ロレックスを買って後悔しないために！買う前に試すべきこととは？

「失敗したくない」「あんなに高い買い物、もし自分に合わなかったら…」

告白すると、僕も初めてサブマリーナーを買った日の夜、興奮と同時に「本当に良かったのか…？」という不安でなかなか眠れなかった経験があるんです。

この記事の結論から先にお伝えすると、巷で言われる「後悔しないテクニック」だけでは、後悔は防げません。なぜなら、後悔には「買う瞬間の不安」と「売った後の虚無」という2種類があるからです。

でも、大丈夫。ロレックス選びは「結婚」に似ているんです。

この記事が、そのための具体的な答えです。以下のポイントに沿って解説します。

• なぜ「買って後悔」するのか7つの理由
• テクニックだけでは防げない「後悔の正体」
• 後悔をゼロにする究極の「たった一つの方法」
• 本当に恐れるべき「売って後悔」という罠

「絶対に後悔したくない」と本気で思う方は、ぜひ最後までチェックしてみてください！

ロレックスで「買って後悔」する7つの理由

多くの方が不安に思う、「買って後悔」の代表的なパターンをまずは網羅的に見ていきましょう。

あなた自身の不安が、どれに当てはまるかチェックしてみてください。

[インフォグラフィック：「買って後悔」の7大要因（金銭、日常使い、社会的視線、維持、ギャップ、飽き、他）]

1. 【金銭的な後悔】「散財した…」高額消費への罪悪感

これは、最も多くの人が最初に直面する「後悔」かもしれません。

特にローンを組んだり、生活防衛資金にまで手をつけてしまったりすると、時計を見るたびに喜びよりも「支払いの不安」がよぎってしまう…。

これは、時計の価値そのものへの後悔というより、自分自身の「高額消費への慣れ」や「資金計画」の問題であることが多いんですよね。

ぶっちゃけ、これは「購買者の不協和（バイヤーズ・リモース）」と呼ばれる正常な心理反応。車や家を買った時にも起こる、一時的な「マリッジブルー」のようなものなんです。

2. 【機能的な後悔】「維持費」「重さ」「ゼンマイの手間」

次に現実的な問題として立ちはだかるのが、機械式時計ならではの「手間」です。

ロレックスは購入後、数年に一度「オーバーホール（分解掃除）」が必要で、これに数万円から十数万円の費用がかかります（記事2参照）。

この定期的な出費を「コスト」としか見れないと、後から「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。

また、「毎日着けないとゼンマイが止まる」という手間（記事5）や、モデルによっては「思ったより重い」という物理的な問題も。

ただ、時計好きとして言わせてもらうと、リューズを巻く時の「カリカリ」という感触や、自分の手で時計に命を吹き込む感覚は、この上ない喜びでもあるんです。

この「手間」を愛せるかどうかは、重要な分岐点ですね。

3. 【社会的な後悔】「成金っぽい」「他人と被る」

「ロレックス＝成金っぽい」というイメージ（記事3）、気になりますよね。

特にイエローゴールドを使った「ロレゾール（コンビモデル）」などは、良くも悪くも目立ちます。Tシャツとジーンズに合わせたら「時計だけが浮いてしまった」なんてことも。

これは、時計に「着られている」状態。時計のパワーに、自分自身が負けてしまっている証拠かもしれません。

一方で、サブマリーナーやデイトナのような人気モデルは、「他人と被る」という別の悩みも（記事4）。

せっかく買ったのに、会議室で上司と全く同じだった…なんて、ちょっと気まずいですよね。

ぶっちゃけ、他人はあなたが思うほどあなたの時計を見ていません。一番の問題は、他人の目を気にして、自分が着けたい時計を堂々と楽しめない「自信のなさ」にあるのかもしれません。

4. 【モデル選択の後悔】「デカすぎた」「派手すぎた」

これは、購入時の「試着」だけでは見抜きにくい、深刻な後悔の一つです。

例えば、防水性能3,900mを誇る「シードゥエラー ディープシー」。このモデルはケース径44mmと非常に大きく、厚みもあります。

お店で試着した時は格好良く見えたのに、いざ日常でシャツの袖口に着けようとしたら、収まらない…。

僕も経験があるんですが、時計は「単体」で見ると格好良くても、自分の腕の太さや、普段の服装（スーツか、カジュアルか）と合わなければ、途端にアンバランスになってしまうんです

勢いで買ってしまったものの、「自分のライフスタイルに合わなかった」という後悔は、意外と多いんですよ。

5. 【日常使いの後悔】傷や盗難が怖くて「使えない」

「高すぎて気を使う」…これも、非常に”あるある”な悩みです。

新品の輝きを知っているからこそ、ドアノブやデスクの角に「ガリッ」とやるのが怖くて、満員電車では常に腕をかばってしまう。

結果、どうなるか。

平日は安価な時計で過ごし、ロレックスは週末だけ。やがては金庫にしまいっぱなし…これでは「タンスの肥やし」で、本末転倒ですよね。

ロレックスの原点は、どんな過酷な環境でも時間を刻み続ける「究極の実用時計」です。

それを「傷が怖い」からと使えないのは、時計にとってもオーナーにとっても、一番不幸な後悔かもしれません。

6. 【購入難易度の後悔】「マラソン」に疲れて勢いで購入

ご存知の通り、今ロレックスの人気モデルを正規店で定価購入するのは非常に困難です。

「ロレックスマラソン」という言葉があるように、何度も店舗に通う必要があります。

そして、このマラソンに疲れた頃に、本命ではないモデルを店員さんから「こちらならご用意できますが…」と提案されることがあるんです。

「せっかく来店できたんだから」「これを逃したら次はいつ…」

そんなサンクコストバイアス（埋没費用）で、本命ではない時計を妥協して買ってしまう。これが、後々じわじわと効いてくる後悔になります。

妥協は、愛着の最大の敵ですからね。

7. 【心理的な後悔】「飽きた」

あれほど欲しかったのに、手に入れた瞬間に満足してしまった。「目標達成」で燃え尽きてしまうパターンです。

これは、特に「資産性」や「ステータス」だけを追いかけて買った場合に起こりがちです。

でもね、この「飽きた」という感情、本当に厄介なんです。

非常に秀逸な比喩があったのですが、ロレックスは「白米」のようなもの。

毎日食べていると当たり前になって「飽きた」と感じるけど、いざ無くなってみると（＝売ってしまうと）、その大切さに気づく。

派手なおかず（他のブランド）もいいけれど、結局「白米」がないと食卓（人生）は完成しない。

この「飽き」という後悔は、実は次のH2で解説する「売って後悔」の、最も危険な入り口でもあるんですよ。

競合が教える「買って後悔しない」ための5つの予防策

では、あなたの真因である「後悔しない方法」について、「王道の予防策」から見ていきましょう。

これは、いわば「結婚」で失敗しないための、表面的な「相手選びのテクニック」のようなものです。

1. 自分の「ライフスタイル」に合うモデルを選ぶ

まず、これが一番大事です。

あなたはロレックスを、主にいつ、どこで着けたいですか？

平日のスーツスタイルがメインなのに、派手なゴールドモデルや、カジュアルすぎるモデルを選んでしまうと、TPOに合わず出番がなくなってしまいます。

逆に、休日のアウトドアやリラックスした服装がメインなら、カチッとしすぎたドレスウォッチでは浮いてしまうかもしれません。

もし「成金」に見られたくない、でも毎日使いたい…というのであれば、ステンレススチール（SS）製でデザインがシンプルな「エクスプローラーⅠ」や「デイトジャスト」は、まさに鉄板と言えるでしょう

2. 「オーバーサイズ」や「クセ強モデル」を避ける

デザインが個性的すぎるモデルや、大きすぎるモデルも注意が必要です。

例えば、前述した「ディープシー」や、複雑な機構を持つ「ヨットマスター2」など

これらは時計単体で見ると圧倒的な存在感があり格好良いのですが、一般的な日本人の腕にはオーバーサイズになりがちです。

僕も経験があるんですが、時計が腕から浮いて「着けられている」感が出てしまうんですよね…。

「最初の1本」として選ぶなら、やはりサブマリーナーやエクスプローラーⅠといった、長年愛される定番モデルが無難、というのが時計業界の通説です。

3. 「リセールバリュー（資産性）」だけで選ばない

最近のロレックスブームで、「資産性」や「リセールバリュー（売却時の価格）」が注目されすぎています。

もちろん、資産価値が高いのは素晴らしいことです。でもね、「資産性」“だけ”で選ぶのは、最も危険な後悔の入り口です。

なぜなら、リセールが高いモデル（例：デイトナ）は、必ずしもあなたの好みやライフスタイルに合うとは限らないから。

好みでもない時計を「資産になるから」と無理して手に入れても、愛着が湧かず、結局「飽きた」となって手放すことになりがちなんですよね。

4. メンテナンスコストを「購入予算」に含める

これは、大人のマナーとも言える予防策です。

機械式時計であるロレックスは、数年に一度のオーバーホールが必須です。

この費用（数万〜十数万円）を「購入後の出費」として捉えていると、「こんなはずじゃなかった」という後悔に直結します。

そうではなく、「時計本体価格＋1回分のOH費用」までを「購入予算」として組み込んでおくんです。

この心構え一つで、購入後の心理的な負担は、まったく違ってきますよ。

5. 信頼できる店舗で購入する

そして、最後にして最悪の後悔。「偽物を買ってしまう」こと。

これを避けるため、購入は必ず正規店か、信頼できる並行輸入店・中古専門店にしてください。

特に最近はフリマアプリなども活発ですが、高額なロレックスを個人間で取引するのは、よほどの知識がない限りリスクが高すぎます。

「安物買いの銭失い」どころか、数百万を失う可能性だってあるんです。

正規店で手に入れるための具体的なステップは、こちらの記事（ロレックスを正規店で手に入れるための具体的なステップ）で詳しく紹介しています。

テクニックだけでは防げない「後悔」の正体

さて、ここまで「後悔しないための5つの予防策」を見てきました。

「ぶっちゃけ、これらのテクニック（モデル選び、買い方）だけで、後悔は本当に回避できるのでしょうか？」

僕の答えは、できません。

なぜなら、僕が多くのオーナーから聞いてきた「後悔」の多くは、「スペック」や「テクニック」の問題ではなかったからです。

それは、もっと根深い「心理的なギャップ」から生まれています。

そう。ロレックス購入が「結婚」に似ているといったのは、こういうことなんです。

いくら相手のスペック（年収、身長、学歴）を分析しても、実際に「結婚」して「生活」してみないと、本当の相性（価値観、生活リズム）は分からないですよね？

時計も同じです。

いくら情報を集めても、「実際に自分の腕に着けて、一週間生活してみる」まで、本当の相性はわからないんです。

【究極の解決策】「買って後悔」をゼロにする、たった一つの方法

では、どうすればいいのか。

テクニックでは防げない「心理的なギャップ」を、どうすれば購入前に解消できるのか。

答えは、驚くほどシンプルです。

「買う前に、試す」こと。

「え？ 試着のこと？」と思いましたか？ 違います。お店で5分する「試着」ではありません。

僕が提案する究極の解決策は、「買う前に、レンタルして、一週間生活してみる」ことです。

これこそが、「結婚（購入）」の前に「同棲（レンタル）」する（コンセプトアンカー）、最強の予防策なんです。

僕が時計メディアの編集長として推奨しているのが、腕時計レンタルサービスの「カリトケ」です。

これが、「試着」では絶対に分からない、「試用（同棲）」の力です。

• 気になるモデル（ディープシー等）のサイズ感、重さが生活レベルでわかる。
• 自分の服装（スーツ、私服）と本当に合うか、一週間試せる。
• 「傷の恐怖」を、レンタル（＝自分のじゃない）だからこそ気にせずガンガン使える。
• 「飽き」が来るかどうかも、1ヶ月借りればすぐわかる。

月額5280円（税込）から、購入失敗という数百万のリスクを完全に回避できるんです。

…「レンタルなんて…」と思うかもしれません。「それは自分のものにはならない」と。

おっしゃる通り。でも、これは「購入の代わり」ではないんです。

ロレックス購入という人生の一大イベント（結婚）を、100%満足のいくものにするために、まずは「試着」ではなく「試用（同棲）」するという賢明な選択肢があることを、知っておいてください。

→ 「カリトケ」で後悔しないモデル選びを試してみる

【もう一つの後悔】「売って後悔」した人々の叫び

さて、ここまで「買って後悔」を回避する方法を徹底的に解説してきました。

しかし、記事の冒頭で僕は「後悔には2種類ある」と言いましたよね。ロレックスオーナーが本当に、心の底から恐れているのは、「買って後悔」よりも、「売って後悔」の方なんです。

なぜ「買って後悔」より「売って後悔」の方が深刻なのか？

実際に手放したオーナーたちの、生々しい声（記事9, 6）を聞いてみてください。

「初めてのロレックス（16570）だったのに…（中略）時計の箱を見るたびに後悔してる」

「結婚式の時に着けてたサブを売ってしまい、数ヶ月後にめっちゃ後悔した（中略）奇跡的にまだあって、すぐに駆けつけて買い戻したよ」

「（記事6より）飽きたから売った！は本当に考え直した方が良い。（中略）ロレックスは白米。結局みんなロレックスに戻ってくるんだと思います。」

…胸が痛いですよね。

「買って後悔」は、「お金」や「スペック」の後悔です。

ぶっちゃけ、ロレックスは資産価値が高いので、売ればある程度のお金は戻ってきます。つまり、取り返しがつく後悔なんです。

しかし、「売って後悔」は、「思い出」や「愛着」の後悔です。

あなたがその時計と共に乗り越えたプロジェクト、結婚式、子供が生まれた日…。その「トロフィー」を手放すこと（記事9）。

それは、二度と取り戻せない、あなたの人生の一部を失うことに他なりません。

これこそが、あなたが回避すべき「後悔」の本当の正体なんです。

もし今、後悔しているなら

「理屈はわかった。でも、僕は今まさに後悔しているんだ」

そんなあなた（ターゲット②, ③）へ、状況別の「処方箋」をお渡しします。

処方箋①：購入直後の不安型へ

購入直後で「散財したかも…」と不安になっているあなた。

大丈夫。それは「マリッジブルー」です。正常な反応ですよ（笑）。

その時計、売るなんてとんでもない。むしろ、明日から毎日ガンガン使ってください。

傷を恐れないでください。その傷が、あなたとその時計が共に過ごした「勲章」になり、数年後には「買ってよかった」と心から思える「相棒」になっていますから。

処方箋②：所有後の違和感型へ

「最近、飽きてきたな…」と感じているあなた。

それは、あなたが「白米」のありがたみを忘れているだけかもしれません。

売る前に、自問してください。

• それは、あなたが「初めて買ったロレックス」ですか？
• それは、あなたの「記念（結婚、昇進）」の時計ですか？

もしYesなら、絶対に手放してはいけません。それは「売って後悔」する可能性が極めて高い時計です。

もし、手放すことへの迷いや不安が強いなら、こちらの記事（ロレックス売って後悔）が、あなたの心の羅針盤になるかもしれません。

処方箋③：どうしても手放したいなら

「ライフスタイルが根本的に変わった」「どうしても現金が必要」…様々な理由で、手放す決断をしたあなたへ。

「売って後悔（感情的な後悔）」をゼロにできないのなら、せめて「経済的な後悔（安く買い叩かれた！）」だけは、絶対に避けるべきです。

「飛び込みで入った店で売ったら、相場の半額だった」（記事8）なんて、泣くに泣けません。

賢く手放す鉄則は、ただ一つ。「必ず、複数の業者で比較する」ことです。

この「比較」と「最高額の追求」を最も効率的に行う方法が、専門の買取サービスです。

ちなみに、売却価格はモデルによって大きく変動します。

特にデイトナ、サブマリーナー、GMTマスターII（記事5参照）などは、中古市場でも非常に需要が高く、高値が期待できます。

あなたの「相棒」の価値が今いくらなのか、まずは「査定額」を知ることから始めるのが、賢明な第一歩ですよ。

よくあるQ&A

Q1. ロレックスで一番後悔する理由は何ですか？

A. 統計はありませんが、僕が聞く限りでは「自分のライフスタイルや服装に合わなかった」というモデル選択のミスと、「傷や維持費を気にするあまり、使えなくなってしまった」という心理的な後悔が多いです。

Q2. ロレックスは本当に資産になりますか？

A. はい、多くのモデルが購入時よりも高い価格で取引されており、資産価値は極めて高いです。しかし、H3-3で解説した通り、「資産性」だけで選ぶと「飽き」という心理的な後悔に繋がる可能性があるため、注意が必要です。

Q3. ロレックスの維持費（オーバーホール）はいくらですか？

A. モデルや状態によりますが、日本ロレックスでの正規オーバーホール料金は、デイトジャストやエクスプローラーⅠで99,000円〜、デイトナで110,000円〜（2025年現在・記事2参照）が目安です。これを3〜5年に一度と計算に入れておく必要があります。

総括：「ロレックスを買って後悔したいために、不安を確信に変えるためにできること

この記事のポイントをまとめました

1. ロレックス購入の後悔には「買う瞬間の不安」と「売った後の虚無」の2種類がある
2. 金銭、維持費、他人の目、モデル選びのミスが「買って後悔」の主な理由
3. 後悔しないための予防策として、ライフスタイルに合わせたモデル選びが重要
4. しかし、テクニックだけでは「心理的なギャップ」による後悔は防げない
5. 後悔の正体は、スペックではなく「もったいない」「自信がない」といった心理面にある
6. 「買って後悔」をゼロにする究極の方法は、購入前にレンタルで「試用」すること
7. 僕が推奨するのは「結婚（購入）」の前に「同棲（レンタル）」で相性を確かめること
8. 本当に回避すべきなのは「売って後悔」であり、これは「思い出」や「愛着」の喪失
9. 購入直後の不安は「マリッジブルー」なので、むしろガンガン使うべき
10. もし売るなら「経済的な後悔」を避けるため、複数業者の比較査定が鉄則

「ロレックス 買って後悔」と検索したあなたの不安は、決して間違っていません。それだけ真剣に、人生の大きな決断（結婚）をしようとしている証拠です。

テクニック（選び方）を学ぶことも大事。

でも、それ以上に「なぜ後悔するのか」という自分の心理を知り、「試す（レンタル）」という賢明な手段を使い、そして「売って後悔」という最大の罠を回避すること。

この記事が、あなたの不安を「確信」に変え、ロレックスという最高の「トロフィー」であり「相棒」を手に入れる、その背中を押すことができれば、これほど嬉しいことはありません。