サブマリーナノンデイトはダサい?妥協で買うと後悔する残酷な真実

「日付がないなんて不便だ」「デイトの廉価版でしょ?」……

そんな素人の雑音に惑わされるのは、もう終わりにしましょう。

時計ストラテジストの視点と独自のコスト試算データに基づき、あなたのその不安を「優越感」に変えることを約束します。

まずは、その「ダサい」という評判の正体を知ることから始めてみてください。

  • 【真実】ノンデイトを選ぶべき「3つの美学」と、ダサいと言われる残酷な理由
  • 【試算】10年保有で差がつく?デイトvsノンデイトの「実質コスト」完全版
  • 【結論】他人の視線より「資産価値」を信じるべき決定的なデータ
目次

サブマリーナ ノンデイトはダサいのか?

  • 検索結果に並ぶ「ダサい」の文字に怯えるあなたへ
  • 結論:「ダサい」は素人の意見。「通」はあえてノンデイトを選ぶ
  • この記事で証明すること:美学、機能、そして衝撃の資産価値

検索結果に並ぶ「ダサい」の文字に怯えるあなたへ

あなたが今、スマートフォンの画面を見つめながら感じているその「小さな棘」のような不安、痛いほどよく分かります。

一生モノの時計を買おうと決意し、ロレックスのサブマリーナという王道に辿り着いた。

予算やデザイン、そして何より「自分らしさ」を考慮して、シンプルで硬派なノンデイトモデル(Ref.124060やRef.114060など)に心を惹かれている。

それなのに、検索窓に「サブマリーナ ノンデイト」と打ち込んだ瞬間、Googleは無慈悲にもサジェストキーワードとして「ダサい」「後悔」「貧乏」といったネガティブな言葉を羅列してきます。

(正直、これを見た瞬間に購入意欲が3割くらい削がれますよね。「え、俺が選ぼうとしてるものって、世間的にはそんな評価なの?」と。)

数百万円という大金を支払って手に入れる相棒が、他人から「妥協して買ったんだな」と後ろ指を指されるかもしれない。

その恐怖は、ロレックスというブランドが持つステータス性が高ければ高いほど、無視できないノイズとなってあなたの決断を鈍らせているはずです。

特に、会社の同僚や取引先がデイト機能付きの「サブマリーナ デイト」を着けていた場合、並んだ時のことを想像してしまうでしょう。

あの特徴的なサイクロップレンズ(日付拡大鏡)がついたモデルの隣で、つるんとしたガラスのノンデイトが、どこか「格下」に見えてしまうのではないか、と。

しかし、ここで断言させてください。その不安は、時計というプロダクトの「本質」を知らない人々が作り出した、単なる幻影に過ぎません。

インターネット上の「ダサい」という声の主たちは、実際にサブマリーナを所有し、毎日腕に巻いて生活しているオーナーたちなのでしょうか?

多くの場合、答えはNoです。スペック表の数字や定価の違いだけを見て、「機能が少ない=劣っている」「安い=ダサい」と短絡的に結びつけているだけの外野の声であることがほとんどなのです。

あなたがこれから手に入れようとしているのは、そんな薄っぺらい評価軸で測れるような代物ではありません。

結論:「ダサい」は素人の意見。「通」はあえてノンデイトを選ぶ

時計の世界に深く足を踏み入れた人間ほど、最終的にノンデイトに行き着くという現象をご存知でしょうか。

これは「あえて」の選択です。決して「デイトが買えないからノンデイトにした」という消極的な理由ではありません。

なぜなら、時計愛好家やコレクター、あるいは私のような時計ストラテジストにとって、時計選びの基準は「機能の多さ」ではないからです。私たちが重視するのは、「デザインの純度」と「歴史的な正統性」、そして「哲学」です。

(ぶっちゃけ、日付を確認したければスマホを見ればいいんです。0.1秒で正確な日時が分かりますから。現代において機械式時計に求められているのは、便利さではなく「ロマン」と「資産性」です。)

サブマリーナというモデルの起源を遡れば、1953年に誕生した初代モデル(Ref.6204)に辿り着きます。そして、その初代モデルには日付表示なんてありませんでした。

つまり、サブマリーナという時計の「原点にして頂点」のデザインコードは、ノンデイトにこそ宿っているのです。

デイト表示とサイクロップレンズは、後年の実用性を求めた進化の過程で付加されたものであり、ある意味では「デザイン上のノイズ」とも言えます。

「通」と呼ばれる人たちは、そのノイズを嫌います。文字盤の3時位置に穴を開け、レンズで盛り上げ、左右の対称性(シンメトリー)を崩してまで日付を見る必要性を感じないのです。彼らは、完璧にバランスの取れた文字盤の美しさにこそ、数百万円を支払う価値を見出しています。

ですから、もし誰かがあなたのノンデイトを見て「日付ないの?」と聞いてきたら、心の中でこう笑ってやればいいのです。「ああ、君はまだスペックでしか時計を見られないんだね」と。

美学、機能、そして衝撃の資産価値

とはいえ、精神論だけで100万円以上の買い物を決断するのは難しいことも理解しています。特にロレックスは、嗜好品であると同時に「資産」としての側面も強いですから、「損をしたくない」と考えるのは当然のことです。

そこでこの記事では、感情論だけでなく、冷徹な数字と論理を用いて、ノンデイトの優位性を徹底的に証明していきます。

具体的には、以下の3つの視点から掘り下げていきます。

この記事のコア・バリュー

  • 【美学】:なぜシンメトリーがこれほどまでに人を惹きつけるのか、デザインの魔力を言語化します。
  • 【実体験】:実際に3年間ノンデイトを使い倒して分かった、カタログには載っていない「リアルな使用感」。
  • 【資産価値】:ここが最重要です。10年保有した場合の「メンテナンス費用」と「リセールバリュー」を独自に試算し、デイトモデルと比較してどちらが経済的に「賢い選択」なのかを白黒つけます。

これから展開する話は、時計雑誌の提灯記事には決して書かれない、オーナーならではの「生々しい本音」と「財布の事情」を含みます。

読み終える頃には、あなたの目にはノンデイトが「妥協の産物」ではなく、洗練された大人が選ぶべき「賢者の時計」として映っているはずです。そして、自信を持って正規店へ足を運ぶか、あるいは賢く中古市場で良個体を探し始める準備が整うでしょう。

1. なぜ「サブマリーナ ノンデイト=ダサい」と言われるのか?

初心者におすすめなエクスプローラー

  • 理由1:日付がない=「不便」という短絡的な評価
  • 理由2:「デイトを買えなかった妥協」という偏見(価格差による劣等感)
  • 理由3:シンプルすぎて「地味」に見える(高級時計=ギラギラという誤解)

理由1:日付がない=不便という短絡的な評価

「ダサい」と言われる最大の表層的な理由は、間違いなくこれです。「日付がないなんて不便じゃないか」という、機能至上主義的な批判です。

確かに、ビジネスシーンにおいて日付を確認する機会は多いでしょう。契約書へのサイン、スケジュールの確認、メールの作成……。「今日、何日だっけ?」と思う瞬間は、一日に何度も訪れます。

そんな時、左腕に目をやって日付が分からないと、「なんだ、高い時計なのに日付も分からないのか」と落胆する。あるいは、他人から「それ、不便じゃない?」と聞かれる。これが「ダサい(=機能的に劣っている)」という評価に直結しているのです。

しかし、ここで一度立ち止まって考えてみてください。

あなたは本当に、腕時計で日付を確認していますか?

(正直に胸に手を当ててみてください。デスクワーク中、PCの画面右下の日付を見ていませんか? 外出中、スマホのロック画面で時間と日付を同時に確認していませんか?)

現代人の生活環境には、正確な日付情報が溢れかえっています。PC、スマホ、スマートウォッチ、電子掲示板。視線を上げればどこかに日付があるこの時代に、わざわざ直径数ミリの小さな窓、しかも老眼が入ってくると判読すら怪しい文字盤の日付に頼る必要性は、実は限りなく低いのです。

さらに言えば、機械式時計のデイト機能には、多くの人が口を閉ざす「致命的な面倒くささ」があります。

それは、「月ごとの日付調整」です。

サブマリーナ(デイトモデル含む)は、年次カレンダーではありません。30日で終わる月(小の月)の翌日、時計は「31日」を表示し続けます。つまり、2月、4月、6月、9月、11月の翌月1日には、必ず手動でリューズを操作し、日付を進める作業が発生するのです。

朝の忙しい時間に、「あ、今日1日なのに時計は31日になってる」と気づく。慌ててリューズをねじ込み解除し、カリカリと日付を回す。もし時計が止まっていたら、午前午後の設定も気にしながら針を回さなければならない(午後8時から午前4時の間の「操作禁止時間帯」にうっかり日付を変えると、歯車が欠けて修理費数万円コースです)。

この一連の儀式を「愛着」と呼べる人は良いですが、多くの人にとっては単なる「ストレス」です。

一方、ノンデイトはどうでしょうか。月末だろうが月初の朝だろうが、時計が動いていれば時間は合っています。止まっていても、リューズを回して時刻を合わせるだけ。午前午後の概念すら気にする必要がありません。

「機能がない」ことは「不便」なのではなく、「煩わしさからの解放」を意味します。この逆転の発想ができない人たちが、安易に「機能不足=ダサい」というレッテルを貼っているに過ぎないのです。

理由2:「デイトを買えなかった妥協」という偏見(価格差による劣等感)

次に、より根深く、そして人間のドロドロとした感情に関わる理由がこれです。

「本当はデイトが欲しかったけど、お金がないから(あるいは在庫がないから)安いノンデイトで妥協したんでしょ?」

という、見下しの視線です。

実際、ロレックスの定価設定において、サブマリーナのデイトとノンデイトには明確な価格差があります。現行モデル(2024年時点)でおよそ17万円程度の差。中古市場においても、一般的にはデイトモデルの方が高値で取引される傾向にあります。

資本主義社会において「価格が高い=偉い」という価値観は強力です。特にロレックスのようなステータスブランドにおいては、定価が高いモデルこそが上位互換であり、安いモデルは下位互換であると見なされがちです。

(これが車なら分かりやすいですよね。同じ車種でも、エンジンの排気量が大きく装備が豪華な「上位グレード」と、装備を削った「ベースグレード」があれば、ベースグレードに乗っている人は「予算の都合かな」と思われてしまう。あの感覚です。)

このヒエラルキー意識が、ノンデイトに対する「貧乏くさい」「ケチった」というネガティブなイメージを増幅させています。

しかし、これは大きな誤解です。サブマリーナにおけるデイトとノンデイトの関係は、車の「グレード違い」とは根本的に異なります。

なぜなら、両者は搭載しているムーブメントの基本性能(精度、パワーリザーブ、耐磁性)においても、外装の仕上げ(セラミックベゼル、グライドロッククラスプ、904Lステンレススチール)においても、完全に同等の品質を持っているからです。

ただ一点、「カレンダー機構というモジュールが乗っているか否か」の違いしかありません。これは「上位・下位」ではなく、「機能の有無によるバリエーション」に過ぎないのです。

むしろ、後述する資産価値の章で詳しく解説しますが、ノンデイトは定価が安い分、リセールバリュー率(換金率)においてはデイトを凌駕するケースも多々あります。「安く買って、高く売れる率が高い」。これを「妥協」と呼ぶ投資家がいるでしょうか? いいえ、これは「賢明な投資」です。

他人が勝手に貼った「価格差=格差」というレッテルに怯える必要はありません。あなたは「安い方」を選んだのではなく、「無駄を削ぎ落とした方」を選んだのです。

理由3:シンプルすぎて地味に見える(高級時計=ギラギラという誤解)

3つ目の理由は、視覚的なインパクトの問題です。

ロレックスを買う動機の一つに、「他人に見られたい」「良い時計をしていると気づかれたい」という承認欲求があることは否定できません。100万円以上払うのですから、それは当然の心理です。

その点において、サブマリーナ デイトに付いている「サイクロップレンズ」は最強の武器です。あの風防からポコっと飛び出したレンズは、遠目から見ても一発で「あ、ロレックスだ!」と分かるアイコニックな記号として機能します。

対して、ノンデイトの風防はフラットでつるんとしています。文字盤も黒一色で、装飾的な要素は極限まで削ぎ落とされています。

このシンプルさが、派手さを求める層や、時計に詳しくない層からは「地味」「特徴がない」「普通のダイバーズウォッチに見える」と映るのです。

「せっかくロレックス買ったのに、誰にも気づかれないじゃん……」

そんな懸念が、「地味でダサい」という評価に繋がります。

しかし、これも考えようによっては最大のメリットになります。

(ここだけの話ですが、ビジネスシーンで「ロレックス感」全開の時計は、時に嫌味になります。上司や取引先の視線が痛い……なんて経験、ありませんか?)

ノンデイトの「地味さ」は、言い換えれば「奥ゆかしさ」であり「ステルス性」です。

分かる人には一目で「お、ノンデイトか。渋いね」と伝わり、分からない人には「質の良さそうな時計だな」程度にしか認識されない。この絶妙な距離感こそが、大人の男の装いには必要なのです。

ギラギラと主張する時計は、夜の繁華街では映えるかもしれませんが、誠実さが求められるビジネスの現場や、冠婚葬祭などのフォーマルに近い場ではノイズになります。ノンデイトのミニマルな顔立ちは、スーツの袖口からチラリと覗いた時に、決して出しゃばることなく、しかし確かな品格を漂わせます。

「地味」なのではありません。「洗練」されているのです。足し算のデザインしか評価できない感性の人々に、この引き算の美学を理解してもらう必要はありません。

2. 【実体験】ノンデイトを3年使ってわかった意外な真実

  • 「日付確認」はスマホで十分。むしろリューズ操作からの解放が快適すぎる
  • サイクロップレンズがないことによる視認性と「美」
  • 体験談:スーツの袖口への収まり具合と、ふとした瞬間の優越感

「日付確認」はスマホで十分。むしろリューズ操作からの解放が快適すぎる

冒頭の心理分析でも触れましたが、実際に3年間、ノンデイト(私の場合はRef.114060)を使い倒して痛感したことがあります。

それは、「日付がないことの不便さは、使い始めの3日で慣れる」という事実です。

購入当初は確かに、ふとした瞬間に腕を見て「あ、日付ないんだった」と思うことがありました。しかし、それは長年染み付いた「腕時計を見る=時間と日付を見る」という癖が残っていただけの話です。

人間の適応能力は凄まじいもので、1週間もすれば「日付はスマホかPC」という新しい回路が脳内に出来上がります。むしろ、それ以上に大きなメリットとして感じたのが、「時刻合わせのストレスフリーさ」でした。

私は週末にだけ時計を着けることも多いのですが、金曜の夜に外して月曜の朝に着けようとすると、パワーリザーブ(駆動力)が切れて止まっていることがあります。

これがデイト付きの場合、まず時刻を合わせ、次に日付を合わせる必要があります。しかも、「今は午前か午後か?」を考えながら慎重に針を回し、日付変更禁止時間帯を避けて……という、あの神経を使う作業が待っています。

しかし、ノンデイトならどうでしょう。

リューズを引く。今の時間に針を合わせる。リューズを戻す。以上、終了。所要時間わずか10秒。

この「何も考えずにサッと巻いて出かけられる」という軽快さは、一度味わうと病みつきになります。まるで、余計な装備を捨てて身軽になったバックパッカーのような清々しさ。これこそが、道具としての本来あるべき姿ではないかとすら思えてきます。

サイクロップレンズがないことによる視認性と「美」

次に、視覚的な体験についてです。

サブマリーナ デイトの象徴である「サイクロップレンズ(拡大鏡)」は、日付を大きく見せるための機能ですが、同時に「文字盤の一部を歪めて隠してしまう」という側面も持っています。

ノンデイトを使い始めて感動したのは、「風防(ガラス)の透明感」です。

斜めから見ても、真横から見ても、視界を遮るものが何もない。文字盤の隅々までがクリアに見渡せる。まるで、研ぎ澄まされた一枚の氷を通して時間を見ているような感覚です。

特に、ふとした瞬間に光が反射した時の、フラットなガラス面の輝きは格別です。レンズの突起がないため、光が均一に走り、時計全体がよりシャープでモダンな印象を与えてくれます。

(正直なところ、あのレンズの周りってホコリが溜まりやすいんですよね……。綿棒で掃除する手間がなくなったのも、地味ですが大きな喜びです。)

体験談:スーツの袖口への収まり具合と、ふとした瞬間の優越感

「ダイバーズウォッチをスーツに合わせるのは邪道」という意見もありますが、現代のビジネススタイルにおいては許容範囲、むしろ「外し」のアイテムとして定着しています。

その際、ノンデイトには隠れたメリットがあります。

スペック上の厚みはデイトモデルとほぼ変わらない(あるいはコンマ数ミリの違い)はずなのですが、サイクロップレンズの出っ張りがない分、Yシャツの袖口への引っ掛かりが明らかに少ないのです。

「スルッ」と袖の中に収まる感覚。

会議中や商談中に、袖口からチラリと見える漆黒の文字盤。そこに余計な数字(日付)がないことで、相手に「時間を気にしている」という印象を与えにくく、かつ「実直さ」を演出できている(と勝手に思っている)瞬間。

この「袖通りの良さ」は、毎日スーツを着るビジネスマンにとっては、数値以上の快適さとして感じられるはずです。

3. デイトvsノンデイト徹底比較:玄人がノンデイトを選ぶ「3つの美学」

  • 美学1:究極のシンメトリー(左右対称)が生む「顔」の良さ
  • 美学2:オリジナルへの敬意。ジェームズ・ボンドも愛した正統性
  • 美学3:堅牢性とメンテナンス性。壊れないことこそ正義

美学1:究極のシンメトリー(左右対称)が生む「顔」の良さ

ここからは、少しマニアックな「美学」の話をしましょう。しかし、これこそがノンデイトを選ぶ最大の理由であり、デイト派には絶対に味わえない世界です。

時計の文字盤において、「左右対称(シンメトリー)」であることは、美しさの黄金比と言われています。

サブマリーナ デイトを見てください。3時位置にあるインデックス(夜光塗料が塗られた目盛り)が取り払われ、代わりに日付窓が開けられています。

これにより、文字盤の右側だけ質量が抜け、バランスが崩れているとも言えます(もちろん、それがロレックスの顔だという意見も否定しません)。

一方、ノンデイトを見てください。

12時の三角形、6時と9時の長方形、そして3時位置にもしっかりと配置された長方形のインデックス。全ての配置が完璧な均衡を保っています。

夜になり、クロマライト(夜光)が青く発光した瞬間、その差は歴然となります。デイトモデルは3時位置が光りませんが、ノンデイトは円を描くように全ての時間が光り輝きます。

この「欠損のない美しさ」。これに気づいてしまうと、もうデイトモデルの文字盤が「何かが足りない顔」に見えてきてしまうのです。

美学2:オリジナルへの敬意。ジェームズ・ボンドも愛した正統性

「男は歴史を身につける」と言われます。

前述の通り、1953年の初代サブマリーナはノンデイトでした。そして、映画『007』シリーズでショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドが愛用した「ビッグクラウン(Ref.6538)」も、当然ながらノンデイトです。

つまり、サブマリーナという伝説のストーリーにおいて、主役は常にノンデイトだったのです。

デイト機能は、あくまで「便利さを求めた大衆化」の結果です。オリジナルの魂、ハードボイルドなダイバーズウォッチとしての純血種は、今も昔もノンデイトなのです。

(「ボンドウォッチと同じ系譜なんだぜ」と語れるロマン。これだけでハイボールが3杯は飲めますよね。)

美学3:堅牢性とメンテナンス性。壊れないことこそ正義

機械式時計は、部品数が多ければ多いほど故障のリスクが上がります。

デイト機構は、日送り車、カレンダーディスク、バネなど、多くの追加部品で構成されています。特にロレックスのデイトジャスト機構(瞬時に日付が切り替わる機能)は強力なバネの力を使うため、負荷がかかりやすい箇所でもあります。

ノンデイトには、それがありません。

シンプルであるということは、それだけで「壊れにくい」という最強のスペックを意味します。ダイバーズウォッチの本質が「過酷な環境でも止まらないこと」だとすれば、より構造が単純なノンデイトこそが、その理念を体現していると言えるでしょう。

4. 【独自試算】10年使うならどっちが得?実質保有コストシミュレーション

  • 【試算】イニシャルコスト差:約17万円の重み
  • 【維持費】オーバーホール時の「見えないリスク」
  • 【出口戦略】リセールバリューの「額」と「率」のトリック

【試算】イニシャルコスト差:約17万円の重み

さて、ここからは皆様が最も気になる「お金」の話をします。感情論抜きで、電卓を叩いてみましょう。

2024年現在の国内定価(参考値)を比較します。

  • サブマリーナ デイト (Ref.126610LN): 約155万円
  • サブマリーナ ノンデイト (Ref.124060): 約138万円
  • 差額: 約17万円

まず、入り口の時点で約17万円ノンデイトが安いです。この17万円をどう見るか。

もしあなたがS&P500などのインデックス投資で年利5%で運用できるなら、この浮いた17万円は10年後には約27万円に化けます。つまり、ノンデイトを選ぶだけで、機会損失を含めれば約27万円分のアドバンテージを持ってスタートできるのです。

【維持費】オーバーホール時の「見えないリスク」

次にランニングコストです。ロレックスの推奨するオーバーホール(分解掃除)の頻度は約10年に1回程度とされていますが、大切に使うなら5〜7年に1回はメンテナンスに出したいところです。

日本ロレックスにおける基本技術料は、デイトもノンデイトも大きな差はありません。しかし、問題は「部品交換」です。

前述の通り、デイト機構は部品点数が多いため、交換が必要なパーツが発生する確率が単純に高くなります。もしカレンダーディスクに傷が入っていたり、日送り車が摩耗していれば、数万円単位の追加費用が発生します。

10年間で2回オーバーホールに出すと仮定した場合、部品交換リスクを含めると、維持費においてもノンデイトの方が数万円安く済む可能性が高いのです。

【出口戦略】リセールバリューの「額」と「率」のトリック

最後に売却時(出口)の話です。「デイトの方が高く売れる」というのは事実です。買取価格の絶対額で見れば、デイトの方が高いでしょう。

しかし、投資対効果で見るべきは「額」ではなく「率(リターン率)」です。

中古市場の相場はその時々で変動しますが、歴史的に見て、ノンデイトのリセールバリュー(定価に対する買取価格の割合)は、デイトに肉薄するか、時として上回る(プレミア率が高くなる)現象が起きます。

これは、「生産数がデイトに比べて少ない」という希少性が効いてくるからです。市場に出回る個体数が少ないため、コレクター需要が高まった瞬間に価格が跳ね上がりやすいのです。

結論:

入り口で17万円安く済み、維持費も安く抑えられ、出口での換金率も同等以上。つまり、「実質保有コスト(Total Cost of Ownership)」で考えれば、ノンデイトこそが最も財布に優しい「賢者の選択」であると言えます。

もし、あなたが今持っている時計を売ってサブマリーナの資金にしたい、あるいは将来的な資産価値を含めて相談したいと考えているなら、専門の鑑定士に見てもらうのが一番の近道です。

資産価値をチェックする:
全国展開で信頼できる【買取大吉】なら、プロの視点であなたの時計の「現在の価値」を正確に査定してくれます。「まずは価格だけ知りたい」という場合でも、自分の資産状況を把握しておくことは、次の投資(購入)への大きな一歩になります。

5. それでも迷うあなたへ:後悔しないための「最終確認テスト」

  • あなたはどっち? ライフスタイル別チェックリスト
  • ビジネス特化ならデイト、趣味と実益ならノンデイト
  • 「買う前に試す」という現代的な賢い選択肢

あなたはどっち? ライフスタイル別チェックリスト

ここまで読んでもまだ迷っているあなたのために、最終的な決断を下すためのチェックリストを用意しました。

デイト (Ref.126610LN) を選ぶべき人

  • 仕事中、書類に日付を手書きする機会が1日5回以上ある。
  • 「これぞロレックス!」というサイクロップレンズの見た目が好きでたまらない。
  • この1本しか持たず、365日毎日着用する予定だ(止めることがない)。

ノンデイト (Ref.124060) を選ぶべき人

  • 日付はスマホやPCで見る癖がついている。
  • 週末だけ、あるいは気分の良い日だけ時計を着けたい(時刻合わせを楽にしたい)。
  • 「左右対称の美しさ」や「初代モデルの歴史」にロマンを感じる。
  • 「人と被りたくない」「通だと思われたい」という密かな願望がある。
  • 初期費用を抑えて、賢く資産運用したい。

いかがでしょうか。もし、下の「ノンデイト」の項目に2つ以上チェックが入ったなら、もう迷う必要はありません。自信を持ってノンデイトを選んでください。

「それでもやっぱり、買ってから後悔するのが怖い……」

その気持ちも痛いほど分かります。数百万円の買い物ですから、石橋を叩いて壊すくらい慎重になるのが普通です。

そんな時は、「買う前に、自分の生活の中で試してみる」のが最も確実な解決策です。

失敗しないための裏技:
高級時計レンタルサービスの【カリトケ】を使えば、月額料金でサブマリーナを実際に借りて使うことができます。1ヶ月だけでもレンタルして、職場に着けて行ってみてください。「日付がなくて不便か?」「周囲の反応はどうか?」を実地検証すれば、もう迷いは消えるはずです。

よくあるQ&A

Q. ノンデイトはリセールバリューが悪いと聞きましたが本当ですか?

A. 誤解です。確かに買取「金額」はデイトの方が高いですが、購入価格(定価)もデイトの方が高いです。購入額に対する売却額の割合(リセール率)で見れば、ノンデイトは非常に優秀です。特に生産終了モデルなどは、デイト以上のプレミアが付くことも珍しくありません。

Q. ダイビングをしなくてもサブマリーナを選んで良いのでしょうか?

A. 全く問題ありません。むしろ、サブマリーナ購入者の99%はダイビングをしません。高い防水性能(300m)は、突然のゲリラ豪雨や、手を洗う時の水ハネ、汗などに対する「圧倒的な安心感」として、日常生活でこそ真価を発揮します。

Q. スーツにサブマリーナは本当に合いますか?

A. 現代のドレスコードではほぼ問題ありません。特にノンデイトはシンプルで厚みも視覚的にスッキリしているため、デイトモデルよりもスーツとの相性は良いと言えます。ただし、タキシードを着るような厳格なフォーマルシーンでは避けた方が無難です。

Q. 現行モデル(Ref.124060)と旧型(Ref.114060)、どちらが良いですか?

A. 予算が許すなら現行モデル(Ref.124060)をおすすめします。ムーブメントのパワーリザーブが約70時間に延びており、金曜の夜に外しても月曜の朝まで動いている実用性は感動的です。また、ラグ(ケースの足)がシャープになり、より初代モデルに近い美しいプロポーションになっています。

Q. 本当に「日付調整」は面倒なのですか?

A. 想像以上に面倒です。特にロレックスのリューズはねじ込み式で気密性が高いため、操作には指先の力が必要です。毎月(小の月の翌日)この操作を強いられることを「儀式」として楽しめるか、「作業」と感じるかで評価は分かれますが、多くのユーザーにとってノンデイトの「何もしなくていい」快適さは大きな魅力です。

総括:サブマリーナ ノンデイトはダサい?妥協で買うと後悔する「残酷な真実」

この記事のポイントをまとめました。

  1. 「ダサい」という評価は、スペックしか見ない素人の戯言に過ぎない。
  2. 機能がないことは不便ではなく、「日付調整のストレスからの解放」である。
  3. スマホ全盛の現代において、腕時計の日付機能の重要性は低下している。
  4. シンメトリー(左右対称)の文字盤は、時計デザインの黄金比であり至高の美。
  5. 初代モデルからの正統な血統を受け継いでいるのはノンデイトである。
  6. サイクロップレンズがないため、ガラスの透明感と視認性が際立つ。
  7. 定価が約17万円安く、投資効率(運用益)の観点からスタートダッシュが切れる。
  8. 部品点数が少ないため、故障リスクやメンテナンス費用の面で有利。
  9. 「安く買って高く売る率」が高い、実質保有コスト最強のモデルである。
  10. ノンデイトを選ぶことは妥協ではなく、洗練された大人の「到達点」である。

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