「せっかく100万円以上出して買ったのに、日付がないなんて不便すぎて使えない…」
もしそんな事態になったらと思うと、怖くて購入ボタンを押せませんよね。
その気持ち、痛いほど分かります。
でも、安心してください。解決策はあります。
- 【結論】10年使って分かった「ノンデイトならでは」の意外な落とし穴と、それを超えるメリット
- 「デイトにしとけば良かった」と友人が唇を噛んだ本当の理由
- 【解決策】買う前に「後悔リスク」を0%にする裏ワザ(レンタル活用術)
この記事では、カタログスペックの比較だけでは絶対に見えてこない、10年間の実体験に基づいた「現場のリアル」を、ロレックス歴10年の私が包み隠さず暴露します。
読み終わる頃には、あなたの迷いは晴れ、「これだ」と確信を持って最初の一歩を踏み出せるはずです。
サブマリーナノンデイトを買って後悔した3つの瞬間

- 公的手続き・契約時の「スマホ頼み」
- 「デイトの方が資産価値が高い」という噂を聞いた夜
- シンプルすぎて「普通の時計」に見られた時
「ノンデイトを買って後悔したくない」
…その気持ち、本当によく分かります。私も10年前、正規店のショーケースの前で、まさに同じ悩みを抱えて立ち尽くしていましたから。
(正直、デイト機能なんてスマホがあれば要らないだろう。シンメトリーなデザインの方が美しいし、通っぽいじゃないか。)
当時はそう自分に言い聞かせてノンデイトを選びました。そして10年経った今、結論から申し上げます。
「小さな後悔」は何度もありました。しかし、それ以上に「大きな満足」が勝っています。
とはいえ、これから購入されるあなたには、その「小さな後悔」の正体を事前に知っておいてほしいのです。知っていれば防げる事故のようなものですから。
ここでは、私が実際に生活の中で感じた「失敗したかな…」と思った瞬間を、恥を忍んで具体的にシェアします。
公的手続き・契約時の「スマホ頼み」
まずは、誰もが最初に懸念する「日付確認」の問題についてです。
「今どき、スマホがあるから時計で日付なんて見ないでしょう?」
そう思いますよね。私も買う前は完全にそう思っていました。現代社会において、カレンダー機能なんて至る所にあると。
しかし、現実は少し違いました。特に「役所での手続き」や「重要な契約シーン」において、この欠点は牙を剥きます。
例えば、役所の窓口で書類を記入しているシーンを想像してみてください。
ボールペンを握り、住所と氏名を書き終え、最後に「日付」の欄にペン先を置いた瞬間です。
「あれ、今日って何日だっけ?」
人間の習慣とは恐ろしいもので、左腕に腕時計をしていると、無意識のうちに手首を返して時間を確認しようとする動きをしてしまうのです。
そして、そこにあるのは、美しく研磨された黒い文字盤と、3時位置にある夜光インデックスだけ。
(あ、そうだった。こいつには日付がないんだった…)
この瞬間の、なんとも言えない「空振り感」。
そして、慌ててポケットからiPhoneを取り出そうとするのですが、座って作業をしているとズボンのポケットからスマホが出しづらかったりします。
係員の視線を感じながら、ゴソゴソとスマホを取り出し、顔認証でロックを解除して日付を確認する。
たった数秒、数十秒の出来事です。
でも、この瞬間に感じる「敗北感」というか、「スマートじゃない自分」への苛立ち。
これが地味に心に刺さるんです。
もしデイト付きのサブマリーナであれば、左腕をチラッと見るだけで、「2025年」も「今日の日付」も一発で把握できます。
その流れるような動作こそが、高級時計を持つ大人の余裕だと感じる場面において、ノンデイトは時として「不便なアクセサリー」に成り下がってしまうことがあるのです。
(まあ、慣れてしまえば最初からスマホを机に出しておくようになるんですが、最初のうちは本当にこの動作を繰り返してしまいました。)
特に、銀行の窓口、ホテルのチェックイン、領収書へのサイン。
こういった「アナログな署名」が求められるシーンは、意外と日常に潜んでいます。
デジタル化が進んだとはいえ、日本のビジネスシーンではまだまだ「今日の日付を書く」という行為からは逃れられません。
この「あと一歩、機能が足りない」という感覚は、実用性を重視する男性にとっては、無視できないノイズになる可能性があります。
ただ、これを「致命的な欠点」と捉えるか、「愛すべき不便さ」と捉えるかで、ノンデイトとの付き合い方は変わってきます。
最近の私は、この「日付がない」という事実を逆手に取って、「今日は何日だったか、朝のうちにしっかり記憶する」という脳トレのような習慣に変えてしまいました。
(負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、これも一つの解決策です。)
要するに、ノンデイトを選ぶということは、この「アナログな不便さ」を受け入れる覚悟が必要だということです。
「デイトの方が資産価値が高い」という噂を聞いた夜
次に襲ってくる後悔は、機能面ではなく「メンタル面」、もっと言えば「お財布事情」に関わる話です。
ロレックスを買う時、多くの人が心のどこかで期待していること。
それは、「いざとなったら高く売れる」という資産価値ですよね。
私もそうでした。決して安い買い物ではありません。「一生モノ」と言いつつも、リセールバリューは気になります。
購入当初は満足していたのですが、ある日、時計好きの友人と飲んでいた時のことです。
彼が着けていたのは、サブマリーナのデイトモデル(現行の一つ前のRef.116610LN)。
話題はお互いの時計の現在の相場価格になりました。
「俺のデイト、今買取に出したら〇〇万円くらいつくらしいよ」
彼が口にした金額は、私が想定していた自分のノンデイトの相場よりも、明らかに頭一つ抜けて高い金額でした。
(えっ、定価の差額以上に、中古相場が開いているのか…?)
家に帰ってすぐにスマホで検索しました。
某有名時計店の買取実績、相場推移グラフ、フリマアプリの落札履歴。
画面をスクロールする指が止まります。
確かに、デイトモデルの方が圧倒的に需要が高く、買取価格も高値安定している傾向がありました。
もちろん、購入時の定価もデイトの方が高いので、当たり前といえば当たり前なのですが、「市場での人気投票」で負けたような気がしてしまったのです。
「やっぱり、一般的にはデイト付きが『正解』なのか…」
「ノンデイトは玄人好みと言われるけど、要するにマイナーなだけなんじゃないか?」
そんな疑念が、深夜のテンションも相まって頭の中をグルグルと回り始めました。
特に、ロレックス投資のような記事を目にすると、「デイト付きを買っておくのが鉄則!」なんて書かれていることもあり、心がザワつきます。
(あっちを選んでおけば、将来車を買い替える時の足しになったかもしれないのに…)
こんな風に、純粋に時計として愛でる気持ちに、「損得勘定」というノイズが混じってしまう。
これが、ノンデイトオーナーが陥りやすい「資産価値コンプレックス」です。
不思議なもので、機能としてのデイトが必要かどうかよりも、「世間からより価値があると思われているかどうか」の方が、所有満足度に影響したりするんですよね。
ただ、これに関しては一つだけ反論させてください。
10年経って冷静にデータを見てみると、実はノンデイトの「換金率(リセール率)」は、デイトモデルに決して劣っていないんです。
定価に対する上昇率で見れば、むしろノンデイトの方が優秀な時期さえありました。
あの夜感じた後悔は、あくまで「額面」だけを見たことによる錯覚だったのです。
とはいえ、初心者のうちは「高い方が偉い」という単純な図式に惑わされがちです。
この「隣の芝生は青い」現象に耐えられるだけの、自分の時計への「確固たる愛」がないと、相場が動くたびに一喜一憂することになります。
資産価値を気にしてビクビクするくらいなら、最初から一番人気のデイトを買っておけばよかった。
そう思う夜が、あなたにも来るかもしれません。
シンプルすぎて「普通の時計」に見られた時
3つ目の後悔は、他人の目線、つまり「見栄」に関する部分です。
ロレックスを買う理由の一つに、「ステータス性」があることは否定しません。
「いい時計してるね」と言われたい。自分が頑張って働いた証を、形として示したい。
そんな承認欲求は、男なら誰しも少なからず持っているものです。
しかし、サブマリーナノンデイトは、良くも悪くも「究極にシンプル」です。
ある日、職場の後輩(時計には全く興味がない若手)と話していた時のこと。
ふと私の時計に目をやった彼が言いました。
「先輩の時計、なんかスッキリしてますね。G-SHOCKみたいにゴツくないんですね」
…悪気がないのは分かっています。
でも、ロレックスの代名詞とも言えるあの「サイクロップレンズ(日付の上の拡大鏡)」がないことで、詳しくない人からすると「ロレックスらしさ」が伝わりにくいのです。
デイトモデルのあのレンズの出っ張りは、遠目から見ても「あ、ロレックスだ」と分かる強烈なアイコンになっています。
あれがあるだけで、「高い時計をしている」という記号として機能するのです。
一方でノンデイトは、ツルッとしています。
黒い文字盤に、白いインデックス。要素はそれだけ。
時計好きが見れば「おお、ノンデイトの2行表記(または4行表記)、渋いね!」となりますが、一般人受けという点では、デイトモデルに一歩譲ります。
(せっかく高いお金を出したのに、普通のダイバーズウォッチだと思われているんじゃないか…?)
そんな被害妄想に駆られる瞬間がありました。
特に、合コンや異性とのデートの場面。
女性は意外と男性の時計を見ていますが、細かいモデルの違いまでは分かりません。
「キラキラしている」「なんか凄そう」という直感的な部分で判断されがちです。
その点において、ノンデイトのストイックな機能美は、なかなか伝わりづらい。
「分かりやすい高級感」を求めてロレックスを買うのであれば、このシンプルさは時として「物足りなさ」に変わります。
「これ、ノンデイトなんだよ。日付がない方が本来のダイバーズウォッチの姿でさ…」
なんて語り出したら、それこそ面倒くさいオジサン認定されて終わりです。
(ああ、もっと分かりやすくギラついたモデルにしておけば、いちいち説明しなくてもドヤれたのかなあ)
そんな邪な考えが頭をよぎったことも、一度や二度ではありません。
この時計の良さは、自分自身が理解していればいい。
そう割り切れるようになるまで、少し時間がかかりました。
他人の評価を気にするフェーズにいるうちは、ノンデイトの「引き算の美学」は、ただの「地味さ」に感じられてしまうリスクがあるのです。
さて、ここまで私が感じた「ネガティブな体験談」ばかりを話してきましたが、これを聞いて「じゃあやっぱりデイト付きにしよう!」と即決するのはまだ早いです。
なぜなら、私の友人で「デイト付き」を買った人間もまた、別のベクトルで深く後悔していたからです。
逆に「デイトあり」を選んだ友人が後悔していた話

- サイクロップレンズ(日付窓)の出っ張りが邪魔
- 月末の「カレンダー調整」が面倒すぎる
- 左右非対称(アシンメトリー)なデザインへの違和感
さて、私のノンデイトに対する愚痴を聞いて、「やっぱりデイト付きの方が無難だな」と心が傾いているかもしれません。
しかし、物事には必ず裏表があります。
実は、私がノンデイトを購入したのとほぼ同時期に、サブマリーナの「デイト付き(Ref.116610LN)」を購入した友人がいます。
彼は「機能性重視派」で、「日付がない時計なんて不便で使えない」と、私の選択を鼻で笑っていました。
ところが、購入から数年後。久しぶりに会って酒を飲んだ時、彼は意外な本音を漏らしたのです。
「正直、お前のノンデイトが羨ましくなる時がある」
機能的に優れているはずのデイトモデルを選んだ彼が、なぜ後悔を口にしたのか?
そこには、実際にオーナーになってみないと分からない、デイトモデル特有の「ストレス」がありました。
サイクロップレンズ(日付窓)の出っ張りが邪魔
ロレックスの象徴とも言える、日付表示の上の拡大鏡「サイクロップレンズ」。
実はこれ、サファイアクリスタルの風防から「物理的に出っ張っている」ということをご存知でしょうか?
友人が一番嘆いていたのが、この「物理的な突起」の存在です。
「この前、ドアノブにガツンとぶつけてさ…レンズが割れたかと思って冷や汗かいたわ」
時計のガラス面はフラットですが、レンズ部分だけがボコッと盛り上がっています。
そのため、狭い通路ですれ違う時や、デスクワーク中にふとした拍子に、この「出っ張り」が予期せぬ場所に接触してしまうリスクがあるのです。
(もちろん、サファイアガラスは硬いのでそう簡単には割れませんが、精神衛生上かなり悪いそうです。)
さらに、このレンズには別の問題もあります。
それは「視認性のノイズ」です。
真正面から見れば日付が拡大されて見やすいのですが、少し斜めから見ると、レンズの歪みによって日付はおろか、その下の文字盤すら見えなくなってしまうことがあります。
また、レンズの周囲にホコリや汚れが溜まりやすく、掃除が面倒だという地味な悩みも聞きました。
「お前の時計、ガラス面がツルッとしてて綺麗だよな…」
そう呟く友人の横顔を見て、私は初めて「何もないことの贅沢」に気付かされたのです。
月末の「カレンダー調整」が面倒すぎる
次に彼が挙げたのが、「カレンダー調整の呪縛」です。
機械式時計のカレンダーは、基本的に「31日」まで回るように作られています。
つまり、2月、4月、6月、9月、11月の「小の月」が終わった翌日には、手動で日付を「1日」に進めなければなりません。
これを忘れるとどうなるか。
5月1日の朝、時計を見たら「31日」と表示されている、あの脱力感。
「たかがリューズを回すだけでしょ?」と思いますよね。
しかし、ロレックスのねじ込み式リューズを解除し、カレンダー変更のポジションまで引き出し、日付を早送りし、またねじ込む。
この一連の作業は、忙しい朝には結構な手間に感じられるものです。
さらに厄介なのが、「時計を数日間着けなかった時」です。
週末だけ別の時計をしていて、月曜日の朝にサブマリーナを着けようとしたら止まっていた。
ノンデイトなら、時間を合わせて振ればすぐに使えます。
しかしデイト付きの場合、「時間合わせ」に加えて「日付合わせ」が発生します。
しかも、時計が止まっているのが「午前」なのか「午後」なのかを確認してから日付を送らないと、正午に日付が変わってしまうというミスも起こり得ます。
「この前、日付合わせるのが面倒くさくて、結局スマホで日付確認したわ。何のためのデイト機能だよって思ったね」
友人のこの言葉は、デイト機能の矛盾を鋭く突いていました。
便利さを求めてデイトを買ったのに、その維持管理に手間を取られ、結局スマホに頼る。
それなら最初からノンデイトで良くないか?という理屈です。
左右非対称(アシンメトリー)なデザインへの違和感
最後は、美学の問題です。
「ずっと見てるとさ、右側だけ重いんだよね」
サブマリーナの文字盤において、ノンデイトは完璧な左右対称(シンメトリー)です。
3時、6時、9時のインデックスがバランスよく配置され、どこから見ても調和が取れています。
一方、デイトモデルは3時位置のインデックスがなくなり、代わりに白い日付窓とサイクロップレンズが鎮座しています。
これにより、デザインの重心がどうしても右側に偏って見えるのです。
最初は「これがロレックスの顔だ」と思っていても、長く付き合っていくうちに、ふと「違和感」として意識され始めることがあるそうです。
特に、夜光が光った時。
ノンデイトは全てのインデックスが均等に青く光りますが、デイトモデルは3時位置だけ光りません(現行モデルなど一部を除く)。
暗闇の中で浮かび上がる「欠けた円」を見て、友人は少し寂しさを感じると言っていました。
「時計としての純粋な美しさは、やっぱりノンデイトに軍配が上がるよ」
機能性を取って美しさを妥協した彼と、美しさを取って機能性を妥協した私。
結局のところ、どちらを選んでも「無い物ねだり」の後悔はゼロにはならないのかもしれません。
私がそれでもノンデイトを使い続ける理由

- 「究極のシンメトリー」が生む、飽きのこない美学
- デイトがない分、故障リスクが低いという「実用時計としての信頼」
- 実際、日付確認はスマホで十分という「割り切り」が板につく
ここまで、ノンデイトとデイト、それぞれの「後悔ポイント」を暴露してきました。
それでも、私が10年間サブマリーナノンデイトを手放さず、今でも左腕の相棒として愛用しているのには、明確な理由があります。
それは、不便さを補って余りある「圧倒的なメリット」が存在するからです。
「究極のシンメトリー」が生む、飽きのこない美学
結局のところ、これに尽きます。
時計を見るたびに、「美しいな」と惚れ直す瞬間があるかどうか。
ノンデイトの文字盤には、余計なものが一切ありません。
黒い海のような文字盤に、白く浮かび上がるインデックスと針。
この「完璧なバランス」は、見る人の心を落ち着かせる不思議な力を持っています。
特に、ふと時計に目を落とした時、サイクロップレンズの歪みに邪魔されることなく、クリアに文字盤全体が見渡せる快感。
これは、所有した人間にしか分からない密かな喜びです。
「機能美」という言葉がありますが、サブマリーナノンデイトこそ、その体現者だと私は確信しています。
日付という「日常の情報」を削ぎ落とし、時間という「本質」だけに向き合う。
そのストイックな姿勢が、着ける人間の背筋を少しだけ伸ばしてくれるような気がするのです。
この美学にハマると、もうデイト付きの時計が「うるさく」感じてしまうほどです。
デイトがない分、故障リスクが低いという「実用時計としての信頼」
これは少しマニアックな視点かもしれませんが、機械式時計として非常に重要なポイントです。
機械式時計の故障原因で上位に来るのが、「カレンダー機構のトラブル」です。
特に「日付変更禁止時間帯(夜8時から朝4時頃)」に無理やり日付を操作してしまい、内部の歯車を欠けさせてしまう事故は後を絶ちません。
しかし、ノンデイトにはそもそもカレンダー機構が搭載されていません。
部品点数が少なく、構造がシンプルであるということは、それだけ「壊れる箇所が少ない」ということを意味します。
これは、プロの道具(ツールウォッチ)として最強の強みです。
オーバーホールの際も、カレンダー周りの部品交換が発生しないため、メンテナンス費用が若干安く済むケースもあります。
「いつ操作しても壊れない」「長く使ってもトラブルが少ない」
この絶対的な安心感は、10年、20年と長く付き合っていく上で、何物にも代えがたい価値となります。
実際、日付確認はスマホで十分という「割り切り」が板につく
そして最後に、人間の適応能力の話です。
最初のうちは役所で空振りしたり、不便を感じることもありました。
しかし、人間とは不思議なもので、3ヶ月もすれば慣れます。
「日付確認はスマホかPCで。時間は時計で」
この役割分担が脳内で完全に固定されると、もはやストレスを感じなくなります。
むしろ、時計を見る行為が「情報を得るため」だけでなく、「一息つくため」や「気分を上げるため」のアクションに変わっていきます。
スマホの画面は情報の洪水で疲れますが、ノンデイトのシンプルな盤面は、見るだけで視覚的な休息を与えてくれます。
「不便を楽しむ」というと大げさかもしれませんが、デジタル漬けの現代において、あえてアナログでシンプルな道具を使うことは、一種の贅沢な遊び心だと思えるようになりました。
後悔しないためのたった一つの解決策

- 他人の体験談をいくら読んでも、「あなたの生活」に合うかは分からない
- 最高の解決策は、「買う前に、自分の腕で生活してみる」こと
- レンタルで「お試し期間」を作れば、100%後悔を防げる
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
私の体験談、そして友人の体験談を聞いて、あなたの迷いは晴れましたか?
「余計に迷ってしまった…」
もしそう感じているなら、それはとても正常な反応です。
なぜなら、私がいくら「ノンデイトは美しい」と語っても、友人が「デイトは邪魔だ」と言っても、それはあくまで「他人の物語」に過ぎないからです。
あなたの生活リズム、あなたの職場の雰囲気、あなたの腕の太さ。
それら全ての条件が組み合わさって初めて、「あなたにとっての正解」が決まります。
ネットの口コミを何時間検索しても、最後の答えは出ません。
答えは、「あなたの腕の上」にしかないのです。
では、どうすれば100万円以上の失敗を回避できるのか?
結論は一つしかありません。
これに尽きます。
腕時計レンタルサービスならカリトケ
私が購入した10年前には存在しませんでしたが、今は「KARITOKE(カリトケ)」のような高級時計レンタルサービスがあります。
ここなら、月額数千円〜数万円(モデルによる)で、本物のサブマリーナを1ヶ月単位でレンタルできます。
店での数分の試着では絶対に分からないことが、1ヶ月生活を共にすれば全て見えてきます。
レンタルでチェックすべき「自分だけの正解」
- 朝の忙しい時間に、本当に日付確認でストレスを感じないか?
- 会社のデスクでPCを打つ時、時計の厚みや重さは気にならないか?
- 上司や同僚、パートナーに見せた時、どんな反応をされるか?
- 毎日眺めていて、「飽き」が来ないか?
もし借りてみて、「やっぱり日付がないと無理!」と思えば、返却してデイトモデルを買えばいいのです。
逆に、「意外と日付なんて要らないな。それよりこの軽さが最高だ」と思えば、自信を持ってノンデイトを購入できます。
レンタル料は数万円かかりますが、100万円の買い物で失敗して何十万円も損をするリスクを考えれば、これほど安い「保険」はありません。
迷っている時間が一番もったいないです。
まずは1ヶ月、あなたの腕で「試運転」をしてみてください。
その1ヶ月後に出した答えこそが、誰にも否定できない「あなただけの真実」です。
もし買ってみて合わなかったら?「資産価値」という保険

- ロレックスの凄いところは、「買って、使って、売っても損しにくい」こと
- 万が一後悔しても、高値で売却できるので致命傷にはならない
- 出口戦略(買取)を知っておけば、購入の恐怖は消える
「レンタルもいいけど、やっぱり自分のものとして買いたい」
そう思うのも当然です。
そんなあなたに、もう一つの「安心材料」をお渡ししておきましょう。
それは、ロレックスというブランドが持つ、最強の特権。
「買って、使って、売っても、ほとんど損をしない(場合によっては得をする)」という圧倒的なリセールバリューです。
ノンデイトは本当に損なのか?
前半で「デイトの方が高い」という話をしましたが、それはあくまで「買取価格の絶対額」の話です。
重要なのは、「買った値段に対して、いくらで売れるか」という「換金率(リセール率)」です。
実は市場データを見ると、ノンデイトの換金率は非常に優秀です。
定価で購入できた場合、モデルや時期によっては、使った後でも買った値段以上で売れるケースすら珍しくありません。
仮にプレミアム価格(定価以上)で並行輸入品を買ったとしても、数年使って売却する際の「実質的なコスト(購入額と売却額の差)」は、他のブランド時計に比べれば驚くほど少額で済みます。
つまり、サブマリーナを買うということは、「消費」ではなく「資産の移動」に近いのです。
「もし買って後悔したらどうしよう…」
そう悩む必要はありません。
後悔したら、売ればいいのです。
ロレックスなら、それが可能です。
致命的な大損をすることなく、「やっぱり違ったから買い直そう」というリカバリーが効く。
これこそが、ロレックスを選ぶ最大のメリットかもしれません。
ただし、その「出口戦略」を確実にするためには、高く買い取ってくれるパートナーを知っておく必要があります。
「時計」の高価買取は全国約1500店舗展開の【買取大吉】
もし手放すことになった場合、近所のリサイクルショップに適当に持ち込むのは絶対にNGです。
専門知識のない店では、サブマリーナの微細な仕様違いや、最新の相場が反映されず、数十万円単位で損をする可能性があります。
「買取大吉」のような、ロレックスの買取実績が豊富で、全国展開している大手専門店なら、その時々の最高値に近い価格を提示してくれます。
プロの査定員が価値を正しく見極めてくれるので、資産としてのロレックスを安心して任せられます。
最大10社に同時査定依頼が可能・買取価格を比較して時計を最高額で売ろう!【みんなの買取】
さらに貪欲に「1円でも高く売りたい」と考えるなら、一括査定サービスを使うのが賢い選択です。
「みんなの買取」なら、複数の業者に一括で査定を依頼し、価格を競わせることができます。
特にロレックスのような人気モデルは、業者によって在庫状況が異なり、提示額にバラつきが出やすい商材です。
A社よりB社の方が5万円高かった、なんてことはザラにあります。
比較することで、確実に「相場の天井」で売り抜けることができます。
「いざとなれば、ここで高く売ればいい」
この逃げ道(出口)を知っているだけで、購入時のプレッシャーは驚くほど軽くなります。
よくあるQ&A
Q. ノンデイトは人気がないから店に残っている確率が高いですか?
A. 残念ながら、それは都市伝説です。
確かにデイトモデルよりは生産数が多いという説もありますが、ノンデイトも世界的に枯渇しており、正規店での入手難易度は「マラソン(何度も通うこと)」が必要なレベルで高いです。見つけたら即決断しないと、次に来た時にはもうありません。
Q. スーツに合わせるならデイトとノンデイト、どちらが良いですか?
A. 個人的には「ノンデイト」を推します。
スーツの袖口からチラッと見えた時、サイクロップレンズの出っ張りがないノンデイトの方が、よりドレスウォッチに近いスマートな印象を与えます。厚みもわずかに薄い(旧モデルの場合など)ため、シャツの袖への収まりも良いです。
Q. 夜光塗料の寿命はどれくらいですか?
A. 現行や高年式のモデルなら、ほぼ半永久的です。
昔のトリチウム夜光などは経年劣化で光らなくなりましたが、現在の「クロマライト」などの蓄光塗料は、光を当てれば何度でも強く発光します。夜間の視認性は抜群です。
Q. オーバーホール料金はデイトとノンデイトで変わりますか?
A. 基本料金は同等か、ノンデイトの方が数千円安い場合があります。
業者によりますが、カレンダー機構がない分、工数が減るため安くなる設定の店もあります。ただし、日本ロレックス正規のオーバーホールでは、モデル区分によって一律料金の場合も多いため、大きな差はないと考えて良いでしょう。
Q. 中古で買うならどのモデル(型番)がおすすめですか?
A. コスパなら「Ref.14060M」、高級感なら「Ref.114060」以降です。
5桁品番の「14060M」は軽量でシャープな着け心地が魅力で、まだ手の届きやすい価格帯です。6桁品番の「114060」や現行「124060」は、セラミックベゼルになり傷に強く、クラスプ(留め具)の高級感が段違いです。予算と好みの着け心地(軽さvs重厚感)で選んでください。
総括:サブマリーナノンデイトで後悔しないための全知識
この記事のポイントをまとめました
- ノンデイトの後悔No.1は「役所などの書類記入時に日付が分からずスマホを出す気まずさ」。
- しかし、スマホで確認する習慣さえつけば、それは「致命的な欠点」ではなくなる。
- 逆にデイトモデルは「レンズの出っ張り」や「カレンダー調整の手間」という後悔リスクがある。
- ノンデイトの「究極のシンメトリー(左右対称)」は、長く使うほど愛着が湧く美学である。
- カレンダー機構がない分、故障リスクが低く、メンテナンス性にも優れている。
- 「資産価値」においてはデイトが高い傾向にあるが、ノンデイトの換金率も極めて優秀。
- 周囲の評判よりも、自分の生活リズムに合うかどうかが最重要。
- 迷っているなら、購入前に「カリトケ」などのレンタルで1ヶ月試すのが最強の失敗回避策。
- 万が一購入後に合わなくても、ロレックスなら高値で売却できる「逃げ道」がある。
- 結論:機能(デイト)ではなく、美学(ノンデイト)を選んだ自分を誇れるなら、それは最高の相棒になる。