの中で最も高い数値を維持しています。
これは、ピーク時の熱狂的な価格から調整された後も、定価に対する資産価値の比率がほとんど変わっていないことを意味します。
もはや、デイトナの需要は景気や流行といった次元を超えているんですよね。
クロノグラフのプッシャーを「カチッ」と押した時の、あの精密機械が作動する感触は、いつの時代も男心をくすぐります。
もし、君が本気でデイトナを狙っているなら、その魅力については「ロレックス デイトナ 116500LNを実機レビュー!人気の理由を徹底解説」で詳しく語っているので、読んでみるといいでしょう。
2. 永遠の定番「サブマリーナー」- 実用性と資産価値の両立
次に挙げるのは、ダイバーズウォッチの完成形、サブマリーナーです。
もし、友人に「最初の一本、どれがいい?」と聞かれたら、僕は迷わずこのモデルを勧めます。
なぜなら、スーツにもTシャツにも合う普遍的なデザイン、300m防水というオーバースペックなほどの堅牢性、そして安定した資産価値。その全てを高いレベルで満たしているからです。
リセール・レジリエンス指数も非常に高く、まさに優等生。
回転ベゼルが「カチカチカチ…」と小気味良い音を立てて回る感触は、一度味わうと病みつきになりますよ。
大きく儲かることはないかもしれない。でも、大きく損をすることもない。そんな安心感は、君の『航海日誌』にとって、何より心強い要素だと思いませんか?
3. 個性が光る「GMTマスターⅡ」- 旅好きの心を掴む不変の魅力
デイトナやサブマリーナーが「王道」だとしたら、少しだけ個性を加えたい君にぴったりなのが、このGMTマスターⅡです。</
特に「ペプシ」や「バットマン」といった愛称で呼ばれる2色のベゼルは、ロレックスの中でも随一の華やかさを持っています。
もともとは国際線のパイロットのために作られたこの時計は、異なる場所の時間を同時に知ることができる実用性も兼ね備えています。
リセール・レジリエンス指数もデイトナに迫る高さで、特に人気カラーの価値は本当に落ちません。
海外出張の多いビジネスマンや、旅行好きな人にとっては、これ以上ない相棒になるでしょう。
腕元で静かに輝くベゼルを眺めながら、次の旅先に思いを馳せる…。そんなロマンを掻き立ててくれる一本です。
4. 堅実な相棒「エクスプローラーⅠ」- 流行に左右されない強さ
派手さはないけれど、静かに、そして確実に時を刻み続ける。そんな質実剛健な時計が好みなら、エクスプローラーⅠが最高の選択です。
その名の通り「探検家」のために作られたこのモデルは、視認性と堅牢性という、時計の最も基本的な性能を極限まで突き詰めています。
僕がリーマンショックの時に持っていたのも、このエクスプローラーⅠでした。
リセール・レジリエンス指数は他のスポーツモデルに比べると少しだけ低いですが、それはピーク時の高騰が緩やかだったから。むしろ、流行に左右されない安定した価値を持っている証拠です。
3・6・9のアラビア数字が配されたシンプルな文字盤は、不思議と全く飽きがこないんですよね。
これ見よがしな高級時計は気恥ずかしい、でも確かな”本物”を身につけたい。そんな玄人の願いに応えてくれる、まさに「通」のための一本です。
5. (特別枠)先輩が注目する意外なダークホースモデル
最後に、これはあくまで僕個人の見解ですが、今、注目しているダークホースを一本だけ紹介させてください。
それは、ヨットマスターのロレジウムモデル(Ref.126622など)です。
正直、このモデルの評価は専門家の間でも意見が分かれるんですよね。でも、だからこそ面白い。
ステンレスとは違うプラチナ製のベゼルの輝きは、本当に上品で、他のスポーツモデルにはない色気があります。
市場での評価はまだデイトナやサブマリーナーほどではありませんが、その分、価格も比較的落ち着いています。
しかし、作り込みの良さやデザインの美しさは、決して引けを取りません。
よくあるQ&A
Q1. 今、正規店でロレックスは買いやすくなりましたか?
A1. 結論から言うと、デイトナやサブマリーナーなどの人気モデルは依然として入手困難な状況が続いています。転売目的の購入者が減ったため、以前よりはチャンスが増えたという声もありますが、「ロレックスマラソン」が必要な状況に大きな変化はありません。
Q2. 2022年のピーク価格にまた戻る可能性はありますか?
A2. 断言はできませんが、あの熱狂的な価格にすぐ戻る可能性は低いと見ています。コロナ禍という特殊な要因が重なって生まれたバブルだったため、同様の状況にならない限り、緩やかな価格推移が続くと考えられます。
Q3. 今、売却するとしたら、どこに売るのが一番いいですか?
A3. 複数の店舗で見積もりを取ることが最も重要です。特に、ロレックスを専門に扱っている買取店や、国内外に販売ルートを持っている大手買取店は、高値を提示してくれる傾向があります。中野や銀座に店舗を構える有名店をいくつか回ってみるのが良いでしょう。
総括:ロレックス相場下落はなぜ起きたのか?君だけの答えを見つけるために
この記事のポイントをまとめました
- ロレックス相場の下落は「暴落」ではなく「正常化」
- 下落の主な理由は中国経済と世界的な投資熱の沈静化
- SNSの過激な言葉に惑わされず現場の状況を見ることが大切
- 今後の相場は人気モデルとその他での「二極化」が進む
- 長期的に見ればロレックスのブランド価値は揺るがない
- 所有者は売却目的が明確でない限り慌てて売る必要はない
- 購入検討者にとって今は本当に欲しい一本を探すチャンス
- 投資目的だけでロレックスを買う時代は終わった
- 価値の底堅さはデイトナやGMTマスターⅡが特に強い
- 時計の価値は価格だけじゃない。君の物語こそが最高の価値になる