正規店に通い詰めて半年、あるいは1年。
「在庫はございません」という言葉を聞くためだけに、貴重な休日を費やしていませんか。
結論から申し上げます。
あなたがサブマリーナのノンデイト(Ref.124060)を買えないのは、あなたの身だしなみが悪いからでも、会話が下手だからでもありません。
単純に「確率」という名の構造的な壁に阻まれているだけです。
- 【独自試算】ノンデイトの入手難易度を「4%」と算出する根拠
- 【戦略】0%を1%に変えるための「店舗選び」と「振る舞い」
- 【裏技】マラソン期間中の精神を安定させる「レンタル」という選択肢
本記事では、ロレックス市場の動向を冷徹に分析し続けてきた私が、感情論ではなく「データ」と「ロジック」で、この無理ゲーとも言えるマラソンの攻略法を提示します。
数多あるブログ記事にあるような「笑顔で挨拶しましょう」といった精神論は、一旦脇に置いてください。
まずは最初の章で、あなたが戦っている「敵」の正体を、数字で直視することから始めましょう。
なぜサブマリーナ(ノンデイト)はこれほど買えないのか?

- 【構造的要因】なぜ「デイト」よりも圧倒的に入荷が少ないのか
- 【独自試算】正規店における「ノンデイト遭遇確率」をフェルミ推定する
- 【見えない敵】あなたのライバルは「何人」いるのか?
「サブマリーナが欲しい」と一口に言っても、日付表示のある「デイト(Ref.126610LN)」と、日付のない「ノンデイト(Ref.124060)」では、その入手難易度の質が全く異なります。
多くのランナー(ロレックスマラソン走者)は、「デイトの方が機能的で人気があるから、ノンデイトなら少しは買いやすいだろう」という淡い期待を抱いて来店します。しかし、現場の感覚、そして市場の流通データを突き合わせると、その期待は残酷なまでに打ち砕かれます。
なぜなら、ノンデイトは「人気がないから余っている」のではなく、「そもそも作られていないから存在しない」という、供給側の構造的問題を抱えているからです。
【構造的要因】なぜ「デイト」よりも圧倒的に入荷が少ないのか
まず、皆様に認識していただきたいのは、ロレックス社における生産体制の「冷徹な優先順位」です。
一般的に、工業製品というものは「売れるもの」を大量に作ります。ロレックスにおいて最も需要があるのは、間違いなく「デイト付き」のモデルです。サブマリーナデイト、デイトジャスト、GMTマスターII、シードゥエラー…これら主力商品はすべて「Cal.3235」というデイト機能付きのムーブメントを搭載しています。
一方で、ノンデイト(Ref.124060)に搭載されているのは「Cal.3230」。これはエクスプローラー(Ref.124270)やオイスターパーペチュアルの一部などにも使われていますが、サブマリーナの生産ラインにおいて、デイトとノンデイトの比率は「4:1」あるいは「5:1」程度であると、市場の流通量から推測されています。
(正直、ここだけの話ですが…私が過去に定点観測した並行店の入荷リストを見ても、デイトが10本入ってくる間にノンデイトは2本あれば良い方でした。この比率は、正規店への納品段階でも大きく変わらないはずです。)
つまり、あなたが正規店のドアを叩いたとき、バックヤードに「サブマリーナ」の箱がある確率が仮に低いとしても、その箱の中身が「ノンデイト」である確率は、さらにその5分の1以下になるということです。
「シンプルでシンメトリーな文字盤が好きだ」
「サイクロップレンズ(日付の拡大鏡)がない方が美しい」
そう語る玄人好みのファンは多いですが、メーカーから見ればサブマリーナの顔はあくまで「デイト」。ノンデイトは、歴史的背景を尊重して残されている「名誉枠」に近い存在なのかもしれません。
ここで一つの事例を紹介しましょう。私の知人であるAさん(40代・会社員)の話です。
彼は「一番安いスポーツモデルでいいから」という理由でノンデイトを狙い始めました。予算の都合です。しかし、半年間、週末のたびに正規店に通い続けましたが、提案されたのは予算オーバーの「サブマリーナデイト(コンビモデル)」や「ヨットマスター」ばかり。
「タクマさん、なんで一番安いモデルが一番ないんですかね…」
彼は居酒屋で焼酎を飲みながら、深く溜息をついていました。彼は勘違いしていたのです。「安い=不人気=買いやすい」という図式は、ロレックスには通用しません。「安い=エントリー層も群がる=さらに倍率が上がる」に加え、前述の「生産数が圧倒的に少ない」というダブルパンチにより、ノンデイトは実はデイト以上に「幻」となりやすいモデルなのです。
この構造を理解せずに、「ノンデイトならあるかも」と軽い気持ちで在庫確認をするのは、砂漠で落としたコンタクトレンズを探すようなものです。まずは「自分が探しているのは、デイトよりも希少なレア個体である」という認識を持ってください。
それを理解した上でないと、店員さんの「あいにく切らしております」という定型句が、ただの嘘にしか聞こえなくなってしまいますから。
正規店におけるノンデイト遭遇確率を推定する
さて、ここからが本題です。感覚的な「ない」ではなく、数値としての「確率」を算出してみましょう。
ロレックスは公式な生産数や入荷数を公表していません。しかし、公開されている店舗数データ、掲示板等での購入報告(当選報告)、そして並行市場への流出量などを組み合わせることで、ある程度の「フェルミ推定(論理的推論)」が可能です。
今回は、以下の条件で「週末の午後に、ふらっと正規店に行ってノンデイトが買える確率」を試算してみます。
【試算の前提条件】
- 日本の正規店舗数:約50店舗(2025年時点)
- 1店舗あたりのSSサブマリーナ月間入荷数:推定15本(小規模店〜旗艦店の平均)
- ノンデイトの比率:20%(5本に1本)
- 月間の延べ来店客数(ライバル):1店舗あたり約3,000人(平日50人、休日150人×30日と仮定)
まず、1店舗に入荷するサブマリーナ(ノンデイト)の本数を計算します。
月間入荷15本 × 20% = 月間3本
なんと、1ヶ月(約30営業日)のうち、ノンデイトが入荷するのはたったの「3日」しかありません。つまり、毎日通ったとしても、在庫が存在する日に当たる確率は10%(3/30日)です。
しかし、在庫がある日に店に行ったからといって買えるわけではありません。「タイミング」と「選別」があります。
仮に、その貴重な3本が、すべて土日の午後に店頭に出されるとしましょう(実際には平日や午前中にも分散されますが、ここでは甘めに見積もります)。
その店舗には月間3,000人の客が訪れ、そのうちの半数にあたる1,500人が何らかのスポーツモデル(サブマリーナ含む)を探していると仮定します。
3本(供給) ÷ 1,500人(需要) = 0.002(0.2%)
単純計算での競争率は500倍。確率は0.2%です。
これでは「4%」というタイトルと矛盾しますね。そうです、これはあくまで「完全ランダムに、誰でもいいから売る」場合の数字です。
しかし、実際にはロレックスの販売は完全な抽選ではありません。店員による「選別」が入ります。転売ヤー、身なりの怪しい人、一見客…これらがライバルから除外されます。
私の分析では、来店客の約95%は「在庫確認だけして帰る人(ストックボイス)」や「明らかに転売目的と判定される人」です。店員が「この人なら売ってもいいかな」と販売対象のテーブルに乗せるのは、来店客の上位5%程度でしょう。
つまり、実質的なライバルは1,500人ではなく、その5%の「75人」です。
3本(供給) ÷ 75人(有効なライバル) = 0.04(4%)
これが、私が導き出した「まともな身なりと言動で通い続けた場合、1ヶ月以内に購入できる確率」の正体です。
いかがでしょうか。「4%」と聞いて、高いと思いましたか?低いと思いましたか?
これは「25回通えば1回当たる」という計算になります。週1回のペースなら半年かかります。毎日通えば1ヶ月です。掲示板などで「マラソン完走まで平均半年〜1年」という報告が多いのと、この数字は奇妙なほど合致します。
(正直、計算していて私自身も鳥肌が立ちました。感覚値と論理値がここまでリンクするとは…。)
この数字から分かることは一つ。「数回行って買えないのは当たり前」であり、「自分だけが嫌われているわけではない」ということです。あなたは、1/25のクジを引き続けているだけなのです。
あなたのライバルは何人いるのか?
確率の話をもう少し深掘りしましょう。分母となる「ライバル」についてです。
正規店に行くと、常に行列ができていたり、整理券が配られていたりしますよね。あの光景を見ると「うわ、こんなに人がいるのか…無理だ」と心が折れそうになります。その気持ち、痛いほどよく分かります。
しかし、恐れる必要はありません。先ほどの試算でも触れましたが、あの行列のほとんどは、あなたにとっての「真のライバル」ではないからです。
現場を観察していると分かりますが、列に並んでいる人の中には、以下のような人々が含まれています。
- 観光ついでに記念受験する人:「ロレックスって儲かるんでしょ?」レベルの知識。
- プロの走者(転売組織):明らかに時計に興味がなさそうな風貌で、スマホの指示を見ながら並ぶ。
- モデル指定なしの全爆撃マン:「何でもいいからスポーツモデルありますか」と聞く。
サブマリーナのノンデイト(Ref.124060)を指名買いしようとしている「純粋な時計ファン」かつ「購入資金とマナーを兼ね備えた人」は、あの行列の中に数人しかいません。
ここで重要なのは、店員もそのことを熟知しているという事実です。
店員は、1日に何十人、何百人と「ありませんか?」と聞かれ続けています。彼らの目は肥えています。誰が本当に時計を愛していて、誰が小銭稼ぎに来たのか、瞬時に見抜くスキルを持っています。
もしあなたが、ただ漫然と列に並び、自分の番が来たら機械的に「サブマリーナありますか」と聞いて帰るだけのルーティンを繰り返しているなら、あなたは残念ながら「その他大勢(ライバルですらない95%)」に分類されています。その場合、購入確率は4%どころか、限りなく0%に近づきます。
逆に言えば、あなたが「その他大勢」から抜け出し、店員に「この人は違う」と認識させた瞬間、分母は劇的に減り、確率は跳ね上がるのです。
では、どうすればその「5%」の選定枠に入れるのか。
次の章では、具体的な行動指針について解説していきますが、その前に一つ、どうしてもお伝えしておきたいことがあります。
それは、この「4%の戦い」を勝ち抜くためには、長期戦に耐えうるメンタル維持が必要不可欠だということです。多くの人は、確率が収束する前、つまり25回の試行回数に達する前に、「もう無理だ」「時間の無駄だ」と脱落していきます。
脱落者が増えれば、残った人の確率は上がります。ロレックスマラソンは、ある種の「我慢比べ」でもあるのです。
次章では、この確率の壁を突破するための「人間力」について、より実践的なテクニックをお話しします。
「買える人」と「買えない人」の決定的な違い

- 【選別基準】店員はあなたの「視線」と「言葉」で転売ヤーを見抜く
- 【致命的ミス】ノンデイト志望者が絶対に言ってはいけない「NGワード」
- 【逆転の一手】「安いから」ではなく「これしかない」と思わせる論理
前章で、「在庫がある確率は極めて低い」という事実をお伝えしました。しかし、確率が低いからといって、運任せにサイコロを振り続けるだけでは、いつまで経っても当選しません。
なぜなら、ロレックスの販売現場には、運の要素に加えて、店員という「人間」による最終決済権が存在するからです。
在庫がバックヤードにあったとしても、目の前の客にそれを出すかどうか。その判断は、わずか数秒から数分の会話の中で下されます。ここで「不合格」の烙印を押されれば、たとえ金庫にサブマリーナが山積みになっていても、「在庫なし」という回答は変わりません。
では、買える人と買えない人の差はどこにあるのか。それは「富裕層かどうか」や「外商顧客かどうか」といったステータスではありません。もっと根源的な、「時計へのリスペクト」が言動に滲み出ているかどうかです。
【選別基準】店員はあなたの視線と言葉で転売ヤーを見抜く
店員はプロの販売員であると同時に、プロの「観察者」です。彼らは毎日、何十人もの「転売目的のランナー」と対峙しています。
私が複数の元正規店スタッフから聞いた話や、独自のリサーチに基づくと、彼らは客の「視線」を強烈に意識しています。
転売ヤーや、単に資産価値だけを見ている客は、店に入った瞬間、ショーケースの中身ではなく、店員の顔色やバックヤードの動きを目で追います。そして、時計そのものについて語るよりも先に、「今日は何か入ってますか?」と在庫の有無だけを確認しようとします。
一方で、本当に時計が好きな人はどうでしょうか。
たとえ希望モデルがショーケースになくても、展示されているデイトジャストやオイスターパーペチュアルを見て、「お、今のモデルは文字盤の色味が変わったんですね」などと、自然と時計そのものに視線が向きます。
この「視線の純度」の違いは、隠そうとしても隠せるものではありません。
また、会話の内容も決定的な判断材料です。
「最近、相場が下がってるらしいですね」
「これ買ったらすぐ売れるんですか?」
このようなリセールバリューに関する話題を出した瞬間、あなたの顧客ランクは「E(販売不可)」まで急降下します。
(正直、転売防止のために購入制限などのルールがある以上、店側も神経質にならざるを得ません。彼らも人間ですから、自分が販売した時計が翌日フリマアプリに出品されていたら、悲しいだけでなく、上司からの評価も下がってしまうのです。)
だからこそ、彼らは「この人なら絶対に転売せず、長く使ってくれる」と確信できる相手にしか、虎の子の在庫を案内しないのです。
【致命的ミス】ノンデイト志望者が絶対に言ってはいけない「NGワード」
特にサブマリーナのノンデイト(Ref.124060)を探している方が、無意識に口にしてしまう「地雷ワード」があります。
それは、「一番安いスポーツモデルありますか?」あるいは「デイトがないなら、ノンデイトでもいいです」という妥協の発言です。
これを聞いた瞬間、店員はどう思うでしょうか。
「ああ、この人はロレックスなら何でもいいんだな」
「予算がないから、一番安いノンデイトを狙っているだけだな」
そう判断されます。ロレックスのスポーツモデルは、定価で買えれば市場価格との差額で利益が出るものが多いため、「何でもいい」という姿勢は転売ヤーの特徴と完全に一致してしまいます。
また、「妥協で選ばれた」と感じれば、ブランドの誇りにかけて商品を案内したくなくなるのが人情というものです。
ノンデイトは、デイト機能やサイクロップレンズという「ロレックスの象徴的機能」を削ぎ落としたモデルです。だからこそ、それを選ぶには「消極的な理由(安いから)」ではなく、「積極的な理由(あえてそれがいい)」が必要なのです。
【逆転の一手】「安いから」ではなく「これしかない」と思わせる論理
では、どのような言葉なら店員の心を動かせるのでしょうか。
それは、ノンデイト特有の美学や歴史的背景を理解し、「私はデイトではなく、あえてノンデイトを探している」という熱意を伝えることです。
例えば、こんな会話のアプローチはどうでしょうか。
「仕事柄、日付確認はスマホやPCで十分なんです。それよりも、初代サブマリーナから続く『左右対称(シンメトリー)』の美しさに惹かれていまして。サイクロップレンズがない、あのスッキリとしたガラスの表情が、どうしても忘れられないんです。」
あるいは、少しマニアックな視点で攻めるのも有効です。
「Ref.5513(ヴィンテージの名機)のような、道具としての純粋さを現行モデルに求めているんです。機能を削ぎ落としたストイックさが、今の自分のライフスタイルに合っている気がして。」
ここまで具体的に「ノンデイトでなければならない理由」を語れる客は、全体の1%もいません。ここまで語れば、店員も「この人は価格差で選んでいるのではない」と理解してくれます。
たとえその日に在庫がなくても、店員の記憶には強烈に残ります。「次にノンデイトが入荷したら、あの熱いお客さんに連絡しようかな(あるいは次回来店時に案内しようかな)」という候補リストに、あなたの名前が刻まれるのです。
明日から使えるノンデイト狙い撃ち攻略法

- 【ターゲット選定】全店舗回るのは愚策!「一点突破」で信頼を積む
- 【会話のフック】時計好きの店員を唸らせる「007」と「歴史」の話
- 【身だしなみ】富裕層ぶる必要なし。必要なのは「清潔感」と「時計愛」
ここからは、より実践的なアクションプランについて解説します。「確率4%」の壁を突破するためには、闇雲に行動するのではなく、リソース(時間と情熱)を一点に集中させる必要があります。
【ターゲット選定】全店舗回るのは愚策!一点突破で信頼を積む
よく「1日5店舗回って在庫確認しました!」という報告をSNSで見かけますが、私はあまり推奨しません。
なぜなら、一見客として5店舗に顔を出すよりも、1つの店舗(あるいは通いやすい2店舗程度)に絞り、同じ店員さんと何度も顔を合わせる方が、圧倒的に「買える客」への昇格スピードが早いからです。
ロレックスの販売員は、顧客との信頼関係を重視します。何度も足を運び、そのたびに少しずつ会話を重ねていくことで、「ああ、また来てくれたんですね」という関係性が生まれます。
特に狙い目なのは、「自分と波長の合う店員さん」を見つけることです。
店に入って、機械的に対応するだけの人もいれば、時計の話をすると目を輝かせて乗ってくる人もいます。後者のような「時計好きの店員さん」を見つけたら、その人を指名する(あるいはシフトを把握してその人がいる時に行く)のが最短ルートです。
「今日は〇〇さんと時計の話がしたくて来ました。在庫がないのは承知の上です」
これくらいのスタンスで余裕を見せる客の方が、ガツガツ在庫確認する客よりも、結果的に早く案内されるケースが多いのが現実です。
【会話のフック】時計好きの店員を唸らせる007と歴史の話
ノンデイトを狙う上で、最強の武器になるのが「ストーリー」です。サブマリーナには語るべき物語が山ほどありますが、特にノンデイトと相性が良いのが「映画007(ジェームズ・ボンド)」の話題です。
初代ボンド役のショーン・コネリーが着用していたのは、リューズガードのないサブマリーナ(Ref.6538)、もちろんノンデイトでした。
「ボンドウォッチとしてのサブマリーナに憧れがあるんです。今のモデルは随分進化しましたけど、あの頃のDNAを感じられるのはやっぱりノンデイトだと思うんですよね。」
こんな話を振ってみてください。もし相手が時計好きなら、「分かります!劇中のあのシーン、かっこいいですよね」と会話が弾むはずです。
また、1953年の誕生以来、ダイバーズウォッチの元祖として「時間を知るためだけの道具」として進化してきた歴史を称賛するのも良いでしょう。
重要なのは、知識をひけらかすことではありません。「私はロレックスのブランド名ではなく、その歴史と物語に敬意を払っている」という姿勢を見せることです。
【身だしなみ】富裕層ぶる必要なし。必要なのは清潔感と時計愛
「ロレックスに行くならスーツじゃないとダメですか?」
「全身ハイブランドで固めた方がいいですか?」
よく聞かれる質問ですが、答えはNOです。無理をして自分を大きく見せる必要はありません。
むしろ、全身ロゴだらけのハイブランドファッションは、「転売ヤー」や「成金」というネガティブな印象を与えるリスクすらあります。
必要なのは、以下の2点だけです。
- 清潔感:シャツにアイロンがかかっているか、靴は汚れていないか、髪は整っているか。当たり前の社会人としてのマナーです。
- 時計への愛を感じる小物:例えば、手入れされた革靴や、大切に使っている鞄など。「物を大事にする人だ」という印象が、時計を大事にする人という信頼に繋がります。
また、今つけている時計(ロレックス以外でもOK)を綺麗に磨いていくことも重要です。「今持っている時計すら大事にしていない人に、新しい時計を売るわけがない」というのが、店員の本音だからです。
マラソンに疲れたあなたへ…「待つ時間」を無駄にしない選択肢

- 【最終手段】「時は金なり」と割り切って並行店へ行くべきか
- 【メンタル管理】買えない期間の焦りを消す「レンタル」という発想
- 【実戦投入】借りた時計を「武器」にして正規店を攻略する裏技
ここまで攻略法をお伝えしましたが、それでも「確率4%」の壁は厚いものです。半年、1年と通い続けても買えないこともあります。そうなると、精神的に疲弊し、「もうロレックスなんていいや」と自暴自棄になってしまうのが一番怖いことです。
そこで、正規店での購入にこだわらない、あるいは購入できるまでの期間を乗り切るための「別の選択肢」も持っておくことをお勧めします。
【最終手段】「時は金なり」と割り切って並行店へ行くべきか
一つの選択肢は、定価より高くても「並行輸入店」で購入することです。
2025年現在、サブマリーナノンデイト(Ref.124060)の二次流通価格は、定価に対して数十万円のプレミアがついています。しかし、毎週のように正規店に通う交通費や時間、そして精神的なストレスを「コスト」として換算すれば、その差額は決して高くないという考え方もできます。
「時間を買う」という富裕層的な発想ができるなら、これも立派な正解です。在庫は確実にあるわけですから、今日この瞬間に手に入ります。
【メンタル管理】買えない期間の焦りを消す「レンタル」という発想
「プレ値で買うのは負けた気がする。でも、今すぐサブマリーナを着けたい…」
そんなジレンマを抱えるあなたに、私が個人的におすすめしたいのが「腕時計レンタルサービス」を活用して、サブマリーナを“相棒”にしてしまうという方法です。
例えば「カリトケ」のようなサービスを使えば、月額数千円〜数万円で、憧れのロレックスを自分の腕に巻くことができます。
「自分のものじゃないのに意味があるの?」と思うかもしれません。しかし、これには「精神安定剤」としての絶大な効果があります。
マラソンが辛いのは、「いつ手に入るか分からない欠乏感」があるからです。しかし、レンタルであっても腕元にサブマリーナがあれば、その所有欲は一時的に満たされます。「いつか買えればいいや」という余裕が生まれ、結果として店員さんとの会話もガツガツしなくなります。
【実戦投入】借りた時計を「武器」にして正規店を攻略する裏技
さらに、ここだけの「裏技」的な活用法をお教えしましょう。
それは、「レンタルしたサブマリーナを着けて、正規店に行く」ことです。
これには強力なメリットがあります。
- 「ロレックスオーナー」として扱われる:
店員は客の腕元を必ず見ています。サブマリーナを着けていれば、一見客ではなく「既にロレックスの良さを知っているファン」として会話がスタートします。 - 試着では分からない感想を語れる:
「実は今、友人に借りて(あるいはレンタルで)サブマリーナを数日着けているんですが、やっぱりこのサイズ感が最高で。どうしても自分の個体として新品が欲しくなったんです」と語れば、その熱意は本物として伝わります。
嘘をつく必要はありません。「いろいろ試した結果、やっぱりこれが最高だと確信した」というストーリーは、店員にとっても非常に共感しやすいものです。
買えるまでの長い期間、指をくわえて待つだけではなく、レンタルで「予行演習」をしておく。これは、理にかなった賢い戦略だと言えるでしょう。
よくあるQ&A
最後に、ロレックスマラソンに関するよくある疑問に、私なりの視点で回答します。
Q1. 在庫確認の電話をしてもいいですか?
A. 基本的に意味がありません。むしろ逆効果になることも。
人気モデルの在庫有無を電話で答えることは、ロレックスのルール上ほぼありません。「ご来店時にご確認ください」と言われるだけです。忙しい店舗への電話は業務妨害にもなりかねず、印象を悪くするリスクの方が高いでしょう。
Q2. 家族やパートナーと行くと買える確率が上がるって本当?
A. 「転売ヤーではない」という証明には有効です。
家族連れやカップルは、転売組織の一員である可能性が低いと見なされやすい傾向にあります。また、使用者が明確(例えば「夫の昇進祝いで妻と一緒に買いに来た」など)であるため、店員も安心して案内できます。ただし、子供が騒いだりすると逆効果なので注意が必要です。
Q3. 名刺を渡して身分を明かすべきですか?
A. 自然な流れならOKですが、唐突に渡すのはNGです。
「私は医師です」「経営者です」とアピールするために名刺を出すのは、成金的なマウンティングと取られかねません。会話の中で仕事の話になり、「そういえばご挨拶が遅れました」と自然に渡すなら、信頼構築に繋がるでしょう。
Q4. 雨の日や平日は狙い目ですか?
A. ライバルが減るという意味ではチャンスです。
悪天候の日は客足が遠のくため、店員とゆっくり話せる時間が増えます。また、入荷検品が終わるタイミングなどは平日の方が多いという説もあります。私の試算でも、平日のライバル数は休日の1/3程度ですので、確率は相対的に上がります。
Q5. どうしても店員と話すのが苦手です…
A. 無理に雑談する必要はありません。熱意だけ伝えましょう。
口下手でも問題ありません。「緊張していますが、本当にこの時計が欲しいんです」と誠実に伝えれば良いのです。変にこなれたトークをするよりも、不器用でも真っ直ぐな言葉の方が、人の心を動かすことは多々あります。
総括:サブマリーナノンデイトが買えない理由と対策
この記事のポイントをまとめました
- サブマリーナノンデイトは不人気なのではなく、生産数がデイトの1/5程度と極端に少ない。
- 「安いから」という理由で選ぶと、その希少性とライバルの多さに絶望することになる。
- 独自試算による正規店での遭遇確率は約4%。25回通って1回チャンスがあるかどうか。
- 店員は「視線」と「言葉」で、あなたが転売ヤーか時計好きかを数秒で見抜いている。
- 「一番安いモデルありますか?」は禁句。妥協で選んでいる客にレアモデルは案内されない。
- ノンデイトを選ぶ「積極的な理由(シンメトリーな美学、歴史的背景)」を言語化して伝える。
- 全店舗を回るより、相性の良い店員を見つけて一点集中で通う方が信頼関係を築きやすい。
- 身だしなみは富裕層アピールよりも「清潔感」と「物を大切にする姿勢」が重要。
- マラソンに疲れたら、レンタルサービス(カリトケ)を活用して精神的な余裕を持つ。
- 0%ではない限り、正しい振る舞いで通い続ければ、いつか必ずその日は来る。
