ロレックス正規店に通い続けているのに、いつも「在庫がありません」の一言…
ネットで見かける「買える前兆」なんて、本当にあるのか？
このまま時間を無駄にしてるだけなんじゃないか…と不安になるその気持ち、時計を扱う仕事をしていた僕にも、痛いほどよく分かります。
結論から言うと、「買える前兆」は存在します。
ただし、それは占いやオカルトではなく、「店員があなたを『信頼できる客だ』と認めたサイン」に他なりません。
そして重要なのは、そのサインは「待つ」ものではなく、あなたの行動次第で「引き寄せる」ことができる、ということです。
この記事では、元スタッフとしての視点も交えながら、ロレックス購入の「本当のところ」を解説します。
- 「買える前兆」と呼ばれるサインの本当の意味
- 店員があなたの「何を見て」判断しているのか
- 信頼を失う「絶対やってはいけないNG行動」
- 「この人に売りたい」と思われる客になる方法
「自分のマラソンが正しいのか不安だ」という方は、ぜひ最後までチェックしてみてください！
- ロレックスが買える「前兆」の正体は、店員からの「信頼の証」です。
- 店員は客が「転売目的ではないか」「本当にロレックスを愛用してくれるか」を常に見極めています。
- 「前兆」は待つものではなく、誠実なコミュニケーションで「引き寄せる」ものです。
なぜ「前兆」が生まれるのか？店員が抱える”本音”と”事情”
- ぶっちゃけ「転売ヤー」が一番怖い
- 店員も「本当に欲しい人」に売りたい
ぶっちゃけ「転売ヤー」が一番怖い
「何度通っても、いつも在庫がないと言われる…」
「あの『在庫確認してきます』って、ただのポーズなんじゃないの？」
こんな風に感じて、心が折れそうになることもありますよね。
結論から言うと、店員が恐れているのは「お客様」ではありません。
彼らが最も恐れているのは、「転売目的の業者（転売ヤー）」に時計が渡ってしまうこと、これに尽きます。
ロレックスは、その圧倒的な資産価値から、残念ながら転売のターゲットにされ続けてきました。
もし店員が転売ヤーに時計を売ってしまい、その情報がブランド側に知れたら…？
その店舗、ひいては会社全体の信用問題に関わります。
だからこそ、彼らはブランド価値を守るために、常に来店客を「見極めて」いるんです。
あなたが最初に「塩対応」をされたと感じたなら、それは嫌われているわけでは決してなく、
単にあなたが「まだ信頼されていない」状態、つまり「その他大勢の区別がつかない客」だった、というだけのこと。
「買える前兆」とは、まさにこの状態から抜け出した証拠なのです。
店員も「本当に欲しい人」に売りたい
では、どうすれば「区別がつかない客」から抜け出せるのか？
重要なのは、店員も「人間」だということです。
彼らも、毎日何十人、何百人と接客する中で、高圧的な態度を取る客や、やたらと知識をひけらかしてマウントを取ろうとする客には、正直うんざりしています。
そんな中で、純粋にその時計を愛し、礼儀正しく、自分の言葉で情熱を伝えてくれる人に出会うと、
「なんとかしてあげたい」
「この人にこそ、着けてほしい」
と心から思うものなんです。
これは僕が体験したから分かる、紛れもない事実です。
しかし販売員が“この人に渡したい”と心から思った瞬間、それは必ず行動や対応に現れます。
（出典：ロレちゃんの時計話）
あなたのロレックスマラソンは「運試し」ではありません。
店員との「信頼関係」を少しずつ築き上げていく「プロジェクト」なのだと、まずは意識を変えることが重要です。
【元店員の告白】私が「この人に売ろう」と決めた、あるお客様の話
これは、僕がまだ店頭に立っていた頃の話です。
ある30代半ばの男性が、週に一度ほどのペースで通われていました。
最初はもちろん「在庫はありません」の繰り返し。
彼が違ったのは、そこからでした。
「そうですか、残念。ちなみに…」と、決して落ち込んだ素振りを見せず、今ショーケースにあるデイトジャストやオイスターパーペチュアルを熱心に眺め、「この文字盤の仕上げ、綺麗ですね」とか「このブレスレットの感触、やっぱり違いますね」と、純粋に時計の話を楽しんでいかれるんです。
ある日、彼がポツリと「サブマリーナーが欲しいのは、子供の頃に見た映画の主人公が着けていて、それが無性にカッコよかったからなんです」と、少し照れくさそうに話してくれました。
その瞬間、僕の中でカチッと音がしました。
「この人は、転売ヤーじゃない。本当に、夢を買いに来ているんだ」と。
その数週間後、運良くサブマリーナーが入荷したとき、僕は真っ先に彼に「〇〇様、お探しのものが入荷しました」と声をかけました。
彼が見たのは「顔」や「服装」だけではありません。
その人の「情熱」と「人柄」、そして「ロレックスへの敬意」です。
これこそが、僕たちがお客様の何を見ているのか、という【答え】です。
【ステージ別】ロレックスが買える前兆5つのサインと店員心理
- ステージ1：顔を覚えられる（「一見客」からの脱却）
- ステージ2：会話が「雑談」から「ヒアリング」に変わる
- ステージ3：「在庫確認」の時間が明らかに長くなる
- ステージ4：【最重要】店員から「名刺」を渡される
- ステージ5：具体的な「入荷」や「提案」の話が出る
ネットで語られる「前兆」は、単なる現象の切り取りに過ぎません。
重要なのは、そのサインが、店員との「信頼ステージ」においてどの段階にあるのかを理解することです。
ここでは、その「前兆」を信頼ステージ別に5段階で解説します。
ステージ1：顔を覚えられる（「一見客」からの脱却）
具体的なサイン:
店員さんから軽い会釈をされるようになった。「いつもありがとうございます」と声をかけられた。
店員心理:
これは「また来てくれた人だ」と、あなたの「顔」を認識した最初のサインです。
ぶっちゃけ、この段階ではまだ「お客様」ではなく、「顔見知りの通行人」レベル。
あなたの現在地:
ロレックスマラソンのスタートラインにようやく立った段階です。多くの人がここで脱落していきますが、ここからが本当の始まりです。
ステージ2：会話が「雑談」から「ヒアリング」に変わる
具体的なサイン:
天気の雑談ではなく、「今日はどちらからお越しですか？」「お仕事は何を？」「普段はスーツが多いですか？」といった、あなた個人に関する質問が増える。
店員心理:
店員があなたという「人物」に興味を持ち、探りを入れ始めたサインです。
これは、まさに店員があなたのことを見極めようとしている「審査」の始まり。
「この人は転売ヤーではないか？」「本当に普段使いしてくれるのか？」
こうした疑問を解消するために、あなたのライフスタイルや人柄をヒアリングしているんです。
あなたの現在地:
「審査」が始まった重要な局面。
ここで焦らず、誠実に「なぜ欲しいのか」「どんな風に使いたいのか」を自分の言葉で語ることが、次のステージに進む鍵となります。
ステージ3：「在庫確認」の時間が明らかに長くなる
具体的なサイン:
「在庫を確認してまいります」と言われ、バックヤードに下がった後、5分以上待たされる。
店員心理:
これは、非常に重要な分岐点です。正直に言うと、2パターンの可能性があります。
- （期待薄）本当に在庫システムを調べている。
あるいは、他店舗の在庫状況や入荷予定を（気休めかもしれませんが）確認している。 - （期待大）バックヤードで店長や上司に相談している。
特に重要なのが2番目。
「〇〇様という方がお見えで、サブマリーナーをお探しです。何度か通っていただいており、お話した感触も非常に良いのですが…」
といった形で、「この方に販売してよいか」という交渉を上司としている可能性が極めて高いです。
あなたの現在地:
「購入の可能性がある客」として、ついにテーブルに乗った証拠です。この待ち時間は、期待と不安でソワソワすると思いますが、落ち着いて待てるかどうかも見られています。
ステージ4：【最重要】店員から「名刺」を渡される
具体的なサイン:
会話の最後に、店員さんから「もしよろしければ」と、個人の名刺を差し出される。
店員心理:
これが、ロレックスマラソンにおける最大の「前兆」です。
よく誤解されがちですが、名刺は「また来てね」という挨拶代わりではありません。
これは、「私はあなたを『一見客』ではなく、正式な『お客様』として認識しました。今後は私が責任を持って担当します」という、最大の信頼の証なんです。
あなたの現在地:
ゴールは目前です。この名刺は、あなたに「担当者」ができたことを意味します。
次回以降は、入店時にその名刺を見せ、堂々と「〇〇さん、いらっしゃいますか？」と指名する権利を得たことになります。
ステージ5：具体的な「入荷」や「提案」の話が出る
具体的なサイン:
「ご希望のモデルではありませんが、本日こちらが入荷したのですが、ご覧になりますか？」と、別モデルの提案を受ける。
あるいは、非常に稀ですが「もし入荷したらご連絡しますね（※）」といった未来への言及がある。
（※注：原則として入荷連絡は禁止されている店舗が多いため、これは関係性がよほど深まった場合の例外的なサインです）
店員心理:
「あなたに売りたい」という意思が完全に固まった状態です。
まずは別モデルでも購入実績（＝転売しないという実績）を作ってもらおう、という店側の配慮か、あるいは本命モデルの入荷が本当に近いか。
あなたの現在地:
ロレックスマラソン完走です。あとは「在庫のタイミング」だけの問題。
ここまで来たら、もう何も心配いりません。
【NG行動】これをやると信頼残高はゼロに。店員が嫌う”残念な”客の特徴
- NG1：「在庫ありますか？」だけの単発質問
- NG2：知識のひけらかし・横柄な態度
- NG3：希望モデルがコロコロ変わる
「前兆」を引き寄せるどころか、自ら「信頼残高」をゼロにしてしまう最悪の行動があります。
無意識にやってしまっていないか、ご自身の行動を振り返ってみてください。
これらの行動は、あなたが築き上げてきたものを一瞬で無に帰します。
【店員からの警告】信頼を失うNG行動リスト
- 「〇〇（モデル名）ありますか？」とだけ聞き、無いと分かると即退店する。
- 店員を試すかのように、専門的な知識をひけらかす。
- 「いつ入るの？」「裏にあるんでしょ？」と、店員を詰めるような言動。
- 「デイトナなければサブで。サブがなければGMTでも」と、節操なく希望を変える。
NG1：「在庫ありますか？」だけの単発質問
これは、ぶっちゃけ転売ヤーが最もよくやる行動です。
彼らは「効率」しか考えていないので、店員とコミュニケーションを取る気など毛頭ありません。
「在庫確認」だけを目的としたロボットのような来店は、店員から見れば「あ、この人も業者か」と一瞬でフラグが立つだけ。
これでは、何百回通っても「顔見知りの業者」にしかなれません。
NG2：知識のひけらかし・横柄な態度
これも、非常に多い「残念な」お客様の典型です。
「このムーブメントの〇〇が〜」と、店員を試すかのような知識を披露したり、横柄な態度を取ったり…
前述の通り、店員はプロです。その上で、あなたの人柄を見ています。
どんなにお金持ちでも、どんなに詳しくても、敬意のない人間に「売ってあげたい」とは絶対に思わないものです。
「無駄に知識をひけらかす」「横柄な態度を取る」のは、百害あって一利なしです。
NG3：希望モデルがコロコロ変わる
「デイトナが欲しい」と言っていた人が、次の週には「やっぱりサブマリーナーでも」と言う。
これは店員から見ると、「何でもいいから儲かる時計が欲しいだけなんだな」としか映りません。
もちろん、複数のモデルで迷うこと自体は普通です。
しかし、その軸が「リセールバリュー」にあると透けて見えた瞬間、あなたは「要注意人物リスト」に入ってしまいます。
「どのモデルが欲しいか」ではなく、「なぜそのモデルが欲しいのか」という**一途な情熱**こそが、あなたの信頼を証明するのです。
「前兆」を引き寄せるために、あなたが今日からできること
- 1. 清潔感のある「服装」を心がける
- 2. 「買いたい熱意」と「使用目的」を具体的に語る
- 3. マラソン完走への「正しい戦略」を持つ
「買える前兆」は、待つものではなく、自ら「作る」ものです。
では、具体的にどうすれば店員からの信頼を勝ち取ることができるのか？
明日から、いえ、今日からできる具体的なアクションをお伝えします。
1. 清潔感のある「服装」を心がける
「服装で見られている」というのは、半分本当で半分嘘です。
重要なのは、ハイブランドの服を着ていくことではありません。
店員が見ているのは、「TPOをわきまえた、清潔感のある服装か」という一点です。
ヨレヨレのTシャツやサンダル履きではなく、襟付きのシャツやジャケット、綺麗なスニーカーなど、
「大切な場所に、敬意を持って来ている」ことが伝わる身だしなみ。
それだけで、社会人としてのあなたの信頼度は格段に上がります。
2. 「買いたい熱意」と「使用目的」を具体的に語る
これは、前半でお話しした「元店員の告白」にも通じる、最も重要なポイントです。
なぜ、あなたがそのモデルが欲しいのか。
「資産価値が高いから」ではなく、あなただけのストーリーを語ってください。
「仕事で大きなプロジェクトを達成したので、自分へのご褒美としてサブマリーナーが欲しいんです」
「子供の頃に父がしていたデイトジャストが憧れで、自分もいつか、と思っていました」
こうした「使用する（＝転売しない）」という具体的なビジョンと熱意が、何よりの信頼材料となります。
3. 【マラソン完走への「正しい戦略」を持つ
「前兆」の正体が「信頼関係」だと分かった今、あなたが次に知りたいのは、
「では、その信頼をどうやって効率的に築いていけばいいのか？」
ということではないでしょうか。
やみくもに毎日通うだけでは、お互いに疲弊してしまいます。
「信頼の構築プロジェクト」には、正しい戦略が必要です。
具体的に、「どのくらいの頻度で訪問すべきか？」「何時頃が狙い目なのか？」「店員とどんな会話をすればいいのか？」といった、ロレックスマラソンを成功させるための完全な戦略については、こちらの記事で詳しく解説しています。
＞＞ロレックスマラソン完全攻略ガイド！正規店で購入するための全ステップはこちら
よくあるQ&A
Q1. 店員さんから「前兆」が全く見えないけど、続けて意味ありますか？
A1. 意味はあります。
店員は、あえてポーカーフェイスを貫いている場合もあります。特に、あなたがまだ「ステージ1（顔見知り）」の段階では、大きな反応は期待できません。
重要なのは、反応がないからと諦めることではなく、NG行動を避け、誠実な訪問を続けることです。信頼残高は、目に見えなくても着実に溜まっていきます。
Q2. 結局、服装は関係ありますか？スーツじゃないとダメ？
A2. スーツである必要は全くありません。
前述の通り、重要なのは「清潔感」と「TPO」です。高級店にふさわしい、小綺麗な格好であれば問題ありません。
逆に、全身ハイブランドで固めていると、「いかにも転売ヤーっぽい」と警戒されるケースすらあるので、やりすぎは禁物です。
Q3. 訪問する頻度は、どれくらいがベストですか？
A3. 理想は「週に1〜2回」と言われますが、無理のない範囲が一番です。
毎日通うと「必死すぎる」と引かれてしまう可能性もあり、かといって月1回では顔を忘れられてしまいます。
「この人は、本当に時計が好きで定期的に見に来ているんだな」と感じさせる、自然なペース（例えば、会社の帰りに週1回寄る、など）が、店員にとっても好印象です。
総括：ロレックス 買える前兆に一喜一憂せず、「信頼される客」を目指そう
この記事のポイントをまとめました
- ロレックスが買える前兆の正体は、占いや運ではなく「店員からの信頼の証」である
- 店員は「転売ヤー」を最も恐れており、常に来店客が信頼できるかを見極めている
- 「塩対応」は嫌われているのではなく、まだ「信頼されていない」というサインに過ぎない
- 「顔を覚えられる」のは、マラソンのスタートラインに立った証拠
- 「使用シーン」など個人への質問が増えたら、それは「審査」が始まったサイン
- 「在庫確認」が長いのは、バックヤードで店長に販売交渉をしている可能性がある
- 店員から「名刺」を渡されたら、それは「お客様」として認められた最大の信頼の証
- 「在庫ありますか？」だけの質問や、横柄な態度は、信頼残高をゼロにするNG行動
- 「前兆」を引き寄せるには、清潔感のある服装と、自分だけの「熱意あるストーリー」が不可欠
- ロレックスマラソンは「運試し」ではなく、店員との「信頼関係の構築プロジェクト」である