海外旅行でロレックス持ち込み時に必要な税関申告と注意点

「海外旅行にロレックスを持って行っても大丈夫なのかな?」そんなふうに感じたことがある人は、きっとあなただけではありません。高級時計を海外に持ち出すときって、ちょっとした不安や迷いがつきものです。

税関で申告が必要なのか、腕につけているだけならOKなのか、申告しなかった場合どうなるのか──情報があいまいで、調べてもはっきりしないことが多いですよね。

私自身も、初めてロレックスを着けて出国したときはモヤモヤを抱えたままでした。でも、実際に税関での対応を経験し、事前に知っておくべきことがたくさんあると実感しました。

この記事では、申告のタイミングや課税の基準、複数本の持ち込み時の注意点などを、具体的なケースを交えながら丁寧に紹介していきます。不安を少しでも軽くして、安心して出発できるようなお手伝いができれば嬉しいです。

この記事でわかること
  • ロレックスを海外旅行に持ち込む際に必要な税関申告の条件がわかる

  • 無申告によるリスクや実際に起こり得るトラブルを把握できる

  • 高級時計を複数本持つ場合の注意点や準備方法を知ることができる

  • 課税額の計算方法や免税店購入時の誤解を解消できる

  • 安心してロレックスを持ち込むための実践的な対策を理解できる

目次

海外旅行でロレックスを持ち込む前に知るべきこと

「ロレックスを着けて海外旅行に行くのって、何か気をつけた方があるのかな…?」そんな不安、ちょっとでも頭をよぎったことありませんか?
私も最初は「まあ私物だし大丈夫でしょ」と思っていた派です。でも実は、知らないまま持ち出すと、税関で面倒なことになる可能性もあるんです。そこで今回は、出発前に知っておくと安心なポイントをまとめていきます。

  • 税関での申告が必要なケースとは

  • 腕につけたままでも申告は必要なのか

  • 持ち込み忘れで起きるリスクと対策

  • 時計を複数本持つときの注意点

税関での申告が必要なケースとは

ロレックスのような高級時計を海外に持ち込むとき、税関での申告が必要かどうか──これ、意外と曖昧なまま旅行に出発してしまう人が多いんです。私も最初は「腕につけていれば申告なんて不要じゃないの?」と思っていましたが、調べてみるとそうでもありませんでした。

たとえば、「外国製品持出し届」という書類があります。これは、海外に一時的に持ち出す高価な物(ロレックスもその一つ)を事前に申告しておくことで、帰国時に課税されないようにするための届出です。知らない人も多いですが、空港の税関カウンターで無料でもらえますし、出国前に簡単な記入をするだけ。とはいえ、これを提出していないと、帰国時に「海外で買って持ち帰った新品」と判断されて課税される可能性があるわけです。

ちなみに、以下のような場合は、申告を考えておいた方が安全です。

  1. 100万円を超えるような高額なロレックスを身に着けて出国する場合

  2. 帰国時にレシートや保証書がない・見せられない場合

  3. 新品同様に見える状態で、しかも箱付きで持ち帰る場合

こうしたケースでは、「たまたま身に着けてただけ」と言っても、税関職員から詳しく確認されることがあります。やっぱり、高級時計=転売や商用持ち込みの疑いがあると思われるわけですね。特に複数本を持っていたり、友人の分も一緒に持ち込んだりすると、説明が複雑になります。

逆に、「10年以上使っている私物で、明らかに使用感がある」といった場合は、トラブルになる可能性はかなり低いです。とはいえ、税関の判断はその場の職員次第という面もあるので、“見た目が新しいかどうか”という曖昧な基準で課税対象になるかどうかが決まってしまうこともある。これは正直ちょっと怖いですよね。

それと、ロレックスのような資産価値のある時計は、相場が変動することも申告判断に影響するかもしれません。たとえば、スイスで安く買って日本に戻ってきたタイミングが円安だと、課税対象の金額が意外と大きくなることもあります。

いずれにしても、「申告が必要なケース=新品や高額品、あるいは申告していないと疑いを持たれやすい状況にある場合」というのが実際のところ。もしあなたが、「大丈夫だろう」と思いつつも、ほんの少しでも不安があるなら、素直に申告しておいた方が精神的にもラクです

税関とのやりとりって、別に違法なことをしてなくても緊張しますし、「もしあのとき届出を出しておけば…」とあとで後悔するよりは、出国前の数分間を使って対策しておく方がよっぽど安心ですよ。

腕につけたままでも申告は必要なのか

正直なところ、最初にロレックスを着けて海外に行ったとき、私は「まあ腕に着けてるなら問題ないだろう」と思っていました。スーツケースにしまってるわけじゃないし、あくまで“自分の時計”として普通に身につけてる。それで止められるなんて、ちょっと考えにくいですよね。

でも現実は、ちょっと違います。

着けていても「新品に見えるかどうか」が大事

税関でチェックされるとき、問題になるのは「腕に着けていたかどうか」よりも、その時計が

  • 新品に見えるか

  • 保護フィルムが付いたままか

  • 箱や保証書と一緒に持っているか

こういった“見た目”の情報で判断されることが多いんです。

こんなケースは注意したほうがいい

  1. 海外で買ってすぐ帰国

  2. 箱やレシートも一緒に所持

  3. 使用感がない or 保護シールが付いたまま

このあたりが揃っていると、「これは海外で買ったもので、申告が必要」と判断されやすくなります。もちろん100%とは言えませんが、税関職員の目も鋭いです。

私が見たリアルな場面

成田空港でのことですが、腕にピカピカのサブマリーナを着けた男性が、スーツケースを開けるよう指示されていました。中にはロレックスの箱と、英語表記の保証書。それを見た瞬間、職員が「申告はお済みですか?」と声をかけたんです。周りで見ていた私は思わず背筋が伸びました。

対策は意外とシンプル

  • 出国前に「外国製品持出し届」を提出する

  • 保証書やレシートは日本で買ったことを証明できるよう持参する

  • 箱は別にしておく、もしくは持っていかない

このあたりを押さえておくだけで、疑いを持たれるリスクはぐっと減ります。

着けてるから大丈夫、って思いたい気持ちは分かります。けど、税関の目線ってちょっと違うんですよね。実際のところ、“どう見えるか”が判断材料になるっていうのが、経験上わかったことです。

持ち込み忘れで起きるリスクと対策

出国前、バタバタしていて「持出し届」のことをすっかり忘れてた──これは、実際によくある話です。私の知人も、何度も海外に行ってる中で一度だけ申告を忘れ、ちょっと面倒なことになりました。

持出し届を忘れたとき、何が起きるのか?

簡単にいうと、「そのロレックス、海外で買って持って帰ってきたと見なされる可能性がある」ということです。つまり、たとえ日本で買った私物でも、税関では“新品輸入”と判断されて、以下のようなことが起きるリスクがあります。

  • 消費税(10%)や関税の支払いを求められる

  • 保証書やレシートの提示を求められる

  • 状況によっては、時計を一時預かりされる

知人のケースでは、レシートは家にあったんですが、税関で「その場で証明できないと判断が難しい」と言われ、余計な説明にかなり時間を取られたそうです。

よくある“忘れ”のパターン

  1. そもそも制度を知らなかった

  2. 空港で時間がなくて後回しにした

  3. 出国時に着けていたため、自分で“私物”と判断してしまった

このあたり、誰にでも起こり得ます。知らない人が悪い、というよりは、“制度が見えづらい”のが正直なところ。

今からでもできるリスク回避

  • レシートや保証書をスマホで撮っておく

  • 税関職員には「日本で購入し、◯年使っている私物」と明確に伝える

  • ブランド名やシリアル番号がはっきりした資料があれば見せる

完璧じゃなくても、「ちゃんと証明しようとしている姿勢」は伝わります。

私だったら、出国前に余裕を持って空港に着いて、さっと税関で用紙を書いておく。それだけで、後のモヤモヤが全部なくなるなら、やって損はないですよね。些細なことですが、“安心”って旅先で一番欲しいものだったりしますから。

時計を複数本持つときの注意点

「せっかくだし、旅行中はいくつかの時計を使い分けたい」──ロレックス好きなら、そんな気持ちになることもあると思います。私も以前、出張を兼ねた旅行に行くときに、デイトナとエクスプローラーIIを2本持っていったことがあります。ところが、これが想像以上に“厄介”でした。

複数本持っていると疑われやすくなる?

単純に言うと、高級時計を2本以上持っていると「販売目的では?」と税関で疑われやすくなります。特に以下のような条件が重なると、注意が必要です。

  • すべての時計が高級ブランド(ロレックスなど)

  • 箱や保証書が一緒にスーツケースに入っている

  • 使用感が少なく、新品に見える

これは実際に税関で確認されるポイントでもあります。

トラブルにつながるパターン

  1. 「1本は着用、もう1本は荷物に入れていた」

  2. 「自分の分+家族の分」→説明が複雑で時間がかかる

  3. 「帰国時にレシートを紛失していた」

このような状況では、申告していない場合、全体が“新品持ち込み”として課税対象になる可能性が出てきます。

どうしても複数持ちたい場合は…

  • 出国前に**「外国製品持出し届」を1本ずつ記入しておく**

  • 各時計のレシートや購入記録を個別に用意する

  • 箱は持たず、日常使いの装いでパッキングする

また、私は時計を分散して収納しました。1本は腕、もう1本はトラベルケースに。見た目も“業者っぽさ”がなくなり、実際に税関でもスルーされました。

正直なところ、「このくらい大丈夫だろう」という気持ちは誰にでもあると思います。ただ、複数本というだけで警戒レベルが上がるのが現実。それを前提にして、ちゃんと準備しておくと、安心して旅先でもお気に入りの1本を楽しめます。そんな小さな配慮が、大人のロレックス使いなのかもしれません。

海外旅行でロレックスを持ち込む際の誤解と真実

「海外で買えば安いし、免税店なら課税されないんでしょ?」と思っているなら、ちょっと注意が必要かもしれません。私も昔そう信じていたんですが、実はそれ、よくある誤解なんです。このパートでは、ありがちな思い込みと本当のルールを分かりやすく解説していきます。

  • 免税店で買えば課税されないは本当か

  • 無申告でも見逃されるは間違い?

  • 海外で買う方が得か損かを冷静に考える

  • ロレックスが没収されるケースを知る

免税店で買えば課税されないは本当か

空港の免税店でロレックスを買えば、当然そのまま日本に持ち込んでも問題ない──そう思っている人、実はけっこう多いです。私も以前はそう信じていました。「免税」って書いてあるし、何となく“税金はかからないんだろう”って感覚、ありますよね。

でも、実際はそんなに単純じゃありません。

「免税」の意味、ちゃんと理解していますか?

空港の免税店で適用されるのは、「その国の消費税や付加価値税が免除される」という意味です。たとえばスイスでロレックスを買った場合、スイス国内の税はかからないけど、日本に持ち帰るときには、日本の消費税が課税される可能性があるというわけです。

つまり、「どこで買ったか」ではなく、「どこに持ち込むか」で課税の有無が決まります。

よくある誤解と注意点

  • 「空港で買ったから大丈夫」は誤解

  • 「使う予定だったから私物扱い」も通用しないことがある

  • 税関では20万円を超える持ち込み品には申告義務がある(2024年現在)

免税で買ったからといって無申告で帰国すれば、当然リスクはあります。運が悪ければ課税だけでなく、ペナルティの対象になるケースも。

私の知人は、海外旅行中に免税で時計を購入し、何も考えずに帰国。結果、空港で止められ、申告漏れとして追加課税と罰則を受ける羽目に。たまたま買った価格が円安の影響で日本円換算にすると高額だったこともあり、追徴額がかなり高くなったそうです。

つまり、免税店=安心ではなく、あくまで“買った時点での税免除”に過ぎないというのが事実。持ち込む先でどう扱われるかまで、しっかり考えておいた方が良いんです。

無申告でも見逃されるは間違い?

「正直、いちいち申告してる人なんて見たことないし、大丈夫でしょ」──そんな声をネットや口コミでよく見かけます。確かに、実際にチェックされる確率って高くないのかもしれません。でもそれって、運に頼ってるだけなんですよね。

私自身、以前は「まあ、見逃されるだろう」と軽く考えていたこともあります。でも一度、空港で隣の人が止められているのを目の当たりにして、「これは他人事じゃない」と感じたのを覚えています。

税関は“見てないようで見ている”

  • 税関職員はブランドや相場に非常に詳しい

  • ロレックスなど特定のモデルは特に目を光らせている

  • 不自然な荷物の量や、旅行先との組み合わせでも“狙われやすい”

たとえば、スイスやドバイから帰国する人が、ロレックスを着けていると、それだけで注目されやすいという話もあります。

実際のリスクは想像以上に重い

  • 申告漏れによる追徴課税+過少申告加算税(10〜15%)

  • 悪質と判断されれば、50万円以下の罰金や刑事告発の可能性

  • 時計の一時没収や、帰国の予定に支障をきたすことも

つまり、“見逃されるだろう”は、極めて不確かな前提。しかも、引っかかったときのダメージがとても大きい。

私なら、「見逃されるかどうか」ではなく、「見られても大丈夫かどうか」で準備しておきたいですね。その方が結果的にラクだし、旅行の満足度も下がらない。安心って、けっこう大事なんですよ。

海外で買う方が得か損かを冷静に考える

「スイスで買えば安いって聞いたけど、本当かな?」──ロレックスに詳しい人なら、一度はこんな話を耳にしたことがあると思います。確かに、海外の正規店では日本よりも定価が低く設定されているモデルもありますし、免税も魅力に感じます。でも、本当に“お得”なんでしょうか?

正直、答えは「場合による」なんです。

得になる可能性があるパターン

  1. 現地通貨が円よりも弱く、為替が有利に働く

  2. 現地で人気がなく、日本よりも在庫が安定しているモデルを狙う

  3. 免税処理がしっかりできる場合(VAT還付など)

ただし、これって旅行者にとってはちょっとハードルが高い条件でもあります。

損になる可能性があるポイント

  • 為替が不利な時期に買ってしまう

  • 現地の保証が日本で使えない(国際保証外)

  • 帰国時に課税され、思ったより支払いがかさむ

表にするとこんな感じです:

項目 得する可能性 損する可能性
為替 円高 円安
税制度 免税適用 申告漏れで追徴
保証・修理 国際保証付き 国内保証なし
買い方 正規店 並行店・露店

私の知人はフランスでエクスプローラーIIを買ったのですが、帰国時に課税され、トータルでは「日本で買った方が安かったかも」と言っていました。特に円安時期だったことも影響しています。

「海外で買ったほうが得かどうか」は、タイミング・モデル・購入場所・為替・税金、これらが全部絡み合って決まるもの。冷静に計算できる人ならOKですが、「なんとなく得らしい」という話だけで飛びつくのは、ちょっと危ないかもしれません。

ロレックスが没収されるケースを知る

「え、没収されることってあるの?」と驚く人もいるかもしれません。でも、実際にそういった事例があるのは事実です。もちろん日常的に起こるわけではありませんが、いくつかの条件が重なると、税関での押収という最悪のケースにつながることもあります。

没収される可能性がある状況とは?

  • 申告義務のある高額品を無申告で持ち込んだ

  • 明らかに転売・商用目的と疑われるような量や状態

  • 書類偽造や虚偽申告があった場合

ここでいう“没収”は、即その場で没収というより、一時的な預かりとして始まり、事情を確認した上で返還か課税判断が下されるパターンが多いです。ただ、対応を間違えるとそのまま正式に押収されることもあります。

私が実際に見かけた事例

関空で、海外から戻ってきた男性が、明らかに新品のロレックスを複数本スーツケースに入れていて、しかもレシートや書類も不自然だったようで、長時間税関で止められていました。その後の様子は分かりませんが、あの空気はちょっとピリついていましたね。

「これくらい大丈夫」は、通用しないのが高級時計の世界。しかもロレックスのような流通価値の高いブランドとなれば、職員の目も一段と厳しくなります。

避けるためには

  • 出国時に「外国製品持出し届」を忘れずに

  • 1本だけでなく、複数持つ場合は特に書類を整備

  • 説明できない荷物の構成にしない

ロレックスを持つこと自体が悪いわけではないし、申告していれば何の問題もありません。だからこそ、“うっかり”を防ぐだけで、大きなトラブルは回避できるんです。

海外旅行でロレックスを持ち込む人が判断に迷うこと

「申告って必要なの?それとも私物ならスルーできる?」──そんな迷いを抱えたまま出国前の荷造りをしていませんか?私も最初は判断に自信が持てず、空港でドキドキした記憶があります。この章では、迷いや不安を整理しながら、冷静に判断するためのヒントをお伝えします。

  • そもそも届出はどこでどうすればいい?

  • 購入価格と課税額の簡単な計算方法

  • 税関対応で後悔しないための備え方

  • 専門家が語る安全な持ち込みの条件

そもそも届出はどこでどうすればいい?

「外国製品持出し届って、そもそもどこでどうやって出すの?」という疑問は、初めて時計を海外に持っていく人なら当然だと思います。私も初めてのときは、空港で書類がもらえるなんて知らなくて、焦って係員に聞き回ったことがありました。

届出ができる場所は?

これはとてもシンプルで、出国する空港の税関カウンターで手続きできます。出発ロビーの出国審査前エリアに「税関(Customs)」と書かれた窓口があり、そこに「外国製品持出し届を出したい」と伝えればOKです。

申請に必要なものは以下の通りです。

  • 持ち出すロレックス本体(実物の提示が必要)

  • 購入時のレシートや保証書など、所有者であることが分かる書類

  • パスポート(確認される場合があります)

実際には、簡単な申請用紙に時計の情報(ブランド名、モデル、シリアル番号など)を記入して、係員が現物を確認し、控えをもらうという流れです。時間にして5〜10分程度。

事前に気をつけたいこと

  • 出国直前は混雑しやすいので、なるべく早めに空港に到着しておく

  • 保証書が手元にない場合は、購入記録やオンラインのオーナー情報でも代用できることもある

  • 税関カウンターが開いている時間帯(概ね便出発の2時間前〜)を事前に調べておく

なお、現時点ではオンライン申請は対応していません(2024年6月時点)。

少し面倒に感じるかもしれませんが、書類ひとつで帰国時のトラブルを防げるなら、やっておく価値は大きいです。慣れればルーティンのようなもので、2回目以降はすごくスムーズになりますよ。

購入価格と課税額の簡単な計算方法

「もし課税されるとしたら、いくらくらいになるのか?」──これはかなり現実的な疑問です。課税されると分かっていても、具体的な額をイメージできないと、不安だけが先に立ってしまいます。

実際の計算は複雑そうに見えて、基本の仕組みは意外とシンプルです。

基本の課税ルール

まず、1人あたり20万円(課税対象価格)を超える持ち込み品には、関税+消費税がかかります。ロレックスは当然この金額を超えるので、課税対象になります。

日本の税関での計算は、ざっくり以下の通り:

  1. 時計の日本円換算価格 × 60%(課税標準額)

  2. それに対して**消費税10%+地方消費税2.2%**を課税

例として、スイスでロレックスを100万円相当で購入した場合:

  • 100万円 × 60% = 60万円(課税標準額)

  • 60万円 × 約11% = 約66,000円(税額)

※為替レートや細かい品目分類によって若干の差はあります

計算時に注意するポイント

  • 「購入価格」ではなく、「税関が定める基準価格」が適用されることもある

  • 為替レートは、購入時ではなく帰国時の公示レートで換算される

  • 箱や保証書などの付属品も、場合によっては価格に含まれることがある

「え、そんなに取られるの?」と思う人もいるかもしれません。でも、正規に申告していれば後ろめたさもなく、むしろ精神的にはかなりラクになります。

旅の余韻を壊さないためにも、こういう数字はあらかじめ頭に入れておくと安心ですよ。

税関対応で後悔しないための備え方

海外旅行からの帰国時、税関のブースに向かうタイミングって、意外と緊張するものです。特にロレックスのような高級時計を持っていると、「何か聞かれたらどうしよう」と不安になる人も多いと思います。実際、ちょっとした判断ミスが後悔につながることもあるんですよね。

私自身、一度うっかり保証書を別のカバンに入れていて、税関で「購入証明を見せてください」と言われて慌てたことがあります。あれは本当にヒヤッとしました。

事前にやっておくと安心なこと

  • 時計を持ち出す際は、「外国製品持出し届」を忘れずに提出する

  • 保証書・レシートなど、所有を証明するものは機内持ち込み手荷物に入れておく

  • 1本だけでなく複数本持つ場合は、それぞれの書類を用意しておく

これだけで対応のしやすさが全然違います。書類がすぐに出せるだけで、税関職員とのやりとりもスムーズになり、余計な説明を省けます。

こんな行動は避けたほうがいい

  1. 「見つからなければラッキー」と無申告で通過を試みる

  2. 職員に聞かれたときに曖昧な返答をする

  3. 書類を分散させていて、必要なときにすぐ出せない

こういう対応をしてしまうと、「怪しい」と判断されやすくなり、結果としてチェックが厳しくなる傾向があります。

税関対応って、別に難しいことではありません。要は、ちゃんと説明できる準備をしておくかどうかなんですよね。準備さえしていれば、堂々としていられるし、何か聞かれても落ち着いて答えられます。

旅の最後に余計なストレスを抱えないためにも、「備え」はやっぱり大切だなと、何度も海外を往復して実感しています。

専門家が語る安全な持ち込みの条件

「いろいろ調べたけど、何が正解かよくわからない」──ロレックスのような高額品を持って海外旅行する場合、正しい判断がしにくいのは当然です。だからこそ、専門家の視点が役に立ちます。

税関に詳しい元通関士の方に話を聞く機会があったのですが、印象的だったのは「“主張できる準備”があるかどうかがすべて」と言っていたことでした。

専門家が教える3つの安心条件

  1. 事前に持出し届を提出しておく
     →「これは日本から持ち出した私物」と証明する最強の武器

  2. 現地購入なら、レシート・免税証明・保証書をセットで保存
     →紙類はひとまとめにしておくと提示もスムーズ

  3. 空港でのやりとりに慣れておくこと
     →初めてでも、ロールプレイ的に想定しておくと安心

専門家いわく、税関でのやりとりは「丁寧さと自信」が大切だそうです。たとえば「念のため申告したくて来ました」と伝えるだけでも、職員の対応が柔らかくなるケースは多いとのこと。

また、見た目が“新品すぎる”とトラブルのもとになりやすいので、保護フィルムは出国前に剥がしておいた方が無難というのもプロならではの視点でした。

持ち込みに絶対の正解はないけれど、「不安なまま突っ込む」のが一番避けたいパターン。備えができていれば、税関もただのルーティンになります。その視点を持つことが、安全な持ち込みへの第一歩なんだと、強く感じました。

よくあるQ&A

Q1. 腕に着けていたら、いちいち申告しなくても大丈夫ですよね?
A. 実は“腕に着けている”だけでは免除されません。新品に見えたり箱を一緒に持っていたりすると、課税対象と判断されることがあります。「どう見えるか」が重要なので、心配なら事前申告がおすすめです。

Q2. 日本で買ったロレックスでも、持出し届を出さないと課税されますか?
A. 可能性はあります。証明ができない場合、税関では「海外で買った新品」と誤認されるケースも。保証書やレシートがある場合でも、出国前に「外国製品持出し届」を出しておくと安心です。

Q3. 海外で買ったロレックスを使い込んでいれば、申告しなくても平気?
A. 使用感があることは有利に働く場合もありますが、それだけでは不十分です。購入価格が20万円を超えるものは原則申告が必要。レシートや保証書なども合わせて準備しておきましょう。

Q4. 複数の時計を持ち込む場合、すべて申告しなければいけませんか?
A. 基本的にはそう考えておく方が安全です。税関では「転売目的」と誤解されやすいため、1本ずつの購入記録や持出し届の提出がリスク回避につながります。

Q5. 税関で止められたとき、何を聞かれるんですか?
A. 「どこで買いましたか?」「ご自身の所有物ですか?」「レシートはありますか?」といった基本的な確認が多いです。答えに詰まると深掘りされることもあるので、スムーズに説明できる準備をしておくと安心ですよ。

総括:海外旅行でロレックスを持ち込む際に知っておきたい重要ポイント

以下にこの記事のポイントをまとめました

  • 高級時計は「外国製品持出し届」を提出すれば、帰国時の課税リスクを下げられる

  • 腕に着けていても新品に見える場合は申告対象と見なされやすい

  • 持ち込み忘れによる申告漏れは、追加課税や時計の一時預かりの原因になりうる

  • 複数本を持つと「販売目的」と疑われる可能性が高く、説明が複雑になりやすい

  • 免税店で買っても日本に持ち込めば課税対象となる点は見落としがち

  • 無申告でも見逃されることがあるが、発覚時のペナルティは重い

  • 為替レートや保証内容も含めて、海外購入が得かどうかは事前に計算すべきだと感じた

  • 税関職員はモデルやブランドに詳しく、油断は禁物という印象だった

  • 「税関対応で後悔しない準備」ができていれば、不安なく旅行を楽しめる

  • 元通関士の助言にもある通り、丁寧な態度と事前の書類準備が安全な持ち込みの鍵になる

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