仕事でロレックスは印象悪い?ビジネスで許される3つの条件

「お前、いい時計してるな。……まあ、まだ早い気もするけど」

もしあなたが職場で上司にこう言われたら、背筋が凍る思いをしませんか?

(正直なところ、この言葉の裏にある「生意気だぞ」というニュアンスを感じ取って冷や汗をかいた経験、私にもあります。)

ビジネスシーンにおいて、ロレックスは「諸刃の剣」です。

使い方を間違えれば「成金趣味」「生意気」というレッテルを貼られ、あなたの評価を音もなく削り取っていく凶器になります。

しかし、安心してください。

逆に言えば、TPOという鞘(さや)に正しく収めれば、これほど信頼感と自信を与えてくれる最強の武器もありません。

  • 【結論】ビジネスで「生意気」と思われないための具体的なモデル選定基準
  • 実録:職種×年齢別「どこまでがセーフ?」の境界線マトリクス
  • 【解決策】購入リスクをゼロにする「レンタル」という賢いテスト運用法

この記事では、単なる精神論ではなく、時計をビジネスの戦略ツールとして使いこなすための「論理的な許容ライン」を、独自の分析データを基に徹底解説します。

読了後、あなたは周囲の目を気にすることなく、堂々と左腕の相棒と共にビジネスの戦場へ向かえるようになるはずです。

まずは、多くのビジネスパーソンが陥りがちな「致命的な勘違い」から紐解いていきましょう。

目次

ロレックスがビジネスで与える印象は「武器」か「凶器」か

  • ロレックス=生意気? 多くの人が恐れる「悪い印象」の正体
  • なぜ今、ビジネスシーンでロレックスが見直されているのか

「ロレックスなんて着けて営業に行ったら、客先から睨まれるぞ」

そんなふうに先輩から釘を刺された経験がある方もいるかもしれません。あるいは、ネット上の掲示板で「新入社員がロレックスとか終わってる」なんて書き込みを見て、購入を躊躇している方もいるでしょう。

確かに、ロレックスには独特の「圧」があります。

その王冠のマークがついているだけで、良くも悪くも注目を集めてしまう。これは逃れられない事実です。

しかし、ここで少し冷静になって考えてみてください。

世界中の政治家、経営者、そして最前線で戦うビジネスリーダーたちが、なぜこぞってロレックスを愛用しているのでしょうか?

彼らは決して「金持ちアピール」をするために着けているわけではありません。(中にはそういう人もいますが、一流と呼ばれる人たちは違います)

彼らがロレックスを選ぶ理由。それは、その時計が「正確さ」と「堅牢さ」、そして「歴史への敬意」を象徴しているからです。

ビジネスにおいて時間は命です。その時間を司る道具に、世界最高峰の実用時計を選ぶ。この選択自体が、仕事に対する「本気度」を示す無言のメッセージになり得るのです。

問題は「ロレックスそのもの」にあるのではありません。

「その人の立場や振る舞いと、時計が釣り合っていないこと」が生む違和感こそが、「生意気」「ダサい」というネガティブな印象の正体なのです。

つまり、あなたが自分のキャラクターと職場の空気を読み切り、最適な一本を選びさえすれば、ロレックスは決して敵にはなりません。

むしろ、初対面の相手に「おっ、いい時計ですね」と話しかけられ、そこから商談が弾むきっかけを作ってくれる強力なアイスブレイクツールになることさえあります。

(実際、時計好きな役員クラスの方は多いので、エクスプローラーの話だけで10分盛り上がり、その後の稟議がスムーズに通ったなんて話はザラにあります。)

とはいえ、やはり「選び方」を間違えると大怪我をします。

次は、絶対に踏んではいけない地雷を回避するための、鉄の掟についてお話ししましょう。

ビジネスでの印象を下げない!ロレックス着用の3つの鉄則

  • 鉄則1:ギラつき(金無垢・ダイヤ)を徹底排除する
  • 鉄則2:ケースサイズは「袖口」で決まる(40mm以下の法則)
  • 鉄則3:説明できる「理由」を持つ(なぜその時計なのか)

ビジネスシーンでロレックスを身につける際、守るべきルールは実はシンプルです。

しかし、このシンプルなルールを無視して「自分がカッコいいと思うから」という理由だけで選んでしまうと、取り返しのつかない「印象事故」を起こします。

ここでは、私が長年の経験から導き出した「絶対に外してはいけない3つの鉄則」を伝授します。

これを守っている限り、少なくとも「マナー違反」として後ろ指を指されるリスクは99%回避できるはずです。

鉄則1:ギラつき(金無垢・ダイヤ)を徹底排除する

まず最初の鉄則にして、最も重要なポイントです。

ビジネスシーン、特に日本の一般的な企業文化において、「金無垢(ゴールド)」と「ダイヤモンド」は劇薬です。

いえ、はっきり言いましょう。

20代〜30代の一般社員が、職場で金無垢のロレックスを着けるのは「自殺行為」に等しいです。

「いやいや、今は多様性の時代だし、個人の自由でしょ?」

そう思う気持ちも分かります。プライベートであれば、金無垢のデイトナだろうが、ダイヤが埋め込まれたデイトジャストだろうが、あなたの個性を輝かせる最高のジュエリーです。

しかし、ビジネスは「相手ありき」の世界です。

想像してみてください。

あなたが取引先の担当者だとして、謝罪に来た営業マンの腕元に、ギラギラと光るイエローゴールドの時計があったらどう思いますか?

「本当に反省しているのか?」
「うちから巻き上げた利益でそんな高い時計を買ったのか?」

そんな理不尽な、しかし強烈なネガティブ感情を一瞬で抱くはずです。

人間は視覚情報に弱いです。

どれほど誠実な言葉を並べても、視界の端でチラつく黄金の輝きが、全ての言葉を「嘘くさいもの」に変えてしまうリスクがあるのです。

(正直なところ、バブル期を知る年配の上司ほど、この傾向は顕著です。「金時計=成金・ヤクザ映画の世界」という刷り込みが強烈に残っている世代ですから。)

ビジネスで選ぶべき素材は、間違いなく「ステンレススチール(SS)」一択です。

ステンレスの冷ややかで硬質な輝きは、「清潔感」「実直さ」「プロフェッショナル」という印象を与えます。

ここでよく質問されるのが、「コンビモデル(ロレゾール)はどうですか?」という点です。

ステンレスとゴールドを組み合わせたコンビモデルは、ロレックスの伝統的なスタイルであり、非常に色気があります。

しかし、これもビジネスにおいては「△(要注意)」です。

特にイエローゴールドとのコンビは、若い人が着けるとどうしても「チャラい」「ホストっぽい」という印象を与えがちです。

もしどうしてもコンビを選びたいのであれば、肌馴染みの良い「エバーローズゴールド」か、見た目はステンレスに近い「ホワイトゴールド」とのコンビに留めておくのが賢明です。

「カッコいい」と「ビジネスで使える」は違います。

自分の美学よりも、相手への敬意(ノイズを与えない配慮)を優先する。それが大人のビジネスパーソンの流儀です。

ギラついた時計は、あなたの「誠実さ」を隠すノイズになります。ビジネスでは素材の引き算を心がけましょう。

鉄則2:ケースサイズは「袖口」で決まる(40mm以下の法則)

次に気をつけるべきは「サイズ感」です。

ここ数年、時計業界では「デカ厚ブーム」が落ち着き、小径化のトレンドが戻ってきていますが、それでも42mmや44mmといった大型の時計をスーツに合わせている人をよく見かけます。

はっきり言います。

スーツの袖口(カフス)に引っかかって、時計が常にむき出しになっている状態は、最高にダサいです。

ビジネススーツの着こなしにおいて、「シャツの袖から時計がチラリと覗く」のが美しいとされています。

しかし、分厚いダイバーズウォッチや大型のケースは、シャツの袖の中に収まりきらず、常に手首の上で「俺を見てくれ!」と言わんばかりに居座ってしまいます。

これが、相手に対して無意識の「威圧感」を与えてしまうのです。

名刺交換のシーンを思い浮かべてください。

スッと差し出した手首に、ゴツゴツとした巨大な金属塊が鎮座している。これでは、スマートさのかけらもありません。

ビジネスで推奨するロレックスのサイズは、ズバリ「36mm 〜 40mm」です。

特に、日本人の平均的な手首の太さ(16cm〜17cm前後)を考えると、36mm(旧型エクスプローラーIやデイトジャスト36など)の収まり具合は神がかっています。

シャツの袖にするりと潜り込み、時間を確認する時だけサッと顔を出す。

この所作の美しさこそが、「仕事ができる男」の演出には不可欠なのです。

「でも、サブマリーナ(41mm)がどうしても欲しいんです!」

その気持ち、痛いほど分かります。(私もダイバーズウォッチの武骨なカッコよさは大好きですから。)

もし41mm以上のスポーツモデルをビジネスで使うなら、シャツの袖口のボタン位置を調整するか、オーダーシャツで時計側の袖口を少し広めに作ってもらうなどの工夫が必要です。

そこまで気を使えて初めて、大型時計はビジネスの相棒になり得ます。

何も考えずに吊るしのシャツにデカ厚時計を合わせ、袖口がパンパンになっている姿は、だらしない印象しか与えません。

時計選びは、全身のコーディネートの一部です。

時計単体を見るのではなく、「スーツを着た自分」を鏡で見て、バランスが崩れていないかを確認する癖をつけてください。

  • 36mm: 日本人の手首にベストマッチ。知的でクラシックな印象。
  • 39-40mm: スポーティさとスーツスタイルのギリギリの境界線。
  • 41mm以上: 職種を選ぶ。クリエイティブ系やガテン系ならアリだが、堅い商談ではリスクが高い。

鉄則3:説明できる「理由」を持つ(なぜその時計なのか)

最後の鉄則は、メンタリティの話です。

あなたは、上司や取引先から「おっ、いい時計してるね。それロレックス?」と聞かれた時、なんと答えますか?

「ええ、まあ。奮発しちゃいました(笑)」
「人気あるみたいなので買いました」

これでは30点です。

この答え方だと、「なんとなく高いものを買った」「ブランド名に踊らされている」という浅い印象を与えてしまいます。

ビジネスにおいてロレックスを味方につける人は、必ず「そのモデルを選んだ明確な理由(ストーリー)」を持っています。

例えば、こんな返し方はどうでしょうか。

「はい、エクスプローラーというモデルなんです。元々探検家のために作られた時計で、どんな過酷な環境でも正確に時を刻むというのがコンセプトでして。私も営業としてどんな状況でもタフに仕事をしたいと思って、これを選びました」

どうですか?ただの「高い時計」が、一瞬で「仕事への決意表明」に変わりましたよね。

相手も「なるほど、そういう意図で選んだのか。しっかりしてるな」と感心するはずです。

ロレックスには、モデルごとに深い歴史と開発ストーリーがあります。

  • ミルガウス: 科学者のために磁気への耐性を高めた時計 → 「エンジニアとしてのこだわりです」
  • サブマリーナ: 深海に挑むダイバーの時計 → 「プレッシャーのかかる現場でも冷静でいられるように」
  • GMTマスター: 世界を飛び回るパイロットの時計 → 「海外案件を任されるようになりたいという願掛けです」

このように、自分の仕事や目標と、時計の背景にあるストーリーをリンクさせて語れるように準備しておくこと。

これが、ロレックスを「生意気な装飾品」から「自分の分身」へと昇華させるための高等テクニックです。

(ただし、「資産価値が上がりそうなので投資です」と答えるのは、相手を選びましょう。金融業界や経営者同士なら盛り上がりますが、一般的な上司相手だと「仕事より金か」と思われるリスクもありますのでご注意を。)

理由なき選択は、ただの浪費です。理由ある選択は、投資であり戦略です。

あなたが左腕に巻いているその重みには、どんな物語が込められていますか?

それを語れるようになった時、あなたはロレックスに「着けられている」状態から卒業し、真に「着こなしている」状態になれるのです。

職種×年齢別「ロレックス・ビジネス許容度マトリクス」

  • あなたの職場環境での「正解」はこれだ
  • ダイバーズなどのスポロレをビジネスで通すための「外しテクニック」

ここまで「鉄則」をお伝えしてきましたが、ビジネスの現場はもっと生々しく、個別具体的です。

「40mm以下がいいのは分かった。でも、俺の職場の先輩はデイトナ着けてるぞ?」
「営業だけど、エクスプローラーだと地味すぎないか?」

そんな個別の疑問に答えるために、私が独自に開発した「ビジネス許容度マトリクス」を公開します。

これは、単なる「マナー論」ではありません。

実際のビジネス現場での「空気感」と「リスク」を、「職種」×「年齢」という2軸で数値化し、どのモデルなら安全圏(セーフ)で、どこからが危険水域(アウト)なのかを可視化したものです。

あなたの職場環境での「正解」はこれだ

まずは、以下のマトリクスをご覧ください。

あなたの「今の立ち位置」を探し、そこで推奨されているモデルを確認してみてください。

(※判定基準:◎=推奨・好印象、○=許容範囲、△=リスクあり、×=避けるべき)

年齢 \ 職種 営業・対人折衝
(銀行・商社・不動産など)
内勤・技術職
(SE・経理・総務など)
クリエイティブ・自営
(広告・Web・美容など)
20代
(若手・新人)
【推奨:SS 3針モデル】
◎:エクスプローラーI
◎:オイスターパーペチュアル
○:エアキング
×:デイトジャスト(ジュビリー)
×:サブマリーナなどの回転ベゼル系
【推奨:シンプル実用機】
◎:オイスターパーペチュアル
◎:エクスプローラーI
△:デイトジャスト
×:金無垢・コンビ全般
【推奨:個性重視も可】
○:サブマリーナ(ノンデイト)
○:ミルガウス
◎:ヴィンテージロレックス
△:現行デイトナ(生意気に見える恐れあり)
30代
(中堅・リーダー)
【推奨:信頼感と少しの色気】
◎:デイトジャスト(スムースベゼル)
◎:エクスプローラーI
○:サブマリーナ(黒)
△:GMTマスターII(青赤などの派手色)
【推奨:堅実さと機能美】
◎:ミルガウス
◎:エクスプローラーII
○:サブマリーナデイト
×:ヨットマスター(ラグジュアリーすぎる)
【推奨:センスのアピール】
◎:GMTマスターII(カフェオレなど)
◎:デイトナ(SS)
○:サブマリーナ(緑)
※コンビモデルもキャラによっては解禁
40代以上
(管理職・役員)
【推奨:風格とステータス】
◎:デイトジャスト(フルーテッド×ジュビリー)
◎:デイトナ(SS・WG)
○:デイデイト(WG・Pt)
※ここまで来ればYGコンビも「貫禄」になる
【推奨:こだわりと余裕】
◎:シードゥエラー(あえてのハイスペック)
◎:ヴィンテージスポーツ
○:スカイドゥエラー
※部下に威圧感を与えないよう注意
【推奨:成功者の証】
◎:デイデイト(金無垢)
◎:デイトナ(金無垢・オイスターフレックス)
◎:ヨットマスターII
※何を着けても「さすが」と言われる領域

例えば、あなたが「20代の不動産営業マン」だとしましょう。

この場合、表を見ると「サブマリーナ」は×になっています。

「えっ、不動産屋って派手な時計してるイメージだけど?」と思うかもしれません。

確かに、成績優秀なトップセールスなら話は別です。しかし、まだ実績の少ない20代が、顧客(特に年配の地主さんなど)の前にダイバーズウォッチで現れるのはリスクが高すぎます。

「チャラチャラしやがって」と思われた瞬間、商談のテーブルに乗る前に勝負が決まってしまうこともあるのです。

逆に、「30代のWebディレクター」ならどうでしょう。

クリエイティブ職の場合、あまりに地味な時計(例えば34mmのオイスターパーペチュアルなど)を着けていると、「センスがない」「保守的すぎる」と捉えられる可能性があります。

ここでは、あえてグリーンのサブマリーナ(ハルクやカーミット)や、少し個性的なミルガウスを選ぶことで、「こだわりがある人」「トレンドに敏感な人」というポジティブな評価に繋げることができます。

このように、正解は一つではありません。

「自分の職種で求められているキャラクター(信頼性なのか、センスなのか、威厳なのか)」と「今の年齢・実績」の掛け算で、最適なモデルは変わるのです。

ダイバーズなどのスポロレをビジネスで通すための「外しテクニック」

「マトリクスで×だったけど、どうしてもサブマリーナを着けたいんです!」

そんな熱い想いを持っているあなたへ。(私もその気持ち、痛いほど分かります。)

基本的にスーツにダイバーズウォッチは「マナー違反(ドレスコード違反)」というのが教科書的な答えです。

しかし、現代のビジネスシーンでは、少し工夫をすれば「あえて外しているお洒落」として認知させることも可能です。

そのためのテクニックをいくつか紹介しましょう。

1. ストラップを交換する(NATOベルトや革ベルトへ)

ロレックス純正のオイスターブレスレットは堅牢で素晴らしいですが、どうしても「スポーティさ」が強調されます。

これを、あえて上質な革ベルト(黒のカーフなど)や、シックな色のNATOベルトに交換してみてください。

(※NATOベルトの場合、ジェームズ・ボンドのようなストライプ柄ではなく、単色の黒やグレーを選びましょう。)

これだけで、ゴツいダイバーズウォッチが、不思議とクラシカルな雰囲気を纏い、ジャケパンスタイルや少しカジュアルなスーツスタイルに馴染むようになります。

2. ノンデイトを選ぶ

サブマリーナには、日付表示がある「デイト」と、ない「ノンデイト」があります。

ビジネスで使うなら、圧倒的に「ノンデイト」がおすすめです。

デイト表示の上の拡大レンズ(サイクロップレンズ)は、ロレックスのアイコンですが、同時に「視覚的なノイズ」でもあります。

ノンデイトのシンメトリー(左右対称)なデザインは、スポーツモデルでありながらどこか静謐(せいひつ)な美しさがあり、スーツの袖口にあっても悪目立ちしません。

3. ベゼルの色味を抑える

GMTマスターIIの「ペプシ(赤青)」や「バットマン(青黒)」は超人気モデルですが、ビジネスでは色が多すぎます。

もし回転ベゼル系を着けるなら、ベゼルの色は「黒一色」か、あるいはエクスプローラーIIのような「ステンレスベゼル」を選びましょう。

色の数を減らすこと。

これが、スポーツモデルをビジネスに寄せるときの鉄則です。

(正直なところ、これらを駆使しても、堅い金融機関や役所相手の商談では外していった方が無難です。TPOを見極める嗅覚だけは、どんな時計を着けていても忘れないでください。)

ビジネスシーンで好印象!上司も黙認するロレックス3選

  • 王道の安心感:エクスプローラーI
  • 知的な万能選手:オイスターパーペチュアル
  • 誠実さの象徴:デイトジャスト(※条件あり)

「理屈は分かったから、結局どれを買えば間違いないんだ?」

そんな声にお応えして、ここからは「これを買っておけば絶対に大火傷はしない」という、鉄板のビジネス・ロレックスを3つ厳選して紹介します。

私がこれまで数多くのビジネスパーソンの手元を見てきた中で、「こいつはデキるな」と感じさせたモデルたちです。

王道の安心感:エクスプローラーI

もう、これ以上の正解はないかもしれません。

もしあなたが「最初の一本」で迷っているなら、迷わずエクスプローラーIを選んでください。

なぜここまで推すのか。

それは、この時計が「引き算の美学」の頂点に君臨しているからです。

日付表示すらない、黒い文字盤に3針だけの極めてシンプルな顔立ち。
36mm(現行モデル)という、スーツの袖口に吸い込まれるような完璧なサイズ感。

一見すると「普通の時計」に見えるかもしれません。

しかし、その普通さがビジネスでは最強の武器になります。

嫌味な派手さが一切ないため、新入社員が着けていても「親の形見かな?」と思われるくらい自然ですし、社長が着けていても「質実剛健な人だな」という好印象を与えます。

どんな立場、どんな年齢、どんな場面でも、100点満点中常に80点以上を叩き出す。

この汎用性の高さこそが、エクスプローラーIが「ビジネスウォッチの王様」と呼ばれる所以です。

(実際、私の周りの優秀なコンサルタントや弁護士にも、エクスプローラー愛用者は異常に多いです。彼らは「無駄な説明が不要な時計」の価値を知っているのでしょう。)

知的な万能選手:オイスターパーペチュアル

「エクスプローラーは人と被るから嫌だ」

そんな天邪鬼(あまのじゃく)なあなたには、オイスターパーペチュアル(オイパペ)をおすすめします。

ロレックスのエントリーモデルという位置付けですが、決して侮ってはいけません。

この時計の最大のメリットは、「ロレックス特有のスポーツ感が皆無」であることです。

ベンツ針や数字インデックスといった特徴的な意匠がなく、シンプルなバーインデックスのみ。

これによって、時計に詳しくない人から見れば「なんか質の良さそうな普通の時計」にしか見えません。

これがビジネスではめちゃくちゃ有利に働きます。

「ロレックスを着けている」という事実を、相手に気づかれることなく、自分だけがその所有感を味わえる。

いわば「ステルス・ロレックス」です。

文字盤のカラーバリエーションも豊富ですが、ビジネスなら「シルバー」「ブラック」「ブライトブルー」あたりが鉄板でしょう。

特にシルバー文字盤は、光の当たり方でシャンパンゴールドのような温かみのある輝きを見せ、非常に知的で上品な印象を与えます。

(最近流行りのターコイズやキャンディピンクなどは、さすがにビジネスではポップすぎるので、クリエイティブ職以外は避けた方が無難です。)

誠実さの象徴:デイトジャスト(※条件あり)

最後に紹介するのは、ロレックスの代名詞とも言えるデイトジャストです。

ただし、これには厳格な条件がつきます。

ビジネスで好印象を与えるなら、以下のスペックを選んでください。

  • ベゼル: スムースベゼル(ツルツルした丸いベゼル)
  • ブレスレット: オイスターブレス(3連のシンプルなブレス)
  • 文字盤: バーインデックス(ローマ数字やダイヤは避ける)

逆に、「フルーテッドベゼル(ギザギザ)」×「ジュビリーブレス(5連)」の組み合わせは、ビジネスでは少々リスキーです。

あの組み合わせは、あまりにも「THE・ロレックス」としての記号性が強すぎるのです。

キラキラと光を反射するフルーテッドベゼルは、パーティシーンでは最高に華やかですが、蛍光灯の下の会議室ではノイズになります。

一方、スムースベゼルのデイトジャストは、エクスプローラーのような実直さと、デイトジャスト特有のエレガンスを完璧なバランスで融合させています。

日付表示があるため、書類にサインをする際などに実用的である点も、ビジネスパーソンには嬉しいポイントです。

この「スムース×オイスター」のデイトジャストを選んでいる人を見ると、私は心の中で「おっ、分かってるな」とニヤリとしてしまいます。

派手さを捨て、実用と品格を取る。

その選択眼こそが、ビジネスにおける信頼の証となるのです。

それでも不安なら「レンタル」で職場の空気をテストせよ

  • 高い買い物で失敗したくない。買ってから『着けてくるな』と言われたら最悪だ…
  • 購入前に「カリトケ」で1ヶ月試すというリスクヘッジ【案件C誘導】

さて、ここまでおすすめモデルを紹介してきましたが、それでもまだ不安は残りますよね。

「100万円以上出して買ったのに、上司に『生意気だ』と言われて着けられなくなったらどうしよう…」
「自分の職場で本当に浮かないか、実際に着けてみないと分からない…」

(正直、その感覚は正常です。むしろ、そこまで慎重になれるあなただからこそ、ビジネスで成功できる素質があるのだと思います。)

そんな慎重派のあなたに、最強のソリューションを提案します。

「買う前に、借りて試せばいい」のです。

今、高級時計のレンタルサービスが非常に充実しています。中でも最大手の「カリトケ(KARITOKE)」なら、月額数千円〜数万円で、本物のロレックスを自分の腕に巻いて生活することができます。

これは、単なるレンタルではありません。

ビジネスにおける「市場調査(テストマーケティング)」です。

実際にエクスプローラーIを借りて、1ヶ月間会社に着けて行ってみてください。

  • 上司の反応はどうか?(嫌な顔をされないか)
  • 同僚や後輩はどう反応するか?
  • 取引先での商談中に視線を感じるか?
  • 何より、自分自身のテンションや仕事のパフォーマンスが変わるか?

これらを肌感覚で確認することができます。

もしそれで「やっぱりうちの会社ではマズそうだな」と思えば、返却して解約すればいいだけです。

失うのは1ヶ月分のレンタル料だけ。100万円の損失(買ってすぐ売る時の差額など)を被るリスクを考えれば、あまりにも安い保険料です。

逆に、「意外と誰も気にしないな」とか「むしろ褒められたぞ」という手応えが得られれば、自信を持って購入に踏み切ることができます。

「失敗したらどうしよう」と悩んで何年も足踏みするくらいなら、まずは1ヶ月、お試しで相棒を迎えてみてはいかがでしょうか?

【賢い使い方】
まずはレンタルで「テスト運用」を行い、職場の許容度を確認する。これが、リスクを極限までゼロにする、最も戦略的なロレックス導入法です。

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「資産価値」を味方につける(購入の言い訳を作る)

  • ロレックスは「消費」ではなく「資産分散」である
  • いざとなれば「買った値段以上」で売れるモデルも

最後に、もう一つだけ、あなたの背中を押すためのロジックを授けます。

それは「ロレックスは消費ではなく、資産である」という考え方です。

一般的なブランド時計やスーツ、車などは、買った瞬間から価値が下がり始めます。

しかし、ロレックスだけは別格です。

世界的な需要に対して供給が全く追いついていないため、中古市場での価格が安定しており、モデルによっては購入価格よりも高く売れることさえ珍しくありません。

例えば、あなたが100万円でエクスプローラーを買ったとします。

5年使い倒して、ボロボロになったとしても、ロレックスならおそらく60万〜80万円、相場が良ければ100万円以上で売れる可能性があります。

つまり、「実質的なコスト」は、5年間で数万円〜20万円程度でしかないのです。

月額に換算すれば数千円。それで世界最高峰の時計を毎日使えるとしたら、これほどコストパフォーマンスの良い自己投資はありません。

もし万が一、急にお金が必要になったり、時計に飽きてしまったりしても、「買取大吉」「みんなの買取」のような買取サービスを利用すれば、即座に現金化できます。

ロレックスは、腕に巻ける「換金性の高い資産」なのです。

「高い買い物をしてしまった」という罪悪感を持つ必要はありません。

あなたは、日本円という価値が変動する資産の一部を、ロレックスという世界共通の実物資産に「分散投資」しただけなのですから。

このロジックを持っていれば、家族やパートナーへの説得材料としても強力です。(もちろん、本当に値上がりするかは相場次第なので、あくまで「言い訳」の一つとして使ってくださいね。)

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失敗しないモデル選びをもっと詳しく知りたい方は「人気モデルカタログ」へ。
もしもの時の売却額が気になる方は「実践的売却ガイド」で相場を確認しておきましょう。

よくあるQ&A

ここでは、ビジネスでロレックスを使いたい方からよく寄せられる質問に、本音で回答します。

Q1. 新入社員ですが、親から譲り受けたデイトジャストを着けてもいいですか?

A. 基本的にはOKですが、注意が必要です。

「親の形見」「譲り受けたもの」というのは、ビジネスにおいて最強の免罪符になります。「生意気だ」と言われそうになっても、「父から就職祝いにもらった大切な時計なので」と言えば、誰も文句は言えません。
ただし、それが金無垢やダイヤ入りだった場合は、さすがに普段使いは避けましょう。あくまで「ステンレス系のモデル」であれば、堂々と着けて問題ありません。

Q2. スマートウォッチ(Apple Watch)とロレックス、ビジネスではどちらが評価されますか?

A. 評価のベクトルが違います。

Apple Watchは「効率性」「機能性」を重視する人という印象を与えます。一方、ロレックスは「伝統」「格式」「こだわり」を感じさせます。
IT企業やスタートアップならスマートウォッチの方が馴染みますが、歴史ある企業や富裕層相手のビジネスなら、ロレックスの方が圧倒的に信頼を得やすいです。
TPOに合わせて使い分けるのが、現代のビジネスパーソンの最適解です。

Q3. ロレックスを着けていると、上司より良い時計になってしまいそうです。

A. 気にしすぎなくて大丈夫ですが、配慮は必要です。

昔ほど「上司より良いものを着けるな」という風潮はありません。しかし、直属の上司が時計好きで、かつプライドが高いタイプなら、配慮した方が無難です。
そういう場合は、これ見よがしに時計を見せるのではなく、シャツの袖に隠して「能ある鷹は爪を隠す」スタイルを貫きましょう。
あるいは、前述の通り「カリトケ」で一度試してみて、上司の反応を探るのが一番安全です。

Q4. ヴィンテージのロレックスはビジネスで使えますか?

A. 大いにアリです。むしろ推奨します。

現行モデルのようなピカピカした輝きがなく、枯れた味わいのあるヴィンテージロレックスは、ビジネススーツに抜群に合います。
「最新の高い時計を買った」ではなく「古いものを大切に使っている」というストーリーは、年配の方からの受けも非常に良いです。
ただし、防水性は落ちていることが多いので、外回りの雨や手洗いには十分注意してください。

Q5. 結局、一番無難なのはどれですか?

A. 迷ったら「黒文字盤のエクスプローラーI」です。

記事中でも触れましたが、これほど全方位に敵を作らない時計はありません。
20代の新人が着けても嫌味にならず、50代のベテランが着けても渋い。
冠婚葬祭からビジネス、休日のデニムスタイルまで、一本で人生の全ての時間をカバーできる傑作です。
「無難」というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、ロレックスにおける無難とは「究極の完成度」という意味です。

総括:仕事でロレックスは印象悪い?ビジネスで許される3つの条件

この記事のポイントをまとめました

  1. ロレックスが「生意気」と言われる原因は、時計そのものではなく着用者のTPOとの不一致にある
  2. ビジネスで避けるべき鉄則の1つ目は「ギラつき(金無垢・ダイヤ)」の徹底排除
  3. 鉄則の2つ目は「サイズ感」。40mm以下を選び、シャツの袖に収めるのがマナー
  4. 鉄則の3つ目は「選んだ理由」を語れること。ストーリーがあれば時計は武器になる
  5. 職種×年齢の「許容度マトリクス」を意識し、自分の立ち位置に合ったモデルを選ぶ
  6. ダイバーズなどのスポーツモデルを着けるなら、ベルト交換やノンデイトで「外し」を入れる
  7. 最強のビジネスロレックスは「エクスプローラーI」「オイパペ」「スムースベゼルのデイトジャスト」
  8. 購入が不安なら、まずは「カリトケ」でレンタルして職場の反応をテストするのが賢い
  9. ロレックスは資産価値が高く、いざとなれば売れるため「実質コスト」は意外と安い
  10. マナーと戦略を持って選べば、ロレックスはあなたのビジネス人生を支える最高の相棒になる
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