愛機のロレックス、初めてのオーバーホール(分解掃除)を考えた時、「日本ロレックス(公式)は高額だし、研磨も必須って聞くし…」と、ちょっと躊躇(ちゅうちょ)する気持ち、ありませんか?
告白すると、僕もまさにそれで悩みました。「公式と同じ品質で、もう少し柔軟に対応してくれる場所はないか?」と探して見つけたのが、「技術公認店」というキーワードだったんです。
でも、その「技術公認店」が、今いったいどうなっているのか、その“本当の姿”を知ることが、実は愛機を守るための最短ルートでした。
この記事では、僕が実際に「技術公認店」を調べ回った体験談も交えながら、以下のポイントを徹底的に解説します。
- 「技術公認店」の今のリアルな実態
- 東京でロレックスを預ける「本当の選択肢」
- 公式と民間、それぞれのメリット・デメリット
- 愛機を「安全」に預けるための判断基準
「大切な愛機を、絶対に失敗しないで預けたい」と真剣に考えている方だけ、ぜひこの先を読み進めてみてください。
この記事の結論
- 2025年現在、かつて期待された「技術公認店」(柔軟な対応をしてくれる公式認定店)は、実質消滅、または公式窓口に集約されました。
- そのため、東京での修理の選択肢は「①日本ロレックス(公式)」か「②優良な民間修理店」の2択です。
- この記事は、あなたがどちらを選ぶべきか判断するための「安全なガイド」です。
【実録】東京の「ロレックス技術公認店」探しが無駄だった話

- なぜ僕は「技術公認店」を探し始めたのか
- (2025年現在)探し回って分かった「技術公認店」の悲しい現実
なぜ僕は「技術公認店」を探し始めたのか
「ロレックスのオーバーホール(OH)か…」
僕の愛機(デイトジャスト)も、そろそろOHの時期を迎えようとしていました。
もちろん、真っ先に頭に浮かぶのは「日本ロレックス(公式)のサービスセンター」ですよね。でも、心のどこかでブレーキがかかる。その気持ち、時計好きの方なら分かっていただけると思うんです。
僕が躊躇した理由は、大きく3つありました。
僕が「日本ロレックス(公式)」に感じていた不安
- 理由1:高額すぎると感じた
デイトナなら8万円以上、部品交換が入れば軽く10万円を超える…。もちろん品質のためとはいえ、正直なところ「高い!」と感じていました。 - 理由2:「研磨なし」を選べない(と思っていた)
これが一番のネックでした。愛機のケースには、僕が長年使ってきた「歴史」とも言える小傷があります。それをピカピカに磨き上げられてしまうのが、どうしても嫌だったんです。 - 理由3:アンティークは断られるかも
(これは友人から聞いた話ですが)古いモデルは部品がないと断られるケースもあると聞き、融通が利かないイメージがありました。
「もう少し安く、でも品質は落としたくない」
「研磨なしで、今の状態を維持してほしい」
そんなワガママな悩みを抱えながらネットを彷徨っていた時、ある言葉を見つけたんです。
それが、「ロレックス 技術公認店」でした。
響きがいいですよね(笑)。
「公認」というからには、公式と同じ純正パーツ(理由3クリア)を使いつつ、でも独立した店舗だからこそ、「研磨なし」の相談(理由2クリア)ができたり、費用も少し抑えられる(理由1クリア)んじゃないか…?
まさに僕が求めていた理想の存在!そう確信したんです。
愛機を預けるのは、まさに「医者選び」と一緒ですから。信頼できる主治医を見つけるべく、僕は東京中の「技術公認店」探しを始めました。
(2025年現在)探し回って分かった「技術公認店」の悲しい現実
で、結論から言います。
ぶっちゃけ、僕が期待していた「技術公認店」は、東京には(ほぼ)存在しませんでした。
「え、どういうこと?」と思いますよね。
僕も最初は混乱しました。だって、ネットで検索すれば「ロレックス ブティック ○○(技術公認店)」といった情報が(古いものも含めて)出てきますから。
でも、それらの情報をよくよく調べていくと、ある事実に突き当たります。
まず、DB(データベース)にある2021年頃のQ&Aサイトを見てみましょう。
百貨店に入っている時計店は技術公認店であることが多いです。私がよく行くのは都内の三越内にある三貴商会ですが、最近は日ロレの圧力が強くOH料金は日ロレとほぼ変わらないです。
(中略)
都心部に存在した公認店は、免許の有無は別として
免許をまだ持っている会社でも、ほとんど実働していない現状と思われます。(参照:価格.com クチコミ掲示板)
この時点で、すでに「実働していない」「日ロレ(公式)と変わらない」という声が出ています。
さらに、ここ数年でその流れは加速したようなんです。
僕が調べた限り、現在「技術公認店」と呼ばれている場所の多くは、「日本ロレックスの正規販売店(ブティック)」であり、その役割は、
つまり、僕が期待していたような「その場で技術者と対話し、研磨なしを交渉する」といったことはできず、結局はそこから日本ロレックスのサービスセンター(東京・丸の内など)へ送られるだけ。
「技術公認店」という言葉に、僕が勝手に「柔軟な対応をしてくれる、町の名医」みたいな幻想を抱いていただけだったんです。
「ロレックス 技術公認店」というキーワードで探すこと自体が、もう無駄だったんだな、と。
この事実に気づいた時、僕は「じゃあ、結局どうすればいいんだ…」と、振り出しに戻ってしまいました。
でも、この「無駄だった」経験こそが、愛機を安全に預けるための「本当の選択肢」を見つけるきっかけになったんですよ。
「技術公認店」なき今、東京でロレックスを預ける「本当の選択肢」

- 選択肢①:絶対的な安心感。「日本ロレックス サービスセンター」(公式)
- 選択肢②:技術と対話で選ぶ。「優良な民間修理専門店」
選択肢①:絶対的な安心感「日本ロレックス サービスセンター」(公式)
「技術公認店」という幻想から覚めた僕が、まず向き合った選択肢。
それは、やはり「日本ロレックス サービスセンター」、つまり公式(メーカー)です。
これは「医者選び」で言えば、最新鋭の設備が整った「大学病院」ですね。絶対的な安心感があります。
東京での持ち込み窓口は、DB(データベース)情報にもある通り、丸の内にある「日本ロレックス 東京サービスセンター」がメインです。
(ちなみに、DBによれば持ち込みに事前連絡は不要ですが、営業時間が16時半までと意外に早いので、仕事終わりだと間に合わない可能性もある点だけ注意ですね)
公式サービスのメリットは、もうこれに尽きます。
これは「日本ロレックスでOHしました」という公式のお墨付き。ぶっちゃけ、将来もし愛機を手放すことになった場合、この保証書があるかないかで査定額が変わる可能性も高いです。
もちろん、交換されるパーツは100%純正品。品質管理は完璧です。
ですが、やはりデメリットもあります。
僕が最初に懸念していた通り、「高額な費用」と「融通の利かなさ」です。
特に「研磨(ポリッシュ)」については、ロレックス社は「外装も性能の一部」と考えているフシがあり、原則必須とされるケースが多いと聞きます。
さらに、DB情報にもある通り、4桁リファレンスなどの古い「アンティーク」モデルは、「部品がない」という理由で修理自体を断られる場合があるんです。
選択肢②:技術と対話で選ぶ「優良な民間修理専門店」
そして、もう一つの選択肢。
それが、「大学病院(公式)」ではない、「技術と対話力のある、民間の優良修理店」です。
「医者選び」で言えば、「地域で評判の、腕の良い町医者」を見つける感覚ですね。
もちろん、「安いだけ」の店は論外ですよ。愛機を預けるわけですから。
ここで言う「優良店」のメリットは、僕がまさに求めていたものでした。
- 公式より安価(OH基本料が5〜7割程度)
- 「研磨なし」など、オーナーの意向を汲んでくれる「対話」が可能
- 公式が断るようなアンティークモデルにも強い
ただし、最大のデメリットがあります。
もし知識のないまま「安いから」という理由で悪質な店に預けてしまうと、非純正パーツを使われたり、防水性が損なわれたり…と、取り返しのつかないことになりかねません。
まさに、ハイリスク・ハイリターンな選択肢とも言えます。
【本題】ロレックス修理(東京)あなたはどちらを選ぶべき?

- ケース1:「資産価値」と「安心」を最優先するなら
- ケース2:「研磨したくない」「費用を抑えたい」なら
- ケース3:アンティーク・ヴィンテージ(4桁リファレンスなど)なら
ケース1:「資産価値」と「安心」を最優先するなら
「結局、どっちがいいの?」と迷いますよね。
まず、あなたが「愛機の資産価値」を1ミリも損ねたくない、あるいは「万が一のトラブルが絶対に嫌だ」と考えるなら…
結論:迷わず「日本ロレックス(公式)」へ行くべきです。
特に、デイトナやサブマリーナといった高額なスポーツモデル、あるいは購入からまだ日が浅い(5年〜10年)個体なら、なおさら公式が賢明です。
民間修理店がいくら「純正パーツを使っている」と言っても、それを証明するのは難しい。
その点、「国際サービス保証書」は、世界中どこでも通用する「本物の証明」であり、これ以上の安心材料はありません。
修理費用は「安心料」と割り切るのが、精神衛生上もベストな選択だと僕は思います。
ケース2:「研磨したくない」「費用を抑えたい」なら
一方で、「僕のように、ケースの小傷も”味”として残したい」という強いこだわりがある方。
あるいは、「10万円を超えるOH費用は、さすがに厳しい…」と、費用を合理的に抑えたい方。
この場合は、「優良な民間修理店」が有力な選択肢になります。
ミソは、やはり「対話」ができること。
見積もりの段階で、「オーバーホールはお願いします。でも、外装研磨は絶対になしでお願いします」という「対話」ができる。これは公式サービスではなかなか難しい、民間ならではの大きなメリットなんですよ。
ケース3:アンティーク・ヴィンテージ(4桁リファレンスなど)なら
最後に、特殊なケースです。
もしあなたの愛機が、Ref.1680(赤サブ)やRef.1016(エクスプローラーI)といった、いわゆる「4桁リファレンス」のアンティークモデルだったら。
あるいは、DB情報にもある「手巻きデイトナ」のように、明らかに古いモデルの場合。
結論:これはもう「アンティーク専門の民間修理店」一択です。
というのも、前述の通り、日本ロレックスではとっくに部品の保有期間が過ぎており、問答無用で「修理不可」として返却される可能性が非常に高いからです。
その点、アンティークに強い専門店は、独自のパーツ供給ルートを持っていたり、場合によってはパーツを製作(!)する技術を持っていたりします。
これはもう、公式・非公式という土俵ではなく、「アンティークの主治医」として、そうした専門店を頼るしかありません。
ロレックス修理(東京)の現実:公式 vs 民間【徹底比較】

- 公式(日本ロレックス)のオーバーホール基本料金(目安)
- 優良な民間修理店のオーバーホール料金(目安)
- 「研磨なし」は本当に頼めるのか?
- (コラム)修理費用が高すぎる…と感じたら?
公式(日本ロレックス)のオーバーホール基本料金(目安)
では、具体的にどれくらい費用が違うのか、DBの情報を基に比較してみましょう。
まず、公式(日本ロレックス)の「基本料金」の目安です。
| モデルカテゴリ | 正規OH料金(税込)目安 |
|---|---|
| 自動巻 3針モデル(デイトジャストなど) | 77,000円~ |
| クロノグラフ(デイトナなど) | 88,000円~ |
「なんだ、10万円いかないじゃないか」と思いましたか?
ここが、最初の「分水嶺」なんですよ。
DBにあった「オイスターパーペチュアル 67188」の修理レポートを見ると、
- オーバーホール:55,000円
- リューズ交換:13,000円
- バネ棒交換:11,400円
…といった具合に、OH基本料以外の「必須交換パーツ代」が加算されていきます。
デイトナなら、基本料88,000円にパーツ代が乗れば、10万円を超えるのはごく当たり前のこと。これが公式の現実です。
優良な民間修理店のオーバーホール料金(目安)
一方で、優良な民間修理店の場合です。
DB(データベース)にある複数の修理店情報を見ても、料金設定はだいたい公式の5〜7割程度が相場のようですね。
| モデルカテゴリ | 民間OH料金(税込)目安 |
|---|---|
| 自動巻 3針モデル(デイトジャストなど) | 25,000円~40,000円 |
| クロノグラフ(デイトナなど) | 40,000円~55,000円 |
デイトナでも5万円前後で済む可能性がある、と考えると、価格的なメリットは非常に大きいです。
ただし、安すぎる店は絶対に危険です。
OHは、ムーブメントを分解して、洗浄し、何種類もの油(オイル)を正確に注油し直す、非常に繊細な作業。
安すぎる店は、この工程を省略したり、粗悪なオイルを使ったりする可能性があります。それではOHの意味がありませんからね。
「医者選び」と同じで、安さだけで選ぶのだけは絶対にやめましょう。
「研磨なし」は本当に頼めるのか?
そして、僕にとっての最重要課題、「研磨なし」の可否です。
これは、両者の「思想」の違いがハッキリ出ます。
▼日本ロレックス(公式)
DBのQ&A情報にもある通り、「原則必須」と考えておいた方がいいです。
「外装研磨不要と言えば研磨しません」という情報(2021年)もありますが、これはケースバイケースの可能性が高い。
ロレックスとしては「新品同様の完璧な状態にして返す」のがサービス。見積もり段階で「必須作業です」と言われてしまえば、断るのは難しいでしょう。
▼優良な民間修理店
「対話により、依頼可能」です。
これが民間を選ぶ最大のメリットの一つ。
見積もり時に「傷はそのままで、中身(ムーブメント)のOHだけお願いします」と伝えれば、ちゃんと対応してくれます。
オーナーの「愛機の歴史を尊重する」という思想ですね。
修理費用が高すぎる…と感じたら?
ここまで読んで、あらためて「それにしても、維持費高いな…」と感じた方も多いと思います。
特に、公式で10万円を超える見積もりを見た時。
「この時計に、あと何回10万円を払い続けるんだろう?」
「修理して使い続ける」という選択肢以外に、もう一つの考え方が頭をよぎるのは、時計好きとして非常に自然な思考です。
それは、「今の愛機を売却し、その修理費も頭金に加えて、新しいモデルを買う」という選択肢。
もし修理費用が高すぎて「いっそ売却も…」と一瞬でも考えたなら、1円でも高く手放すための具体的な秘訣はこちらの記事で詳しく解説しています。
東京で「ロレックスに強い」民間修理店(非・公認店)を選ぶ基準

- 最低限のチェックリスト5選
最低限のチェックリスト5選
もしあなたが「民間修理店」ルートを選ぶと決めたなら。
最後の関門、「どうやって東京で”優良な”店(=名医)を見つけるか」です。
「ロレックス 修理 東京 おすすめ」で検索しても、広告やPR記事ばかりで、ぶっちゃけ信用できませんよね。
そこで、僕が「自分ならここを絶対チェックする」という基準を、5つのリストにまとめました。
優良な「町医者」を見つけるチェックリスト
- 資格(時計修理技能士1級など)の有無
「元ロレックス技術者」や「CMW」といった資格は、技術力の客観的な証拠になります。 - 「純正パーツ使用」を明記しているか
「100%純正パーツ使用」と書いているか、あるいは「社外パーツも選べる」と選択肢を提示しているか。透明性が大事です。 - 見積もり後のキャンセルが可能か
見積もりを見て「やっぱり公式に出す」と判断した場合、無料でキャンセルできるかは非常に重要。 - 修理後の保証期間(最低1年)
OH後に不具合が出た場合、どれだけ保証してくれるか。DB情報では「2年保証」を出す民間店(ウインなど)もあるようです。 - (最重要)Webサイトや電話の「対応」が誠実か
これが僕の「医者選び」の核心です。サイトが古くても、書いてある内容が誠実か。電話した時の受け答えが丁寧か。その「人柄」が、愛機をどう扱うかに直結します。
この5つをクリアしない店には、絶対に愛機を預けてはいけません。
よくあるQ&A
Q1:ロレックスの修理に保証書は必要ですか?
A:保証期間(5年間)を過ぎたオーバーホールであれば、保証書は不要です。
DBのレポートにもある通り、時計本体が「純正品」であり「改造品」でなければ、保証書の提示がなくても日本ロレックスで修理受付は可能です。
Q2:修理(オーバーホール)の納期はどのくらいかかりますか?
A:日本ロレックス(公式)の場合、約1ヶ月〜2ヶ月が目安です。
DBの体験談では、持ち込みから約1ヶ月半で完了しています。一方、民間の修理店は「最短2週間〜4週間」をうたう所が多く、公式より早い傾向があります。
Q3:古いロレックス(アンティーク)は修理を断られますか?
A:はい、日本ロレックスでは断られる可能性が高いです。
DB情報にもある通り、特に4桁リファレンス(例:Ref.1680, Ref.1016)や手巻きデイトナ(例:Ref.6240)などは、公式に部品の在庫がなく、修理受付が終了しているケースがあります。その場合は、アンティーク専門の民間修理店に相談する必要があります。
総括:ロレックスの「技術公認店」を探すより大事なこと【東京編】
この記事のポイントをまとめました
- 東京で「ロレックス技術公認店」を探すのは(ほぼ)無駄足になる
- かつての技術公認店は、今や「公式の受付窓口」がメイン
- あなたの本当の選択肢は「公式」か「優良な民間」の2択
- 「医者選び」と同じで、何を優先するかで選ぶべき
- 資産価値と絶対的な安心感なら「日本ロレックス(公式)」
- 公式は高額で、研磨必須、アンティーク不可のリスクがある
- 「研磨なし」や「費用」を優先するなら「優良な民間修理店」
- 民間は「店選び」が非常に難しく、リスクも伴う
- 修理費用が10万円を超えるなら、売却も一つの選択肢
- もし民間を選ぶなら、資格や保証、そして「誠実さ」で選ぶこと
