いざロレックスを売却しようと決意して、大切に保管していた箱を開けてみた。
「…あれ?保証書(ギャランティカード)だけ、ない…?」
その瞬間、サーッと血の気が引くあの感覚。不安ですよね。
告白すると、僕も昔、父から譲り受けた大切な時計の保証書が見当たらなくて、「まさか偽物扱いされたらどうしよう」「めちゃくちゃ買い叩かれるんじゃ…」と、本気で焦った経験があるんです。
この記事の結論から先にお伝えすると、ロレックスは保証書がなしでも、買取は全く問題なく可能です。
ただし、あなたが恐れている『買い叩かれる』リスクを回避するには、たった一つの『視点』が必要になります。
この記事が、そのための具体的な答えです。以下のポイントに沿って解説します。
- 保証書なしの減額相場(モデル別)
- なぜ買取業者は保証書を重視するのか
- 絶対に再発行が不可能な理由
- 買い叩かれないための最強の「防衛策」
「1円でも損したくない」「足元を見られたくない」と強く思う方は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
この記事のポイント(結論)
- ロレックスは保証書なしでも買取可能です
- 減額相場はモデルにより3万円〜20万円以上の幅があります
- 「買い叩かれない」ためには、店選び(=防衛策)が何より重要です
なぜ保証書がないとロレックスの買取価格は下がるのか?

- 理由1:最重要の「真贋(本物か偽物か)」の証明だから
- 理由2:国際保証期間(5年)が残っている可能性があるから
- 理由3:「盗品ではない」という間接的な証明になるから
理由1:最重要の「真贋(本物か偽物か)」の証明だから
「たかが紙一枚(カード一枚)なのに、なぜ?」
「プロの鑑定士なら、時計本体を見れば本物か偽物か、見分けられるはずだ!」
そのお気持ち、痛いほどわかります。確かにその通りなんです。
もちろん、僕たちのようなプロの鑑定士は、時計本体の刻印やムーブメント、仕上げの質感を見れば、それが本物かどうかは判断できます。そこは自信を持っています。
ですが、ここが重要なポイントなんですが…
買取業者は、あなたの時計を買い取った「後」のことを考えています。つまり、次にその時計を買う『未来のお客さん』の視点で査定額を決めているんです。
保証書は、その『未来のお客さん』にとって、何より強力な『安心材料』になります。
コンセプトアンカーでお伝えした通り、これは「身分証なしのホテルチェックイン」に似ています。
身分証(保証書)がなくても、あなたの人柄や服装(時計本体のコンディション)を見れば、一流ホテル(優良店)は「大丈夫なお客様だ」と判断し、泊めてくれます(買い取ってくれます)。
でも、そのホテルが「この部屋、別の人に又貸しします(再販します)」となったらどうでしょう?
やはり「身分証(保証書)がある部屋(時計)」の方が、次の人は安心して借りてくれますよね。
だからこそ、業者は「再販しやすい=安心材料が揃っている」個体により高い値段をつけるのです。
理由2:国際保証期間(5年)が残っている可能性があるから
もう一つ、見落としがちな非常にシンプルな理由があります。
それは、ロレックスの国際保証期間が「5年間」あるからです。
もし、あなたの時計が購入してから5年以内だった場合。
保証書があれば、それは「メーカーの無料保証がまだ残っている」という、とんでもない付加価値が付くことになります。
これが無い場合、たとえ購入して1年しか経っていなくても、査定上は「保証なし」の個体として扱われてしまいます。
これは査定する側としても、本当にもったいないな…と感じるポイントですね。
理由3:「盗品ではない」という間接的な証明になるから
これは少しセンシティブな話になりますが、買取業者が非常に気をつけている点です。
非常に稀なケースですが、盗品が市場に流れてしまう可能性もゼロではありません。
買取店は、「古物営業法」という法律によって、盗品や不正な商品の取り扱いを厳しく禁じられています。
その点で、時計本体と、そこに記載されているシリアル番号が「一致する」保証書がセットで存在すること。
これは、その時計が「正当なルートで所有されてきた」という、非常に強力な間接的証明になります。
もちろん、保証書がないからといって「盗品だ」と疑われるわけでは決してありません。
そこは大丈夫です。
ただ、業者からすると、その「証明」が一つ欠けている状態ではあります。
【相場】保証書なしロレックスの「減額」は実際いくら?

- 通常モデル(デイトジャスト、オイスターPなど)の場合
- 人気スポーツモデル(サブマリーナー、GMTマスターなど)の場合
- ※注意:保証書の「再発行」は絶対に不可能です
通常モデル(デイトジャスト、オイスターPなど)の場合
さて、ここからが一番気になるところかもしれませんね。
「で、結局いくら損するの?」という核心です。
これはモデルの人気や希少性、そしてもちろん時計本体のコンディションによって大きく変動します。
まず、デイトジャストやオイスターパーペチュアルといった、比較的流通量の多い通常モデルの場合です。
減額幅の目安は、だいたい3万円 〜 10万円程度と考えておくとよいでしょう。
もし時計本体のコンディションが非常に良く、傷やブレスのヨレも少なければ、減額は最小限に抑えられる可能性が高いです。
ただし、ここが落とし穴なのですが…。
保証書がないという「弱み」につけ込んで、相場からかけ離れた低い金額を提示してくる業者も、残念ながら存在します。
だからこそ、後述する「防衛策」が重要になってくるんです。
人気スポーツモデル(サブマリーナー、GMTマスターなど)の場合
一方、サブマリーナーやGMTマスター、そしてデイトナといった「人気スポーツモデル」の場合、話は少し変わってきます。
減額幅の目安は、5万円 〜 20万円以上になるケースも珍しくありません。
なぜかというと、これらの人気モデルは「実用時計」であると同時に、「コレクターズアイテム」としての側面が非常に強いからです。
コレクターという人種は(僕もその気がありますが)、時計本体だけでなく、箱、タグ、そして保証書といった付属品すべてが揃った「完品(フルセット)」の状態を何よりも重視します。
そのため、その「完品」を構成する最重要ピースである保証書が欠品していることは、通常モデルよりも大きなマイナス査定につながりやすい傾向があるのです。
特にデイトナのような希少モデルや、製造年が新しい個体になってくると、30万円以上の差がつくケースも現実にありますね。
※注意:保証書の「再発行」は絶対に不可能です
「失くしたなら、再発行すればいいんじゃないの?」
そう考える方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、これは絶対に不可能です。
保証書の再発行は一切できません
ロレックスは、いかなる理由があっても保証書の再発行を行いません。
これは、「時計1本に対して、保証書は1枚のみ」という厳格なルールを設けることで、不正利用や市場の混乱を防ぐためです。
もしインターネットなどで「再発行を代行します」といったサービスを見かけたとしても、それは100%詐欺ですので、絶対に利用しないでください。
失くしてしまった事実は、残念ながら受け入れるしかありません。
重要なのは、そこからどうやって「損失を最小限に抑えるか」という次のステップです。
保証書なしロレックスを「公平に」売るための2つの防衛策

- 防衛策1:「専門家の目」を信じる(信頼特化型)
- 防衛策2:「競争の原理」を利用する(システム特化型)
- あなたはどちらのタイプ?
減額は避けられない。それは事実です。
しかし、僕がこの記事で一番お伝えしたいことですが、「不当な減額(=買い叩き)」から身を守ることは100%可能です。
あなたの不安の根源は、きっとこれですよね?
「一社だけに査定に持って行って、提示された金額が妥当かどうか、自分には判断できない…」
「足元を見られて、本当は50万円の価値があるのに、30万円と言いくるめられたらどうしよう…」
大丈夫です。その不安を解消する、具体的で強力な防衛策が2つあります。
防衛策1:「専門家の目」を信じる
「何社もやり取りするのは、正直面倒だ…」
「信頼できるところに、サクッと任せたい」
もしあなたがそう考えるタイプなら、「専門鑑定士」が在籍し、全国に店舗を持つような「看板(信頼)」で勝負している大手買取店に依頼するのが最善です。
僕の経験上、彼らは保証書がないロレックスの鑑定に「慣れきって」います。
時計本体のムーブメント、刻印のフォント、針の仕上げを見るだけで、それが本物か、おおよそどの年代のものかを即座に判断できます。
彼らにとって、保証書がないことは「単なる減額ポイントの一つ」に過ぎません。
それを理由に、あなたの時計が持つ本質的な価値(コンディションや希少性)まで見誤ることは、自社の信頼を失うことになるので、まずあり得ません。
コンセプトアンカーの例えを使うなら、「一流ホテル」に行って堂々とチェックインする感覚ですね。
▼「専門鑑定士」のいる大手で、まずは相談してみる▼
(保証書なしでも専門家が時計の価値をしっかり判定)
防衛策2:「競争の原理」を利用する
「いや、言うことは分かるけど、やっぱり一社だけだと『その店の言い値』になってしまうのが怖い」
「手間がかかってもいいから、1円でも高い値段をつけてくれたところに売りたい」
その考えも、非常に賢明です。僕もどちらかというとこちらのタイプかもしれません(笑)。
その場合の最強の防衛策は、「複数の業者に、同時に査定させる」ことです。
一社単独では「保証書がないので50万円ですね」と言えても、他社と比較される状況では、買い叩くことはできません。
A社が50万と言っても、B社が55万と言えば、A社は55万以上を提示せざるを得なくなります。
この「競争の原理」を、あなたがお店をハシゴすることなく、自宅で自動的にやってくれるのが「一括査定サービス」です。
あなたの「保証書なしロレックス」という情報が複数の業者に渡り、彼らがあなたに選んでもらうために「最高値」で入札し合うイメージですね。
▼「最大10社の比較」で、買い叩かれるリスクをゼロにする▼
(一番高い金額を提示した業者に売るだけ)
あなたはどちらのタイプ?
どちらの防衛策を選んでも、あなたが「買い叩かれる」リスクは最小限に抑えられます。
ここで、僕なりの視点で2つの戦略を比較してみました。
| 比較軸 | 防衛策1:信頼特化型 (買取大吉など) |
防衛策2:システム特化型 (みんなの買取など) |
|---|---|---|
| 最高額の期待値 | 〇(高い) | ◎(極めて高い) |
| 手間の少なさ(速さ) | ◎(早い) | △(比較・連絡の手間あり) |
| 心理的な安心感 | ◎(専門家と対面できる) | 〇(システムが公平) |
| おすすめな人 | 面倒くさがりな人 安心感を最優先したい人 |
1円でも高く売りたい人 交渉や比較が苦でない人 |
手間をかけず、信頼できる専門家に任せたいなら「防衛策1」。
手間をかけてでも、1円でも高い最高額を知りたいなら「防衛策2」。
ご自身の性格に合わせて、選んでみてください。
「箱」や「余りコマ」もない…保証書以外の付属品の減額は?

「OK。保証書の話はよくわかった」
「でも、実は…引っ越しを繰り返すうちに、箱も、ブレスレットの余りコマも、どこに行ったか分からないんだけど…」
不安が連鎖しますよね。わかります。
保証書を失くしたことに気づくと、芋づる式に他の付属品のことも不安になるものです。
これについても、はっきりお答えします。
付属品の重要度ランキング
- 最重要(保証書に次ぐ):ブレスレットの「余りコマ」
これは非常に重要です。なぜなら、コマがないと、次に買う人の腕のサイズによっては「時計として使えない」からです。減額幅は1コマあたり数千円〜(金無垢モデルなどは数万円)になります。 - 重要:純正の「箱(内箱・外箱)」
コレクター需要に影響します。これがなくても時計は使えますが、「完品」ではなくなるため減額対象です。減額幅は5,000円 〜 2万円程度が目安です。 - あったほうが良い:冊子、タグ類
これらは「完品」を演出する最後のピースです。減額幅は数千円程度で、これらがないことだけで大きく査定が下がることは稀です。
結論としては、保証書ほどの致命傷ではありません。
しかし、もしこれらも無い場合、なおさら時計本体の「本質的な価値」だけで勝負することになります。
だからこそ、先ほど紹介した「防衛策1(専門家)」か「防衛策2(比較)」を使い、時計本体の価値をしっかり見極めてもらう必要性が、さらに高まると言えますね。
保証書なしでも査定額を上げるために、今できる3つのこと
- 1. 時計本体を優しくクリーニングする
- 2. もう一度だけ、付属品を探してみる
- 3. オーバーホールの証明書(もしあれば)を準備する
最後に、査定に出す前にご自身でできる、簡単な「おもてなし」を紹介します。
鑑定士も人間です。「この時計、大切に使われてきたんだな」と感じれば、査定にも自然と熱が入るものです。
1. 時計本体を優しくクリーニングする
これは基本中の基本ですね。
ブレスレットの隙間に溜まった皮脂汚れや、ケースについた指紋。
これらを柔らかい布(メガネ拭きなどで十分です)で優しく拭き取っておくだけで、時計の印象は驚くほど良くなります。
「大切にされてきた時計」=「内部のコンディションも良い可能性が高い」と鑑定士は判断します。
2. もう一度だけ、付属品を探してみる
「絶対ない」と思っていても、です。
僕が体験したんで分かるんですけど、こういう大切なものって、意外な場所から出てくることが本当に多いんです。
例えば、
- 何年も使っていない古いカバンの底
- 書斎の引き出しの一番奥(他の書類と混じって)
- 昔のクローゼットにしまった、別のブランド品の箱の中
「売る」と決意した今、最後にもう一度だけ、本気で探してみてください。
もし見つかれば、それだけで数万円の価値が生まれるのですから。
3. オーバーホールの証明書(もしあれば)を準備する
これは、持っている方にとっては「切り札」になります。
もしあなたが過去に、日本ロレックス(正規店)や、信頼できる時計修理店でオーバーホール(分解掃除)をしているなら。
その時に発行された「修理証明書」や「国際サービス保証書」を準備してください。
これは、ロレックスが発行した保証書に準ずる「本物の証」として機能します。
「この時計は、〇年〇月に、ロレックス(または優良店)で本物として認められ、完璧なメンテナンスを受けています」という最強の証明書です。
これは非常に強力なプラス材料になるので、必ず時計と一緒に提出しましょう。
よくあるQ&A
Q1: 保証書に自分の名前が書いてあっても売れますか?
A: まったく問題なく売れます。
むしろ、名前や購入日がしっかりと記載されていることは、その保証書が「正規のルートで発行された本物である」という証明になります。
名前を塗りつぶしたりする必要は一切ありませんので、そのままお持ちください。
Q2: 並行輸入品の保証書(海外発行)でも大丈夫ですか?
A: 大丈夫です。ロレックスの保証書は「国際保証書」です。
発行された国が日本(410など)であろうと、海外(香港888など)であろうと、その価値は基本的に変わりません。
「国内正規品じゃないと価値が下がる」というのは、一部の特殊なモデルを除き、基本的にはありませんのでご安心ください。
Q3: 結局、どのお店に持っていくのが一番いいの?
A: あなたの「性格」によります。
この記事でお伝えした通り、
- 「面倒なことは嫌い。信頼できる専門家に任せたい」→防衛策1(買取大吉など)
- 「手間は惜しまない。1円でも高く売りたい」→防衛策2(みんなの買取など)
このどちらかを選ぶのが、買い叩かれないための賢明な選択です。
総括:ロレックスの保証書なし買取は「防衛策」で損を防ごう
この記事のポイントをまとめました
- 保証書なしでもロレックスは買取可能
- 買い叩かれる不安は防衛策で解消できる
- 減額理由は真贋や保証期間の証明のため
- 減額相場は3万円から20万円以上と幅がある
- 人気スポーツモデルほど減額幅は大きい
- 保証書の再発行は絶対に不可能
- 防衛策は「専門家」か「比較」の二択
- 信頼と手軽さなら大手がおすすめ
- 最高額を狙うなら一括比較が賢明
- 余りコマや箱も査定に影響する
